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初めてに挑める喜び

初マラソンに挑んできます。

経験者は口をそろえて、マラソンがいかにつらいものかを語ります。
マラソンには魔物がいる、あるいは30kmの壁がある、とにかくキツい、もうやりたくない。

そうした言葉におそれおののきながらも、ランナーを引き付けてやまないマラソンに僕もまた心惹かれていました。42.195kmを走りきった者にしか見えない景色があるはずだと。

とはいえ、なかなか踏ん切りがつかず、出場することに気後れしてきたのも確かです。憧れを憧れのまま終わらせない。そのためには自分が動くしかないわけで、いつか来るであろう初マラソンの日に向けて、密かに走ってきました。

そして、走り出して10年目を迎え、ようやくマラソンを走る心身の準備ができました。自分なりにトレーニングを積んできたものの、どれくらい走ることができるのかは未知数です。正直なところ、怖いですし、今からもう寒気がしています。

勝負の地は、オホーツク海。別海アイスマラソンです。
日本列島大縦走の際に、この大会を走った椙田さんに教えてもらい、興味を持ったのがきっかけです。大会名の通り氷上を走ります。

このレースがすごいのは、陸地を走らないことです。海に張り出した氷の上がコースになっています。会場すなわち、海上です。
大会側は「日本初、陸地を走らないマラソン」と謳っていて、初マラソンにぴったりです。初めてを経験できるというのは、いくつになっても喜ばしく、待ち遠しくてたまらないものです。

たぶん、一般的なマラソンとは趣が違いますが、なにせ初めてのマラソンです。何が一般的なのかもよく分かりません。いかにして準備を進めているのかなどをこれから綴っていきます。

(続く)

氷上を走るイメージ。写真は2018年に南極を走っ
たときのもの。

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