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今季の注目選手 ~プレミアリーグ編~

ドミニク・ソボスライ

 リヴァプール所属のドミニク・ソボスライはライプツィヒから加入した選手で、このクラブでは大きな意味を持つ“背番号8”を背負うなど期待は非常に大きかった。そんなソボスライだが、開幕戦から出色のパフォーマンスを見せる。持ち前の多彩なキックや高いドリブル能力を存分に発揮し、課題となっていた中盤の攻撃力向上に充分な貢献を果たした。このあとの試合でも同様、同じく新戦力のマクアリスターや攻撃時に中央に位置するアレクサンダー=アーノルド等と共に好機を演出していた。その働きは期待していた通りのものであったが、驚かされたのは“強度”の部分。他リーグから来た選手はどれだけ優秀な選手でも、プレミアリーグの高い強度に戸惑い、適応に時間がかかることがしばしば。だがソボスライは状況判断の良さと高い走力ですぐに適応してみせた。想定以上の守備での貢献もあり、既にチームに欠かせない存在となった。

イエノマ・ウドジェ

 トッテナム所属のイエノマ・ウドジェは高い攻撃能力を持つ若手サイドバックで、ウディネーゼから今季復帰した。ウドジェは開幕から先発のメンバーに名を連ね、今季からチームを指揮するポステコグルーの戦術にフィット。彼が攻撃において重要なピースになりそうだ。
 トッテナムはケインやソンを擁しながらもそこまで攻撃的なチームのイメージがなかった。しかし今季は流行の偽SBを採用。開幕からの7戦で17得点と破壊力のあるチームへと変貌した。ウドジェは中央に絞っての組み立てやインナーラップからのクロスで攻撃を活性化させており、高い存在感を示している。弱冠20歳の選手ではあるが、近2年主力としてプレーしていたこともあり、1年を戦い抜く体力は備えている。チームのタイトル獲得に向けて、大きな活躍を期待したい。

ジョアン・ゴメス

 ウルヴァーハンプトン所属のジョアン・ゴメスはビッグクラブが注目していた若手守備的MF。チームの核であったルベン・ネヴェスが退団し、今季はレギュラーとして中盤の底のポジションを担っている。ネヴェスは展開力が魅力の選手なのに対してゴメスはボール奪取能力が魅力の選手でカラーは全く異なっている。今季の基本形であるレミナとのドイスボランチの守備強度の高さはリーグ屈指ではないだろうか。また、優れたボディバランスを活かしたドリブルに安定してパスを捌く力がある為、攻守両面での活躍が期待できる。あとは展開力さえ身につけることができれば。

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