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バーチャルウォーターって何?

noteをはじめて3か月経ちました!

週1回投稿するって結構大変ですね~!ブロガーの皆さんはこれを毎日やっているというのは尊敬します!!

本日は、バーチャルウォーターについてです。是非最後までご覧ください!多くの方に問題を知っていただき、個人レベルでSDGsに取り組んでいただければ幸いです。

バーチャルウォーターって何?

バーチャルウォーター(仮想水)とは、
食料や畜産物を輸入する消費国が、自国でそれらを生産すると仮定した時に必要となる水の量を推定したものです。【出典元:環境省HP『バーチャルウォーター』https://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html

日本の食糧自給率は約40%です。

ということは食料の多く(60%)を海外からの輸入に頼っています。食料の生産に必要な多くの水を海外に依存しており、国内の水を節水しているということになります。これは輸入先の国の水資源をバーチャルウォーターとして間接的に輸入していると考えることができます。

【参考文献:2002年7月18日東京大学生産技術研究所沖教授記者会見資料】

食料にはどのくらいのバーチャルウォーターが使われているのか?

例えば、牛丼1杯のバーチャルウォーターの量は、なんと1889リットルです。500mlのペットボトル約3780本分です!お風呂の湯舟の湯量が約200リットルだとすると、10日分の水ということになります。

えっ、、、うそでしょ!!

ちなみにカレーライスのバーチャルウォーター量は1095リットル(ペットボトル2190本分)で、コーヒー1杯は210リットル(ペットボトル420本分)だそうです。

【出典元:環境省HPバーチャルウォーターMOEカフェhttps://www.env.go.jp/water/virtual_water/moecafe.html

牛肉・トウモロコシ・小麦粉・スパイス・コーヒーどれも輸入されているものが圧倒的に多いです。

いったい何が問題なのか

上記のような食品を輸入することで、輸入先の水資源を我々が間接的に使うことになります。日本などの先進国では水不足などに悩まされることはあまり無いですが、輸入先には水不足や水質汚染などの問題を抱える発展途上国ももちろん含まれています。世界中で気候変動により、大干ばつ等の影響があり非常に深刻な問題となっています。

アフリカやインドのいくつかの貧困地域では、汚染されたわずかな量の水を飲み生活し、細菌等が原因で小さな子供たちが亡くなってしまう事例も少なくありません。(バーチャルウォーターとの直接的な関わりはないかもしれないが・・・)

私たちはそんな貴重な水を使って作られた食料を輸入しているわけです。

自分たちは何ができるか

もちろん、バーチャルウォーターを減らすことが重要なのですが、輸入に頼らないというのは逆に輸入先の経済に大きな影響を与えてしまいます。

直ちに水問題を解決する方法はないと思いますが、汚染水を浄化させる技術やインフラの支援、海水から真水を作る技術など日本の技術を是非世界の水問題に生かしてほしいと思います。

また私たち一人一人が食生活を見直して、国内産や地元産のものを優先して選ぶことで、日本の食料自給率の底上げになり、バーチャルウォーター削減につながり、輸入依存レベルを下げることで、その運搬にかかるエネルギー(温室効果ガス)削減にもつながります。

牛肉を中心とした畜産物に関しても輸入肉が多いのは事実です。以前の記事でも書きましたが、畜産を通じて家畜の体内から排出するメタンガスは二酸化炭素とは比べ物にならない温暖化効果があるとされていますので、過度な肉食文化も見直した方が良いでしょう。

https://note.com/twjc2021/n/n69f6eaff3855/edit 牛は温暖化を加速させる?『未来の地球を本気で考える子供たち』

最後に

私たちが日々消費している食料の中には、水不足などを抱えている生産国から輸入しているものがあり、その恩恵を受けて生活をしていることを忘れてはいけません。

その水があれば助かっていた(死ななくてすんだ)命もあったかもしれません。そういう水を使って私たちは生きています。

水は私たちの生活にとってなくてはならない存在であり、水が自由に使えることを「当たり前」とは考えずに、大切にしないといけないですね。

この『バーチャルウォーター』の問題を多くの方に知ってもらい、みんなで「SDGsゴール6」を意識して、自分たちの未来、そして将来世代のためにできることを考えて実行していきましょう。

今回の水問題と同様に他人事のようで他人事じゃない『食品廃棄と食糧危機』についても今度掲載していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!!


記事作成:細井、浅井

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