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本屋さんの空間と店員さんの熱意があるから
リアル店舗の巻き返し
本はどこで手に入れますか?
amazonのような通販で入手したり、Kな電子書籍でダウンロードしている人が増えてきている印象があるが…
2021年度の書店ルートの推定販売額は8,343億円(前年比97.9%)。 書店店舗数は8,642店(前年比98.3%)となりました。 インターネットルートでの推定販売額は2,808億円(前年比106.5%)。 電子出版物の推定販売額は5,696億円(前年比120.1%)となりました。
意外や意外、まだまだ本屋さんが出版物の売り上げを支えている。
ただ前年比を見るとシェアを減らしている模様。
街の本屋さんが減ってきているのを肌で感じる人も少なくないのではないか。
ページを操る手に残る感覚とノスタルジーな感情
家にいながら最新刊がすぐに読めるし、部屋のスペースにも響かない。
情報としての読書なら断然電子書籍に軍配は上がる。
それでも紙に印刷された字を読みたくなるのは人間の特異な行動なのか。
15世紀ごろのヨーロッパで聖書の印刷が初めて行われ、広く知識が普及した。
そのころと比較すれば、インターネットの台頭で書籍の存在感は下がっている。
アメリカ老舗の本屋さんのニュース↑
この記事を見たときに個人的にとても嬉しい気持ちになった。
平積みにされた新刊、形やデザインで統一された背表紙が並ぶ文庫本、独自の世界観を提供してくれる雑誌など、いくつもの出版物が自分にとって本屋さんの空間がたまらなく好きだ。
ヴィレッジバンガードや蔦屋書店の個性的な書店、独特な佇まいと雛揃えの古本屋さんなどの気に入った場所はいつも心のオアシスになっていた。
「スタッフが自分の店をコントロールすることで、仕事をもっと楽しんでくれることを願っています」と説明していました。この戦略は功を奏し、ウォーターストーンズでの返品はほとんどゼロになり、棚に並べられた本の97%が購入されたとのこと。
モノから場所、人へ
経営や売り上げがもちろん大切なことは百も承知である。
だからと言って売れ線のものを陳列させたり、出版社や芸能事務所の販促費を目当てに本を並べれば店の個性や存在意義は消えてしまう。
情報過多な時代に、目の前にいる本の専門家たちが胸を張って進めてくれるような本は「情報」を通り越して「人生のパートナー」として出会えるワクワク感を与えてくれるだろう。
近頃のレコードの復権のよう、紙の本もじわりじわりと違った価値を帯び始めてきているのだろう。
人生に行き詰まったり、将来に迷ったり、そんな時に寄り添ってくれる本がそばにあると生活も豊かになる。
心を震わせてくれるもの、人間にしか提供できないサービスに磨きをかけることを忘れてはならないと思った。
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