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カンタンな曲だと?

僕が機械系の仕事をしている時。

その日は夜勤だった。

とくに事故もトラブルも起きない平和なその日、なんとなくニュースステーションを観ていた。

そこに登場したのは日本公演のために来日中のディープパープル。

Smoke On The Waterを生演奏である。

仕事中に聴けるなんて!

テレビやラジオで自分の好きな曲がかかるのはやはりうれしいもの。

軽くエアギターしながらご機嫌で聴いていた。

その時に一緒に観ていたのが後輩の男。


「ああ、この曲知ってますよ。これ中学のときツレに教えてもらいましたよ。カンタンっすよねぇ~。」


ぶん殴ってやろうかと思った。

僕は初心者のためのヘヴィメタル講座や普段のGHOST-STREAMINGで「Smoke On The Waterより難しい曲はない」とさんざん言っている。

ツインテールを結成して少ししてから我々もSmoke On The Waterを練習していた。

しかし当時の自分たちの実力を過大評価してしまっている時代でさえ、この曲を人前で演奏しようとは思わなかった。

Smoke On The Waterはライヴハウスに来るような人間なら誰でも知っている。

一般のロックに興味が無い人でも、タイトルは知らなくても聴いたことがあるだろう。

『演奏する』ということだけで言ったら確かにこの曲は難しいわけではない。

スピードもゆったりで展開も単純明快だ。

しかしそれゆえ、ミスがものすごく目立つ。

スレイヤーの速い曲なら演奏は難しいがミスはさほど目立たない。

Smoke On The Waterは曲もそうだが『簡単な曲』という意味でも有名なのだ。

その曲をかっこよく演奏するのはかなりに技量が必要。


Smoke On The Waterを弾きたくてギターを購入したぐらい僕はこの曲が好きである。

バンドを組んだばっかりなら、みんなで合わせるには最高の曲でもある。

バンドマンはこの曲を贄にして自分達の曲に磨きをかけよう。

悪いことは言わん、天国への階段とSmoke On The Waterはライヴで演奏はやめとけ。

特に楽器屋では弾くな。

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スタジオでSmoke on the Waterをやっていた頃のTWINTAIL

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