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絵本「ジョニーの記憶」レトロボものがたり▶第8場面~

AIartでNFTを作成し、そのキャラクターを登場させる手描きの絵本を制作中です。#アクリル画
第1場面~第4場面まではこちら
絵本「ジョニーの記憶」レトロボものがたり
第5場面~第7場面まではこちら
絵本「ジョニーの記憶」レトロボものがたり▶第5場面~


【第8場面】

《ネウラ》
「あなたが修理している壊れたロボットは、ランウェイのサッカーのコーチだったティムね。
ティムがあなたに修理されてるなんて、偶然じゃないのかも。
ランウェイの親友のロビと少し前にばったり出会ってね、話をしたの。
ティムがもう動かなくなったて…。もうじき月に送られるんだ…。って言ってた。
おなかの中のロボットのおもちゃはあなたがプレゼントしたものなの?」
《ジョニー》
「そうだ、思い出したぞ!私は、ランウェイに贈るロボットのおもちゃをロビ宛に送っていたんだ。
君に送るとランウェイにわたる前に捨てられてしまうと思ったんだよ。
でもなぜ?そのおもちゃのロボットがティムの腹の中にあるのか??
君はどう思う?
ランウェイは私を恨んでいるのだろうか。
会ってくれるといいのだけれど。」

ジョニーから受け取ったロボットのおもちゃを手にとるロビ

【第9場面】

ジョニーとネウラは地球に暮らすランウェイに会いに行くことにしました。案の定、ランウェイは家にいませんでした。
あれ?と声をかけたのはロビでした。
「ランウェイなら、今ステルス星にいますよ。」
「彼は何をしているんだい?」
「ロボットの開発チーム「レトロボJP」で働いてますよ。」
「なんだって!!」
ジョニーは驚いて、ネウラは笑っていました。
「再開したのか?」
「…。ランウェイにはステルスへ行けば会えますよ。
僕が案内します。」

ロビの宇宙船に乗ってテアイテ星へ向かうジョニーとネウラ

「レトロボJP」とはジョニーが立ち上げたプロジェクトでしたが、意見が分かれて閉鎖していたはずのチームでした。ステルス星では軍事ロボットの開発が急ピッチで進んでいました。

【第10場面】

「やあ!二人そろってどうしたの?」
ジョニーはすっかり立派な大人になっているランウェイをみて胸が熱くなりました。
「すまない…ランウェイ。私は何も知らないんだ。
 これを見てくれないか。」
「ティム…。」
「なぜこんなことになったんだ?」
「そんなことは、簡単だよ。」

ランウェイとレトロボJP

第11場面へつづく

#創作大賞2023


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