はじまりの日⑧【メイの記憶】
ナツキの手を見せてもらうと
それは私の手と同じ姿をしていました。
大きさはナツキの方がひとまわり大きいのですが
形はほぼ同じです。
筋の出方、骨の出っ張り具合
指の形、爪の形・・・
本当に似てるんだ・・・
それは、よくツインレイは〇〇ですよ
とか書いてある1項目でしたが
本当に似ている手を目の当たりにすると
神秘的すぎて
なんだか言葉を失いました。
本当に似ているね、、と話していると
ナツキがすっと手を差し出してくれました。
私はその掌に
そっと私のてのひらを重ねました。
大きさは私の方がすこし小さいです。
少しだけでも手を触れることができて
私は内心嬉しかったのですが
何か衝撃が走るとかそういうのはありませんでした。
でも
なにか
なにかあたたかい
なにかを
そのとき感じていました。
そして、
もう少し触れていたいな
とも、思っていました。
そして、色んな話をしながら
楽しい食事の時間を終わらせて
私たちは外に出ることにしました
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