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はじまりの日⑭【メイの記憶】

どれぐらい経ったでしょうか。
とても長く感じられる甘い時間を
そのイングリッシュガーデンが見える公園で過ごしていました。

誰かがいたかもしれませんが
私たちには
お互いしか存在していませんでした。

そして、再び歩き出したときには
私たちは、友人同士ではありませんでした。

手を繋ぎ
その不思議な感覚を
不思議な感動を
お互い確認するかのように

一歩一歩歩いていたように思います。

しばらく歩いて
ベンチに腰掛けました。

ぽつり
ぽつりと何か会話をしていました。

何を話していても
なんだか嬉しくて
笑いあったりふざけたりすることも
なんだか嬉しくて

ナツキと通じ合えたことに
心からの喜びを感じていました。


ふと、そのとき、宇宙では私たち
どうしていたのかな?と思い
少しアクセスしてみました。

宇宙では
ものすごく楽しくふざけ合っているような
私たちがいて

どっちが先に行く?

よーし、絶対見つけてね!

わかった!


なんて、ものすごく突き抜けた明るい感情を
感じました。

でも、その後ろには大いなる使命みたいなものが
あるんだろうなとも感じていました。
それを踏まえたうえでの突き抜けた明るさ。光。
受容。喜び。

そして、再び逢えるという信頼。


私は、生きるという事について
何か、重いもののように捉えていたのかもしれません。

その二人の突き抜けた明るさは

今、出会ったばかりの二人には
まだ到達できていないようにも感じ、すぐそうなれるとも感じ

でも
人として生きてきた
様々な要素を含めた意味での哀しみを
お互い背負っていることも感じていました。


夕暮れが近づいていました。

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