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人生最大の失恋をした話 5.世界がかわる

立川からの
長い長い帰り道
電車の中でわたしは
うなだれる気持ちだった

窓の向こうは真っ暗だった


ここまで言ってだめなら
さすがにもう、無理だよね
ガッツが取り柄の私でもハートが折れそうだった



はあ、ただいま
ごはんを食べてお風呂に入って
布団に横になったのが
日付変わって夜中の2時

目を閉じたとき
携帯が鳴った




彼だ

慌てて飛び起きて
親に気付かれないところへ移動する

心臓がバクバクする
電話なんて今までかかってきたことあった?



も、もしもし



「あ、俺

さっき、あの子に連絡して
告白は断ったよ


お前とやっていこうと思う

これからよろしくね」





短い、一瞬の電話だった

私、言葉を返したっけ、、




本当に
世界がひっくり返るくらいびっくりした
いや、ひっくり返ったんだ

だってもう絶対にだめだと思ってたから



嬉しくて嬉しくて嬉しくて

人生で初めて
その夜は眠れなかった


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