「泉 → 感情の濃淡 = 鏡」
山根あきらさんの企画「 青ブラ文学部 」の参加作品です。
#青ブラ文学部
「泉 → 感情の濃淡 = 鏡」
インクを垂らしてみる
波が広がり雫は沁みる
上澄みは朱の色
ほのかに香り
微笑みうつす
沈む淀みが絡んで
渦巻く漆黒に
月の光も届かない
垂らしたインクは
静かに揺蕩う
テーマが「感情の濃淡」または「感情の濃度」ということで、やはりイメージしたのは“淡くて見栄えの良い表層”と“濃く淀んだ見せたくない深窓”でした。
表層はすぐに色を変えては、どんどんまた透明化していくんですが、深層に溜まったモノは浄化されることも無く、ひたすらに汚く絡みつくモノに変わっていくんですよね。
出来るなら、風呂掃除のように、せめて1年に1回くらいは綺麗にしたいところですけど…。
最後まで目を通していただき、どうもありがとうございました。