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香港大規模デモ直前 ① 〜 今香港で何が起こっているのか 〜

2019年 6月16日、その日私は香港にいました。
奇しくも今年1月からの予定で前日(15日)から香港に滞在する事に。
その前の週、6月9日に香港では100万人を超える大規模デモが勃発。
それは中国本土へ刑事事件の容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモでした。そして16日には主催者発表で200万人を超える更に大規模となりました。今、香港で何が起こっているのか。。


香港のデモで思い出すのは5年前の雨傘革命。(雨傘運動ともいう)
この時は学生などの若者達が主体となって2017年の香港行政長官選挙を巡り
本来は普通選挙が導入される予定(2007年に中国の国会にあたる全人代で普通選挙をやっても良いと決定された)だったのが、中国の中央政府が民主派の立候補者を実質的に排除する選挙方法を一方的に決定したことに抗議したものでした。そしてこの時にデモを抑え込もうとする警察の催涙弾や催涙スプレーに参加者達が雨傘で防御したり、雨傘自体がデモの象徴になったのが「雨傘革命」の名前の由来です。
香港中心部の占拠は2014年9月28日から12月15日まで、79日間続きました。
市民メディアの8bit Newsでは、その時の様子を蜂谷翔子さんが数日間に渡ってルポをしています。



そして、16日にも大規模デモが行われるという情報を事前に旅行会社を通して把握していました。このデモに巻き込まれてしまう可能性はないのか心配でしたが、一方で香港ではどんな感じなのかも気にもなりました。
 
6月12日に行われたデモでは負傷者が出るような事態にもなり、日本の外務省からも香港への渡航情報として注意喚起がなされていました。


6月15日午後、香港国際空港に着くとすぐにデモに関する情報を提示している人たちが目につきました。


私が滞在する事になっていたのは九龍島。
一方、デモが行われているのは海を渡った対面の香港島。
 
デモは16日の午後から予定されていました。
私はあるツアーで参加していたので自由行動出来る時間が限られていましたが、たまたま16日の午前中は自由行動だったので、この日の朝一番で九龍島からスターフェリーに乗り、香港島に行ってみました。
デモが行われるその日の朝、そこはどんな感じなのかを知りたくなって。

                            ②に続く。

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