クリエイティブな仕事が今、どのような立ち位置になっているか

地元の展示会の現状

昨日、福井で開催されたクリエイティブ系の小さな展示会に出展してきました。そこで見た(福井に限ってですが)クリエイティブというお仕事が、世間にどれほど関心があるのか、そしてクリエイティブの仕事をする側はどのような形になってきているのか、そこでほんの少し見えたものと考えさせられたことを共有したいなと思います。
私が出展した展示会は今年で2回目の、福井では初のクリエイティブ系の展示会で、私は初出展でした。正直なことを言うと、そこでの集客は全く期待してなくて、その展示会内で行われるセミナーに登壇させていただくことが目的でした。そこから集客に繋げようと思ったんですね。このセミナー登壇がなかったら、まず出展しなかったと思います。実際、この展示会に足を運んでくださった方の数は100人程度で昨年の半分に減少、厳しいことを言うと展示会としてはほぼ破綻しています。当然、ここには運営側の落ち度というものも多々あるなぁというのは感じていて、今回はむちゃくちゃ反省点だらけだったのではないかと思います。今年参加した企業は来年やるとしたら参加はしないだろうなと思います。ただ、そればかりが要因では無いように感じて、そもそもクリエイティブというものに福井の市場は関心があまり無いのでは無いか?というのがあるのではないかと。正確に言うと“福井にある”クリエイティブに、かもしれません。

キャッチーなものが溢れてきた

出展した企業のサービスのほとんどが、Web系、SNS系のサービスで、今の時代にものすごくキャッチーなものばかりでした。それはそれで考えさせられるところがあって、私は当然「ブランディング」というもので出させていただいたのですが、まぁ、中長期的な施策で数字にコミットしていくものではないので、他のキャッチーなものと比べると「ん〜」って感じがあるのは感じて、ここをもっとグッとこさせるような「商品力」を磨いていく必要があるなとは感じました。何かフロントエンドになるようなものを作るのもその一つで、以前から考えてきたことを本腰入れて形にしていこうと思ってます。それもトレンドを追ったキャッチーなものであるかはさておき、フロントエンド商品としては成り立つものだと思っております。
そんな感じで、今、クリエイティブでもキャッチーなものが溢れてきていて、その背景には市場が“本質的なクリエイティブ”よりまずは“表面的なクリエイティブ”に興味があるんだと思います。ただ、みなブランディングのような本質的なことには理解があって、それを「理想」だと言います。その「理想」をやる前にまず、目の前のことに精一杯で(これは私も同じ!)、この目の前のことにアプローチすることも必要だなということを改めて気付かされた1日でした。いろいろ考えさせられます。

というわけで今日は、クリエイティブな仕事が今、どのような立ち位置になっているか?というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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