ぶっ壊れた音楽観
コニチハ!
現在大学4年の私は就活と同時並行で卒業制作をやらなあかん時期で、私はテーマを歌詞にしようと思っています。(まあ色々考えがあってのこと)
そこで歌詞について情報収集をしていたところ、衝撃的な音楽観を見つけて震えたので「書き留め案件だ!」と思った次第です。
結論、何に震えたかって言うと、
「 音楽に歌詞はいらない 」
これです。
私は前回のnote(『問う、なぜ音楽を聴く』)で、音楽は「心のスキマを埋めるもの」と言う表現をしていて、具体的に音楽のどんな要素が埋めてくれるのかと言うと「歌詞」だなあと思ったんですよね、だからこの考えには最初「へ?」という感じでした。
でもそう主張する人たちの意見を読んでいくと腑に落ちる点もあって一概に否定できないなあと。
一番わかりやすく主張が述べられている記事が実はnote上にあって、ここに引用したいところだけど、相手様に通知が行くのはなんか恥ずかしい&私と意見が食い違う点もあるかもしれないから気まずい、ということで私のnoteのスキ欄から飛んでください。多分記事タイトルで秒でわかる。
私なりにその主張を要約すると、
「音楽そのものには大きな熱量が宿っている。歌詞があることで表現に制限を生み出し、その熱量の妨げになるのではないか。」
また、この主張から派生して、
「音に無理に合わせて歌詞を載せるくらいなら、いっそのこと『ルルルル〜♪』のような自然と出たような言葉を歌詞にしてもいい。」
「聴者にとってわかりやすい歌詞の創造、それが世間に良い曲だと浸透するのはとてもつまらない。」
といった感じでしょうかネ。
解釈違っていたら誠に申し訳ございません、、、。(陳謝)
結局のところ、全体的に共感してしまいましたわ。
例えば、
KANA-BOONのギターボーカル鮪さんがリードギターの古賀さんに「古賀はギターで人を泣かせるほど感動させるのが仕事やな。」みたいなことを言っていたのを何かでみかけて、
確かにリードギタリストはコーラスとかを除いて、ギターの音色だけで楽曲の「感情」を表現することができてる!と、何かすごい腑に落ちました。
例えば、
サカナクションの「INORI」、歌詞は「ラララララ」みたいな羅列だけであとはメロディ。MVも無い、歌詞もほとんど無い楽曲って人によっては本当に想像力が掻き立てられて面白い音楽体験になるなあと。(この楽曲はそういうことじゃないかもしれないけど)
例えば、
2009年の紅白歌合戦で絢香が歌った「みんな空の下」。当時11歳の私はこの放送をリアタイで見てボロッボロ泣いたんですよね。これは歌詞が抜群に良いのはもちろんのことなんだけど、間奏とか最後のメロディが終わるまでの箇所で絢香の、「言葉だけど言語では無い言葉の表現力」が心にものすごく染み渡ったんです。
意味のある言葉だけが感動を生むのでは無い、という考えは価値観が広がりました。大事にしたい。
ハイ、少し話が変わって、少々ディスが入ります。
あくまで私の一意見だからオコラナイデ!
ついこの前、バイト先の後輩にとあるバンドを布教されて、知らないバンドだったからそれなりにワクワクしてYouTubeで拝聴したのですが、
全然刺さらん!!!!!!!!!!!!!!
正直、「またか〜」という感じでした。
恋愛系の曲が多めの印象で、「あなたがいない」みたいな歌詞。もうそれ5億回聴いた。ど偏見かもしれないけどJ-ROCKってすぐ「あなた、君、お前」がいなくならないですか!?(愛を歌うロックンロール大好きだけど語呂感の話をしたくてね)
その歌詞に共感できなくて、むしろ変な箇所に意識が持ってかれたけど、一応全曲聴いた上で見つけた良さをその後輩には伝えました。おめえ何様だよって、オコンナイデ、、、。
何が言いたいかっていうと、
最後の派生主張だった「わかりやすい歌詞が世間に良曲だと浸透されるつまらなさ」は割とあるあるかもしれないと思ったわけです。
確かにつまらん。
私にはスポンジ製の矢を放たれても全く刺さらないけど、他の人は矢を自分の体にむしろグイグイ差し込んでいるみたいな。
ちなみに、その布教されたバンドの曲を「他の人はどう思っているんだろう、、?」と思ってコメ欄を開いたら、
「 聞いて2秒で、あぁ、これ好きだわって分かった 」
あえて何も言いません。
最後の方、かなり偉そうに語りましたが、
音楽は歌詞だけが良さではないし、他の楽曲と比べるものではないし、人によって感じ方が違うのは当たり前なので、本当に自由でいいと思ってます。本当です。
私の音楽観がひっくり返るような出来事でしたがある意味勉強になりました。音楽の込み入った話題を考えるのは言語化する甲斐があって本当に楽しいですね。
音楽を愛する全ての人が、その人にとってスペシャルな音楽と出会えますように。そして私の卒業研究がうまくいきますように。
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