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「ドロステのはてで僕ら」を見たはての僕ら

下北沢トリウッドにて、ヨーロッパ企画初の長編映画「ドロステのはてで僕ら」を見に行ってきました。上映前の上田誠監督のお言葉通り、事前知識を入れないほうが間違いなく面白いので、ネタバレはしませんが、未鑑賞の方は野良ドローンに捕まる前にブラウザバックをオススメします。

ヨーロッパ企画さんの公演としては、第37回「サマータイムマシン・ブルース」、第38回「サマータイムマシン・ワンスモア」、第39回「ギョエー! 旧校舎の77不思議」を観劇し、関連作品としては映画版サマータイムマシン・ブルースを始め、曲がれ!スプーン、四畳半神話大系、夜は短し歩けよ乙女、最近だと、前田建設ファンタジー営業部などを見てきた所詮にわかファンですので、細かいネタに気付いていないかもしれません。


あらすじとしては、喫茶手のオーナーを営むカトウ。営業も終わり、片付けも早々に従業員のアヤに任せると、カフェの二階に構える自室に帰宅します。趣味でギターを嗜み、今度仲間とライブを予定しているカトウは練習を始めます。が、ピックがありません。おかしいなと部屋を見回していると、テレビから声がします。

「おい、こっち、こっち。オレは、未来のオレ、2分後のオレなんだって」

話を聞いていると、どうやらカトウの自室のテレビと、カフェのテレビが繋がっているらしい。しかも2分の時差で。次々とやってくる常連客たちにこのタイムテレビの存在もばれ、テレビ同士を向かい合わせにすることで生まれるドロステ効果により更に先の未来を知ろうと躍起になります。そこに隣人の美容師であるメグミ、5階に事務所を構えるヤクザ、突如現れた2人組などを巻き込み、時間的ハウリングは加速度的にややこしくなっていきます。遂行しなければならない見てしまった未来と、その整合性、この物語のはてでぼくらは・・・

ドロステ効果
あるイメージの中にそれ自身の小さなイメージが、その小さなイメージの中にはさらに小さなイメージが、その中にもさらに……と画像の解像度が許す限り果てしなく描かれる効果のこと。          ーwikipediaより


基本的には全編に渡り、未来を知る事の出来るテレビと、いかなる状況・事情があってもそのとおりにしないといけない登場人物の葛藤が描かれています。まあ、葛藤と言ってもいつものヨーロッパ企画らしいドタバタなんですが。物語の中盤でタイムテレビは、スマホゲーム開発者のオザワの手によって向かい合わせに位置され、その位置取りになっている限り半永久的な未来をも見ることの出来るドロステレビへと進化します。ここでドロステ効果の説明がされるのですが、正直おつむの足りない私には少し理解が及ばない点がありました。そんな心配もお構いなし、「わからねえやつはこれを見ながら理解しろ!」とでも聞こえてきそうなスピードでストーリーは加速していきます。実際私もそうでした。

この物語の上手い点は「見える未来は2分後(2分づつ)まで」にあります。これ以上は言えません。こんなご時世で外出するのも勇気が必要ですが、是非劇場で御覧ください。

僕がドロステレビを使うとしたら、USBメモリの差込口の上下が正しいかどうかを尋ねます。


ほぼドロステの話で終わりそうですが、サンシン(3 good things)いきます。
3 good thingsとは、ポジティブ心理学の第一人者であるセリグマン博士が提唱した「その日あった、3つのいいことを書き出す」というメソッドです。人間どうしてもネガティブに物事を捉えてしまいがちですが、日々の幸せを意識することで幸福度が上がる、といったもの。


いいこと①
待たずに亀戸餃子に入れた

3週間に1度、錦糸町で顔の脱毛施術を受けている私ですが、その帰りに錦糸町~亀戸エリアで昼ごはんを食べて帰るルーチンがあります。今日はそのヒゲの日でした。外出を控えていたこともあり、久しぶりに蒙古タンメン中本でもすすろうかと、錦糸町駅北側5分に位置する錦糸町店に向かいました。開店時間は11時、店前に到着したのは11分5分、並びは15人近く。もうね、アホかと。馬鹿かと。お前らな、自粛明けで普段来てない中本に来てんじゃねーよ、と吉野家コピペみたいな事を考えながらスルー。そうなると錦糸町に用はありません。錦糸町は中本と脱毛とウインズの街です。それ以外は酒、金、女の三段活用濃縮タウンです。

亀戸での私の行動選択肢としては、3つ挙げられます。ラーメン二郎、ホルモン青木、そして今回の亀戸餃子。ラーメン二郎は亀戸店は、残念ながらまだ営業が再開していないようだったのでパス、向かうはホルモン青木です。11時15分、到着すると待ちは約5人。

勝った・・・ほぼ待ち無しでホルモン青木のマルチョウが食える・・・

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???「と、思っていたのか?」

はい、いつの間にか土日の営業時間は12時からに変更になっていたようです。流石にここから45分待てる腹具合でも無かったので、南下し亀戸餃子に向かいました。ホルモン青木ほどでは無いにしろ、常に行列ができている印象のあった亀戸餃子。それがなんと外待ちゼロ、即入店しました。

亀戸餃子をご存知でない方のために少し説明しますと、基本的に1人2皿のノルマがあります。このノルマはお通しのようにキャンセルできるものではなく、入店時に1枚(餃子1皿のこと)、食べ進めていくと勝手にもう1枚来ます。そこから先はわんこ餃子状態、なくなれば「何枚食べる?」と聞かれ、もはや餃子焼きマシーンと化したおやっさんの手で焼かれた餃子が半永久的に出てきます。ただ、ひとつひとつが比較的小ぶりなこと、野菜たっぷりで胃もたれしにくい事もあり、おやつ感覚で次々食べれます。(この感覚は味わってみないと分かりません。)

あと少し変わっているのが、酢醤油+ラー油の餃子専用全人類賛同汁ではなくそれに加え、からしを付けて食べます。(つけなくてもいいですが)

でも冷静に今考えると、シュウマイにもからし付けて食べるよなあと思ったので、特にこれといったアピールポイントではなかったです。


いいこと②
日高屋を我慢できた

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「ちょっとだけ飲みに行こう!」

ちょっとで終わった試しがありません。そんな人いますか?
大抵は誘った側がどうしても聞いて欲しい話がある、またはどうしても酒を飲みたい、そんな自己中心的思考の極みになった人がこのゴミ構文を多用します。そんな自極(自己中心的思考の極みの略)の誘いは、参加してしまった時点でアウツ、終わりです。少し前の言い方をすると\(^o^)/オワタ。アルコール依存症になって、一生ストロングゼロで脳を溶かす人生を歩んでほしものですが、酒の依存性、常習性に関しては否定できません。かく言う私も、飲み始めると加速度的にお酒が欲しくなるタイプで、ビール大瓶では飲み足りず、レモンサワーでも・・・と思ってしまっていました。脳が溶けているのは私のほうかもしれません。

日高屋といえば中華に強い定食屋チェーン店、といった世間からの印象があるものの、私にはちょい呑み店としての側面を無視できず、店前まで来てしまいました。軒先にディスプレイされている、わざとらしいまでに中華中華してる料理たち、350円で食べれる中華そば、300円で飲めるレモンサワー、これ以上挙げると行きたくなるのでやめます。正直、店の前を4往復しました。4日高屋です。ビール大瓶で少し酔い判断能力が鈍っていたことは否定しませんが、あと1歩踏み出せば入店するところまで来ていました。しかし、今日はこのあと(今)どこかのカフェでサンシンを更新しなければならない。しかも、昨日サボってしまった分、多めに書こう。そう思い、何とか踏みとどまり、アイスコーヒー3杯分の出費を抑えることに成功しました。


いいこと③
ドトールで一番いい席に座れた。

日高屋との心理戦に辛くも勝利した私は、駅前のドトールへと向かいました。作業をするにあたって必須項目のFree Wi-Fi、コーヒーがあるためです。しかもドトールには「Onemore!Short」という、コーヒー・アイスコーヒーを注文した人に限り、レシートを提示することでそのショートサイズを150円で飲める、いわゆる「おかわり」サービスがあります。おかわりだけならミスドでいいんですが、ミスドの店員さんは勉強・作業をしている人に対し、親の敵のような殺意を向けてくるので避けています。僕も死因が視死(しし)はイヤです。

ドトールに到着すると、店員さんからお席を先に確保してからご注文ください。と言われました。客席に目をやると、ソーシャルディスタンスを取るために一つ飛ばしで席が設けられ、たしかに先に確保しないと強制的にテイクアウトになってしまいそうだなと感じました。

作業するに当たり、Free Wi-Fiの次に重要視している要素、それは画面を見られるか否か、です。幸い変態官能小説を認めているわけではないので、特に見られて困ることはないのですが、まともな事を書いている自覚も同じくらいありませんし、日本人的なシャイがあるので、できれば壁際の席を探すようにしています。

そんな事を考えながら店内を歩いていると、もと光る席なむ一筋ありけました。その席とは、これだ・・・ワンツースリー(なつかし)

タイトルなし

左上の四角は柱、それから伸びているのは長ソファ、その前に点々とあるのが机です。そして私がゲットしたのが

タイトルなし

ここ、赤○のところです。しかも密を避けるために一つ飛ばしでしか席は利用できません。日本人的には一番良い席ですね。いい席すぎて3時間いました。コーヒー1杯だけだとかなり心が痛むので、レジ前にあるスイーツを買ってから家に帰りたいと思います。


スキを押して頂けるとランダムな「ないツッコミ」が表示されます。 大掃除して机の奥から出てくる汚えお金でもサポートしていただけると天地がひっくり返るほど喜んで足を舐めに行きます。