動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.4
<前回のお話>
動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.3
アニマルコミュニケーションワークショップの2つ目のエクササイズは、会場に来ているわんちゃん数匹の中から1匹を選び、とにかく観察。その子がどんな性格な子なのかを感じ取る。
というものだった。
私の隣に座っている女性が連れてきたラブラドールは、私と彼女の椅子の間に寝そべっている。
とりあえずじーっと見つめてみて、感じたことをノートに書き留めていく。
うーん、この子は多分大人しいタイプ、どちらかというと人見知りで、ちょっと臆病、かな。とっても繊細で優しい。
ほんとは今日ここに来たくなかったんじゃないかな。
知らない人に囲まれて、何するかもよくわからないなんて不安しかない。
でもこの子は飼い主さんのお役に立てるなら、と思い、勇気を出して今日ついてくることにした。
飼い主さんのためなら、ちょっと怖いけど頑張れる。
私頑張るわ!
みたいな。
最初の一言を書き始めると、勝手に脳内で妄想劇場が展開されていくので、とりあえずそれを書き留めていった。
そして参加者さんのシェアタイム。
今回は全員発表ではなく、何名かが発表し、その内容を飼い主さんが「そうそう、そういう性格です」みたいな感じでフィードバックをする、といった感じだ。
私はシャイな日本人なので特に発表はせず、皆さんのシェアを聞くだけだったのだが、結構皆さん当たってるのだ。
見た印象だけでこれだけわんちゃんの個性って把握できるもんなんだなぁ。すごいな。
そしてエクササイズは次のステップへ。
「では、今観察したわんちゃんとお話をしてください」
来た。
なりきり妄想ごっことか、観察だけなら気楽だったけど、いざお話となると未知の領域だ。
よくわからないけど、とりあえず隣で寝そべるラブちゃんの背中を見つめ、意識で挨拶してみた。
「どうもどうも、隣に座ってる者ですけど・・・」
的な挨拶をしてみたら、間髪入れず私の頭の中にある言葉がパッと浮かんだ。
「ねぇ、さっき私を見て観察したこと、どうして発表してくれなかったの?」
!!!
何!?
これは完全に想定外のお返事だ。私の妄想だったら、「あら、こんにちは」とか、そんなのを想像したはずだ。
驚きすぎて汗かいてしまったが、もしかしてこれは本当にこのラブちゃんとお話ができているのかもしれない。
そう信じて、お話を続けることにした。
<動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.5> へ続く。
<ACを始めることになった経緯編>
1. アニマルコミュニケーションに片足を突っ込むことになった経緯
2. 動物さんと会話をする以前の懸念事項
3. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.1
4. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.2
5. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.3