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清水ミチコ・光浦靖子 ブロス連載単行本、同時発売!

『私のテレビ日記』『傷なめクロニクル』同時発売記念!
清水ミチコ×光浦靖子 対談

長らくTV Bros.の同じページで連載をしていた、清水ミチコさんと光浦靖子さん。プライベートでも仲良しのお二人の連載がこのたび本になり、同じ日の12/11から全国発売されます! 1992年から28年もブロスで連載を続けた清水さんと、2003年から17年続けて現在もTV Bros. note版で連載中の光浦さん。それぞれの連載、そしてブロスへの思いを語っていただきました。

文/チンチラのコロ 撮影/蓮尾美智子

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久しぶりに読み返してみてどうだった?

——今回、ブロスの同じページに掲載されていたお二人の連載が、同じ日に本として出版されました。

清水 私は自分で書いたことほとんど忘れてた! 今回本を作るために読み返してみたら、初めて読むわ!ってなった。

光浦 私もほとんど覚えてなかったです。

——清水さんの連載に光浦さんはよく出てきますし、清水さんのお悩みが光浦さんの連載に取り上げられたこともあります。

光浦 覚えてます? 私もすっかり忘れてて。

清水 たしか編集担当の人からお願いされたの。「ぶっちゃけ悩みもそんなにこないんですよ」って(笑)。

——相手の連載のことは覚えているんですね(笑)。

光浦 私も読者からの悩みは1個も来てないと思ってます。17年やっとるけど。

清水 いじけやすい人だな〜(笑)。

光浦 多分ね、担当さんが友達に「なんか悩みない?」って聞いて、それを文字にして送ってくれてるんだなって。だって文章がまとまってるんだもん。ラジオやってて思うんだけど、ハガキ職人とかいつも文章書いとる人は、てにをはから間違わずに初見でも読める文なんですよね。

清水 中身もキャッチーだもんね。

光浦 やっぱハガキ職人はハガキ職人なんだよ。うまいんだよ。

——継続は力なり、なんですね。

清水 あまり褒められてもね。ちょっとは働けって話なんだよ(笑)。


お互いの連載の感想は?

——清水さんはブロスが創刊して5年経った1992年から連載に参加されました。その前は読んでましたか?

清水 読んでたよ。話が来たときはすっごいうれしかった。選ばれた!って。

——原宿のカフェで話をもらって「あのサブカル・ジャングルジムに参加できるんだ!」と喜んだ思い出をこの本にも書いていますね。

清水 今、「オーバカナル」になってるカフェだったんだけど、なんか東京のカフェって水にうっすいレモン入ってる!ってびっくりした。田舎くさい(笑)。

——そこから28年続けて、清水さんいわく「手のかからない子育てのような連載」だったそうですね。

清水 好きだったからね、もともと文章を書くのがね。だから締め切りも「まだですか?」って言われることがないように早めだったし、面白いことがあったら他の連載には書かないで、ブロスまでちょっと待つみたいな。一番大事にしてた。

光浦 私は大学生の頃から清水さんの連載読んでますよ。清水さんの文章はリズムが楽で、そして細かいツッコミがいいんですよ。

——光浦さんは2003年から今でもTV Bros. note版で連載していますが、清水さんみたいに締め切り前に書けますか?

光浦 お悩み次第かな〜。出てこないときは全然出てこないです。いつも2つお悩みをもらって、書きやすいほうで書いてますけど、どっちも書けない!ってのは結構ありますね…。

清水 でも変な才能生まれたよね、これで。

光浦 屁理屈がうまくなったね(笑)。


お二人にとっての“ブロス”とは?

——光浦さんがブロスを買ったのはどういうキッカケで?

光浦 上京して新聞とってなかったからテレビ欄が必要で、その中でブロスは圧倒的に安かったんですよ。読むところがいっぱいあって、とにかく時間を潰せました。それにサブカルチャーで、それがオシャレだと思ってたからです。

清水 そう、途中までサブカルだったんだよ。

——まだサブカルですよ!

光浦 私、この本にも“サブカルとは何か?”っていうことについて書いたんだけど、かっこいい人たちが書いてたんですよ。テレビに出ない、わからないけどセンスのある人たちっていう。

清水 ちょっと斜めに見れる人ね。

光浦 やっぱブロスはさ、誰これ!?っていう人がやってるオシャレ感と、先取り感がよかったんだよねえ。それがワクワク感だったんだよなあ。それでもって冗談も下ネタもひどいことが書いてある。だけど、それが許される唯一の雑誌みたいなね。

清水 普通はさ、テレビ雑誌ってヨイショしなきゃいけないもんね。「ピピピクラブ」とかさ、心配になるもんねあれ(笑)。

光浦 まあ、それが今やSNSで当たり前のことになったんですけど…。

——良くも悪くも今はSNSになんでも書いてありますからね。

光浦 SNSで褒められても、しばらくすると悪口言いだしてね。

清水 だからネットから隔絶されたピピピクラブの悪口も、今思うとなんか清いよね。今年の紅白も白組の1/3がジャ…おい書かなくていいよ!


<書籍情報>

清水書影

清水ミチコ『私のテレビ日記』
(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)
定価:本体1,400円+税

「贅肉のない八頭身、寂しそうな眼差し、口下手、ストイックな姿勢、と本来なら男としてモテる要素で溢れています」。一緒に食事に行った江頭2:50さんをそう眺める清水さん独特の目線で綴られた日記エッセイ。2013〜2020年の最終回までを収録。ご本人いわく「今の人って、芸能人にその日会っても書かないんだってね。プライベートがバレるかもしれないから。そうか!と思ったときには、もう遅かった(笑)」。


光浦書影

光浦靖子『傷なめクロニクル』
(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)
定価:本体1,400円+税

悩み相談連載『脈あり?脈なし? 傷なめクラブ』から、2013年以降の厳選回を収録。例えば「娘がアイドルになりたいと言い出した」という悩みには、「アイドル目指すなら透明感。“頑張り感”ではありません」と回答するなど鋭さが光る! 「教科書どおりの答えなら誰でも知っている。それができないから悩むんでしょう?」と語りかける光浦さん。見方を変えると世界が変わる。ハッとすること間違いなし!


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