プリンセス天功、小麦粉でいっくんを作る!? 先月のテレビを振り返る！ ブロス探偵団・定例テレビ調査報告書【2021年2月】

大河ドラマが始まったばかりなのに3月だなんて何かの間違いではと本気で嘆くブロス探偵団が、先月の番組を振り返る定例テレビ調査報告書「第10回」。「こんばんは、ブロス探偵団です」と挨拶だけでちょい乗りできる新大河『青天を衝け』や、『噂の！東京マガジン』の後枠、プリンセス天功の家事力を試しちゃう『家事ヤロウ!!!』などを取り上げております。ヒット祈願ってことで、大河ネタ多めに入れときました。

文／ブロス探偵団

＜プロフィール＞
ブロス探偵団とは、1987年のテレビブロス発刊時に発足した、テレビを観察し小ネタを見つけてはほくそ笑む謎の集団。番組表の隅から愛あるツッコミを叫んでいた彼らが、TV Bros. note版にもまさかの招集。かつてはナンシー関も在籍したという噂だが、メンバーの総数は編集部の誰も知らない。

2月6日（土）後7・00
『欽ちゃん＆香取慎吾の第98回全日本仮装大賞』（日本テレビ）

アナログに翻弄された檀

欽ちゃんの「入れてあげてよ～」を受けての加点はもちろんだが、自身に縁がある仮装ネタには2点満点を入れる不文律があるといっていい仮装大賞審査員。声優・花江夏樹が鬼滅ネタを絡めた仮装に満点をつけまくる等の仕事ぶりを見せつける中、「檀れいさんの出身地、兵庫県から来た親子です」というしっかりした前フリを受けたにもかかわらず採点時にまさかの0点ジャッジをした檀れい。コメントを求められ、「2点押したけど、つかないんですよ！」とテンパる檀だったが、1、2と順に押さなければランプが点灯しないシステムを失念していた事が発覚。檀の天然ぶりと未だ超アナログな採点マシンに乾杯！
【探偵団（井）】

2月7日、14日（日）前9・00
『仮面ライダーセイバー』（テレビ朝日）

マナカナ、たっち、双子的ジレンマ

『仮面ライダーセイバー』に双子女優MIOYAEが登場。「爆食ジェミニ」という大食いコンビ「はらぺこツインズ」みたいな役だ。このふたり、1月放送の『それって!?実際どうなの課』では食べ方の違いでどっちが太るかという実験台だったし、出世作の朝ドラ『半分、青い。』では双子メイドの役。双子ならではの需要だけどそれ以外ないっていう状況、本人的にはジレンマだよね。「両方いないと何の価値もない」的な劇中の台詞が自虐っぽく響きました。
【探偵団（宝）】

2月14日（日）後1・00
『噂の！東京マガジン』（TBS）

みんな、長生きしろよ～！

地上波放送終了発表を受けて『水曜日のダウンタウン』で選ばれたNo.1の白髪率がさらに増したように感じる『噂の！東京マガジン』。春からの後番組は、出演者の平均年齢が約40歳下がる『それSnow Manにやらせて下さい』に。その時間帯の視聴者層って一体どうなってんの？ という疑問はあるが、ぜひ40年番組を続けて同枠の白髪率No.1を取り戻し、番組タイトルを『それSnow Manにやらせないで下さい』にしてほしい。BS-TBSに行く『東京マガジン』の出演者はその頃…？
【探偵団（川）】

2月18日（木）前10・25
『バゲット』（日本テレビ）

もっと精進してください

ロケ中に先輩・久野静香アナから「料理はしない」発言を誘導尋問的に引き出し、自分は料理を「めっちゃします」と豪語した笹崎里菜アナでしたが、さらに「私、『意外と料理してる』で売ってるんで！」と被せたところで、久野アナから「え、売れてるの？」とサラッと返されて何も言い返せなくなっていました。まるで、巧妙にウイークポイントを突いてマウントポジションを獲った途端、その勢いを利用されて綺麗にひっくり返される…という格闘技のワンシーンを見ているようでした。
【探偵団（ア）】

2月19日（金）後6・45
『ミュージックステーション　冬の恋うたスペシャル』（テレビ朝日）

ハンカチどころじゃ済まない

出演アーティスト陣に「好きな恋うたは？」と問うトークゾーンにて、レミオロメンの「3月9日」を挙げたKing Gnuの常田大希。「子供の頃、『100リットルの涙』ってドラマを見て…」とその理由を述べ始めた矢先、「『1リットルの涙』ですね」と並木アナに即訂正されていた。間違いなく「3月9日」は沢尻エリカ主演ドラマ『1リットルの涙』の劇中で流れていたが、常田の言うようにまさかの大容量（100リットル）版が実在しているのか？ 主演は柴田理恵？ 共演、徳光？
【探偵団（井）】

2月21日（日）後8・00
大河ドラマ『青天を衝け』（NHK総合）

森進一の専売特許だから～！

2週連続で北大路欣也の「こんばんは、徳川家康です」に始まり、モーリー・ロバートソン扮するペリーの英語で終わった『青天を衝け』第2話。『麒麟がくる』で短縮した分の製作費が繰り越されたという噂も本当だろうと頷けるスケールの大河ドラマなんだから、笑いを入れてまで話題にならないでも良いのに。北大路は回転寿司やらビールやらのイメージも強いし、藍染めの着物姿の吉沢亮も「マイナビバイトの仕業かぁぁ」がチラつくぜ～。
【探偵団（岩）】

2月24日（水）後11・15
『家事ヤロウ!!!』（テレビ朝日）

面白かったけど家事ではない

「家事力未知数芸能人」で、決して上手くはないが下手すぎもしない腕前でオムライスを作ったEvery Little Thing・伊藤一朗、丸鶏を手際よく解体して「鶏のガランティーヌ」を作った上級者・こがけんに続き、プリンセス天功が登場。お世辞抜きで番組のファンだという天功の家事力が見られるのか？ と一瞬期待したものの、始まったのはイリュージョンショー。予想通りじゃん…と思ってたら、小麦粉や卵を放り込んだ大きな箱から最後に登場したのはクロワッサンを手にした伊藤一朗でした。スタ―ファイヤー！
【探偵団（ア）】

2月28日（日）後8・00
大河ドラマ『青天を衝け』（NHK総合）

幻の足袋屋の店主役

初回は前4作を上回る総合視聴率26・3％を記録するも、2話、3話と少々下降気味の『青天を衝け』。今後ももし視聴率が下降したら「明治以降の近現代モノは当たらない」ジンクスが的中してしまうのか。本当に後が無くなったら、いっそ同じ明治モノの前々作『いだてん～東京オリムピック噺～』をもう1回再放送してみる？ 「東京でオリンピックが開催できるのか」の物語は今どう見られるのか？　その視聴率によって2021年の開催を決めるってのは？ 再放送の宣伝隊長は色々あって『いだてん』を急遽降板したピエール瀧で！
【探偵団（川）】

＜さ～て、来月のテレビは？＞

花粉も特番も大盤振る舞いな3月。3月6日の三谷幸喜×野村萬斎のドラマシリーズ第3弾『土曜プレミアム「死との約束」』（フジテレビ）に、3月7日『R-1グランプリ2021』（フジテレビ）、3月11日『音楽の日』（TBS）、3月19日『第44回 日本アカデミー賞 授賞式』（日本テレビ）といろいろ特番がございますが、3月7日には連載でおなじみ風間俊介の残念刑事ドラマ『やっぱりおしい刑事』（NHK BSプレミアム）がスタートし、3月25日は山田孝之がまっすぐな瞳で生き方を教えてくれる（？）『植物に学ぶ生存戦略』（NHK Eテレ）の新作が。3月27日には『激レア！ 藤井フミヤが歌うギザ ギザハートからTRUE LOVEまで！ ～ベストライブイン101スタジオ～』（NHK BSプレミアム）なんてのもございますよ。そして『ちびまる子ちゃん』（フジテレビ）の1990年の放送開始からずっと変わらないキートン山田のナレーションが3月28日がラストだそうで。後半へつづく、と言いたいところですがまた次号。

※毎月初旬更新予定

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