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かまいたち×ミルクボーイ SPECIAL CROSS TALK

芸人の人間関係=芸人関係。 相手がいるからこそ見えてくる、芸人同士の対話から彼らの魅力に迫る。
『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)でハイレベルな戦いを繰り広げたかまいたちとミルクボーイ。現在、バラエティ番組にもひっぱりだこの2組に自らを取り巻く現状について聞いた。
※「OWARAI Bros.Vol.2 -TV Bros.別冊お笑いブロス-」(2020年10月7日発売)に掲載されたインタビューの未公開内容と一部加筆修正したショート版です。長編は本誌でご覧ください。

取材・文=高本亜紀 撮影=大槻志穂 
企画・構成=竹村真奈


――昨年の『M-1』以降、ミルクボーイさんは大阪を拠点としながら東京とを行き来する生活ですよね。

濱家 今、東京にはどれくらいの頻度で来てるん?

駒場 日数でいったら、月の半分くらいですかねえ。

山内 え、半分も? それってしんどない?

内海 しんどくはないですね。僕ら、東京に来るときはそれまで夜行バス組やったんで。

山内 ということは、昨年の春にあった『大阪よしもと漫才博覧会』のライブも夜行バスで来てたん?

内海 そうです。自腹切って新幹線で向かう人ももちろんいてるんですけど、僕らはお金もないから夜行バスで着いて。

駒場 朝、早くに着いて夜、舞台に出るっていう。夜行バスで来ると、朝早くから東京の街に放り出されるんですよ。

内海 で、ライブに出てそのまま夜行バスで大阪に帰ってたんで、今文句は何ひとつないです。

山内 そうか。それならグリーン車は快適やなあ。

濱家 ミルクの気持ち、めっちゃ気持ちわかる。俺らもグリーン車に変わったのがここ2年くらいやからまだ嬉しさが消えへん。新幹線、めっちゃ好きやもん。

駒場 乗れるっていうのが嬉しいですよね?

濱家 そうそう。2時間半なんか、全然平気よな。

山内 俺、最初の頃は申し訳なさそうにおしぼりもらってたけど、今は片手で受け取ってるわ。

濱家 俺は「ありがとうございます」って(お辞儀しながら)両手で受け取ってる(笑)。

――テレビで共演する機会は、昨年の『M-1』以前にもあったんですか?

山内 『やすとものどこいこ!?』(テレビ大阪)で、駒ちゃんが出てきたVTRを見ることはあったけど、それ以外はなかったかな。

駒場 コンビでちゃんと共演させてもらうことはなかったですね。

内海 今は同じ現場にかまいたちさんがいてはったら、めちゃめちゃ嬉しいです。

濱家 たしかに大阪時代のメンバーおったら嬉しいよな? いつやったか忘れたけど、『ネプリーグ』(フジテレビ系)に一緒に出させてもらったことがあったやん。これ、どっちやったかな? 駒ちゃんやったっけ?「今までの辛い時期ってなんやったんですかね? みんなでわいわいとゲームしてこんなにキャッキャ言うて」って。

駒場 ははは! 僕でしたかね?

内海 ほんまに辛かったのがウソみたいな毎日です。

山内 これ、どっちやったかな? 雅さん(トミーズ)にお金借りて返さへんって怒られたんは。

内海 それ、俺や!

濱家 俺もや(笑)!

山内 ははは! 濱家も雅さんに借りてたん?

濱家 俺は毎月ちゃんと返してたから、怒られてない。

内海 僕も返したんです。けど、給料日と収録日に妙なラグがあって…。この話は金融雑誌かなんかでさせてください!

――共演が多くなって、改めてお互いについて気付いたことはありますか?

内海 かまいたちさんはめっちゃすごい。今年1月に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の『M-1』ファイナリスト特集に出させてもらって、8月に中間発表があったんですけど、7カ月の間にさらにすごくなってるなと。僕らは全然変われてない気がするのに、かまいたちさんはすごいなって思いました。

山内 (無言で何度も大きく頷く)

内海 いや、うんうんじゃないんですよ(笑)。

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