【「news zero」お天気キャスター&現役大学生・村上なつみspecial interview】
10月から『news zero』(日本テレビ系)でお天気キャスターを担当している村上なつみ。現役大学生にして気象予報士の資格も持つ才女だが、いろいろ掘ってみると、いろいろとおもしろい! というわけで、その人となりを浮き彫りにするインタビューを2回に渡ってお届け。秋の空模様同様、気になること間違いなしです!
──変化球な質問から入りますが、ギターが好きなんですよね⁉︎
「はい、そうなんです。元々テイラー・スウィフトが大好きで、それがきっかけで学校の軽音部に入ったんですけど、そこからほかのバンドも聴くようになっていって。よく聴くのは、クリープハイプやマイヘア(My Hair is Bad)ですね」
──テイラー・スウィフトを聴き始めたきっかけというのは?
「中学1年生の頃、洋楽好きな友達が聴いていたんです。それがカッコよくて、自分も何か好きなアーティストを見つけたいなと思って、テイラーに出会いました」
──アナウンサーになりたくて、気象予報士の資格をとろうと考えたのも同じ頃だったんですか?
「当時テニス部に入っていたんですけど、練習が好きじゃなかったんですよ。顧問の先生がテニス未経験だったので、いくら練習しても試合で成果が出ているという実感がなくて、練習する意味が見いだせなくなってしまって。でも、私が気象予報士に合格したことは中学時代の先生方も知っているので、テニス部の顧問だった先生の耳にも入っているはずなんです。たぶん、テニス部の練習が好きじゃなかったっていう話もいろいろなところでしているので、それも伝わっちゃっているんだろうなって……。再会した時に怒られそうで怖いです(笑)」
──過去のインタビュー記事で読みましたが、そのテニス部の練習が嫌で「雨、降れ」と願っていたことが、天気に興味を持つきっかけになったそうですね。そう考えると、その先生がいなかったら今の村上さんはいないのかもしれないな、と。
「そもそもは、小学生の頃から『めざましテレビ』(フジテレビ系)を見ていて、アナウンサーの方々に憧れるようになっていったことから始まっているんですけど……そうですね、テニス部に入っていろいろと経験したことが、ある意味では気象予報士を志したことにつながっているのかもしれないです」
──朝の番組を見てアナウンサーに憧れた村上さんでしたが、初めてのレギュラー番組は夜帯の『news zero』になりました。
「声が低いので、さわやかな朝の番組より夜の方が似合っているのかなって(笑)」
──自分の声は好きですか?
「自分が映っているテレビを見ると、他人を見ているような気分になる……という感覚ですね、今はまだ。あんまり自分とは思えないんです。でも、他人に見えるということはある意味、客観視できているのかもしれないですけど(笑)」
──大学でも『news zero』のお天気キャスターになったことは話題になったんじゃないですか?
「それが、今年はまだ新型コロナウィルスの影響で大学へ行くことが出来ていないので、リアルな反応がわからないんです。インスタグラムのアカウントにDMが届いたりはするんですけど、学校関係の知り合いの人たちはどんなふうに思っているのかな……」
──気象予報士に合格したのは2019年ですから、その時は結構反響の大きさを実感したんじゃないですか?
「そうですね、結構な数の友達からメッセージがきました。『スゴッ!』とか(笑)」
──気象予報士の資格試験には、6回チャレンジしたそうですね。
「はい。試験は学科と実技に分かれているんですけど、学科は割と通るんですよ。でも、実技がすごく難しいんです。8割くらいの問題が記述で、自分の言葉で書かなければならないんですよ。なので、文才も問われるというか……。天気予報を伝える上で不可欠なキーワードをちゃんと使いつつ、大筋が合っているかを採点者の方々はチェックしているらしいです。問題の例としては、ある天気図を見て『この後、低気圧は発達しますか? それとも、しませんか?』だとか、『この天気だと、どうして暑くなるのでしょう?』といった感じです」
──実技というだけに、実際に天気予報をどう伝えるかが問われるわけですね。
「そうです、そうです」
──気象予報士の合格率って何%でしたっけ?
「平均で5%前後ですけど、私が受かった時は約6%と、ふだんよりもちょっと高かったんです(笑)」
──初めて受験したのは高校生の時だそうで……。
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