ゆかちゃんのTV出演、「初KO勝ち」、新曲「The Light」!! 【2024年6月号 Perfume 連載】『たちまち、語リンピックせん?』
大変お待たせしました! 本日6月8日(土)の香港から「Perfume “COD3 OF P3RFUM3 ZOZ5” Asia Tour 2024」をスタートさせたPerfume。ツアー直前の多忙な中、かしゆかさんが出演した『あさこ・梨乃・かしゆかの5万円旅』、のっちさんが参加した椎名林檎さんとの楽曲「初KO勝ち」、アジアツアーに先駆けて配信リリースされた新曲「The Light」など、たくさんお話をうかがいました。
特に「初KO勝ち」については情報解禁(5月27日12時)直後の取材だったこともあり、皆さんのお話を聞きながら感極まる瞬間もありました。のっちさんの長年の椎名林檎さんへの思いが素晴らしいかたちで作品になったことを心から嬉しく思います。
本題の前に、今年8月に開催される『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』の告知を3人からいただきました。
取材・文/照山紅葉
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のっち この夏、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのTOKYO NODEという施設でPerfumeの展覧会が開催されることになりました! 会場は昨年秋にELEVENPLAYが『Syn : 身体感覚の新たな地平』を開催した場所です。
かしゆか 今回はPerfume25周年の歴史にフォーカスを当てたもので、タイトルが『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』といいます。現在全国巡回中の衣装展とも異なる、体験型の空間になります。
あ〜ちゃん 人間の身体性とテクノロジーをテーマにした内容です。いろいろと楽しい企画を準備中なので、ぜひ遊びに来てください!
目次 [隠す]
◆普通の旅だとリサーチするじゃない? マジで何も情報なしだった。(かしゆか)
──今回は話題がいっぱいあります。まずは5月25日(土)に放送されたテレビ東京 土曜スペシャル『あさこ・梨乃・かしゆかの5万円旅 茨城横断!うまい酒で乾杯SP』のお話から。
かしゆか まる2日間で行ったんですけど、ほぼ24時間ドキュメンタリー?ってぐらい、ずっとカメラが回ってました(笑)。どこが使われるかなってそわそわしてたんですけど、おもしろかったところも結構カットされてて。少ないとそれはそれで寂しくなりました(笑)。
──のっちさんもリアルタイムでご覧になられていたそうですね。
のっち はい。私からしても結構レアなかしゆかだった気がします。お酒飲んでるところもそんなに見ないし“ラーメン食べてる!”みたいな(笑)。
かしゆか あはは!
のっち 終始明るくてかわいいし、たぶんめっちゃ疲れてるだろうけど、いつもの朗らかな雰囲気で。スタイルもいいし、感心しました。たぶんファンの人もみんなそうだったと思うんですけど、観てる間、口に出して「かわいっ! スタイルよっ!」って何回も言いました(笑)。
──後ろ姿での登場シーンから“あの髪の綺麗な子は誰?”みたいな演出でしたね。
あ~ちゃん 『5万円旅』、今日観るつもりでいたから、私まだ観れてなくて。
のっち おもしろかったよ。お酒頑張って飲んでたし、いろんなゲームも一生懸命やるから観てて気持ちがいい。
──かしゆかさん、今回の出演は、いとうあさこさんからのお誘いだったんですか?
かしゆか 番組側からお誘いいただいて、あさこさんに連絡したら「えーっ、そうなのね! よろしく〜」って言ってくれました。
のっち そうなんだ。あさこさんと仲良しだし、旅番組の印象があったのかな?
かしゆか 『5万円旅』のプロデューサーさんたちの中でそうだったのかも。でも、『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系/2019年12月9日放送回・2023年6月5日放送回に出演)も番組の大ファンだけど、実際行ってみたら全然印象が違ったから、今回すごい未知数で、めっちゃ怖かったんです。2日間、お酒をすごく飲みながら、時間ギリギリにゴールしてる印象だったから「あの、私お酒そんなに飲めないんですけど……」ってお伝えしたら、全然大丈夫ですって言ってくださって。
なのでそこは心配なく行けたんですけど、台本をいただいたら「先にあさこさんと梨乃さんでしゃべっている途中で呼び込み。かしゆか合流。1日目スタート。ホテル着」とだけ書いてあって、えっ、その間はどういう流れ? みたいな(笑)。本当にその場で起きたことだけでできてる番組でした。ずっとカメラが回ってたのでメイク直しもほとんど入れなくて。ただただ3人で旅してるみたいで、おもしろかったです。
──衣装も素敵でした。
かしゆか 2日間のうちどちらかはスカートはいた方がいいかなと思っていたんです。Perfumeのかしゆかっていうキャラクターも含めて。で、どっちの日がいいか考えて、とりあえず1日目は番組の主旨に合わせた格好の方がいいかと思ってデニムにしたんですよね。
で、2日目のゴールが筑波山って聞いてたんですけど、ケーブルカーに乗って行くっていうことと、結構な登山だよみたいなざっくりした言葉しか聞いてなくて。結構な登山ってどんな道だろうと思いながら筑波山行ってみたら、“えっ? ガチの登山やん……”みたいな(笑)。しかもその日、風がものすごい強くて。
のっち すごかったね。岩だけの道とか。
かしゆか “えっ、手すりとかもなしのただの岩? 岩山登るの!?”って、衝撃でした。あの番組は収録中、携帯電話での検索禁止なんです。電車の運賃、目的地のご飯情報、到着までどれくらい時間かかるか、そこがどういう場所なのか、全部検索禁止だから本当に知らなくて。
のっち それがドキュメンタリーとはいえ、普通の旅とは違うよね。
かしゆか 普通の旅だとリサーチするじゃない? マジで何も情報なしだった。
のっち ガチ感伝わるね。見てて。
かしゆか あはは、本当 (笑) ?
のっち うん。かしゆかがお金とか時間のことであれ? ってなる印象なくて。極限状態。
かしゆか あはははは (笑) ! 本当にケーブルカーのチケット売り場まで行かないと時間わからないから。行き当たりばったりでした。
のっち 私、最後、一番上まで上がったときに誰か男の人がいて「はーっ、着いた。こんにちはー」がめっちゃ好きだった。
かしゆか 登山の気持ち(笑)。結構登ってる人いて意外でした。5連けん玉(5個の玉を一気に5つの皿にのせるけん玉)とか、あんなバラエティなゲームしたことないと思って。
のっち ふふふ(笑)。
かしゆか テレビで5連けん玉やってるの見てすごいなと思ってたけど、実際にやってみても、めっちゃ難しかったです。まず、揺れを止めるやり方がわからないし、どうやるのが正解なのかもわからない。そもそもあまり練習させてもらえないんです。「練習ダメです」って言われて。でもね、カメラには映ってないけど、五連けん玉の撮影の合間にちょっとだけメイク直せる時間があったから髪とかメイク直してもらってる最中に、あさこさん5個全部乗ったの!
のっち えーっ、すごい!
かしゆか でも、そのあとみんな期待しちゃって。「もう持ち方も上げ方も全部わかんなくなってきちゃった……。練習だからいけたんだ、緊張するとダメだね」って話をしてました。
のっち 緊張感伝わった。
かしゆか 緊張した〜。
──ロケの途中、PerfumeTシャツを着た方とすれ違われてましたね。
あ〜ちゃん えーっ! 嬉しい!
かしゆか そうなの。1日目の後半、お城の跡地を見に行く途中、角を曲がったら“えっ、PerfumeのTシャツだ!”と思って。『COSMIC EXPLORER』のツアーTシャツを着た男性の方で、「PerfumeのTシャツですよね?」って声をかけたら「よくわかりましたね」って。作ってる側なので(笑)。デザインも一緒に考えてるから。
のっち すごいね。普段着としていつも着てくれてるんだろうね。
かしゆか ねー。びっくりした。
あ〜ちゃん 普段も着てもらえてファンの人同士しかわからないTシャツっていうのを目指して作ってる時期のだから。目標が叶って嬉しいね。
◆気を抜いたら憧れの気持ちが前に出てきそうで、目の前のことを必死で駆け抜けました。(のっち)
──今日の取材直前に、のっちさんが椎名林檎さんのニューアルバム『放生会』(ほうじょうや)収録曲「初KO勝ち」に参加されたことが発表され、同時に楽曲の先行配信がスタートしました。こちらについてもぜひお話をうかがわせてください。
のっち 昔から林檎さんは大好きだし、好きすぎて、見すぎると林檎さんになってしまいそうで、あまり見ないようにしている時期もあるくらい本当に憧れの存在なんですけど、一緒に何かやりたいとか、ましてや二人で歌いたいなんて……。本当は一緒に何かやりたいし、林檎さんにプロデュースしてもらってる人とか女の子たちのことを羨ましいなと思ったりもしたけど、そんなこと口にも出さなかったし。こんなことがあるなんて、ただただ本当に驚きでした。
最初にお話をいただいたとき、バックで踊らせてもらえるのかな? 林檎さんが私にソロの曲を書いてくれるのかな? と思っていたから、二人で歌うとか信じられなくて。そこから今回のアルバム──テーマがお祭りとか弔いの意味もあると聞いて、確かに生きてるうちにこんな夢みたいなことないな、こんなチャンスは二度はない、今しかないと思って、お受けさせていただきました。ミュージックビデオも二人で撮っていただけるということは映像としても残るんだ? ワクワク、みたいな。
のっち 衣装合わせのときも“林檎さんとお揃いの衣装が着れる? これ林檎さんがスタイリングしてくれたんだ。えっ、このバッグ私物でした!”みたいな(笑)。気を抜いたら小さい頃からの憧れの気持ちばかりが前に出てきそうで、とにかく感動しないよう目の前のことを必死で駆け抜けました。
──楽曲を聴くとゲストボーカルなんてものじゃなく、シンガーとシンガーが本気でぶつかり合っていて、いまお話いただいた気持ちで臨まれたことが伝わってきます。
のっち よかったです!
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