その常識は非常識


芸能人の方が大手事務所を退所されたり
テレビでお馴染みの人がYouTubeや
Netflixで活躍されたり

明らかに世の中は変わっています
それも「常識であったこと」が
覆っています

ひと昔前なら
事務所を退所したタレントさんは
言葉悪いですが「干される」のが通例で
うちの父も私が子供の頃
「ああ、やっぱり干されたか」と
洗濯もんみたいに
話題になっているタレントさんのニュースを見て
呟いていました

最近の僕の関心事は
マクドナルドのポテトが品薄で
sサイズしか頼めないというニュースです

たかがポテトですが
されどポテトなのではないでしょうか?

ファーストフード最大手の
マクドナルドが
自社の看板商品を確保できない状態にある

これもまた
「常識が覆っている」ことを可視化したもの
だと思います

僕は超が何個もつくほどの
ネガティブシンキングな男で

これまでにないことが
目の前に現れるたびに
空っぽの頭を振って抵抗してしまう癖があります

このコロナ禍で
引越しを4回したのも
そういう性格がもたらしたことです

こんな話をすると

心配しすぎ

と言われます

ほとんどがその通りで

「ええ、そうですね」と
その場をやり過ごすことが殆どです

だいたいの人は
自分や家族の仕事が無くなることで
ことの重大さを感じるようで

目の前にいつも通りの仕事があれば
とりあえず来年、再来年のことなど
気にしなさんな という感じです

僕は大阪の日本橋(黒門市場のあるところ)で
10年間、ライブBARを運営していました

ライブ演奏をする方と
それを見に来られるお客さん

収入をいただくのは
この両者からになります

商売には波があるようで
私のような若輩が務める店でも
3年周期で
演者が変わり、お客様が変わっていく
そんな波がありました

ある意味、それは
30代だった私にはいいアンテナになっていまして
店に集う人たちから
世の中を知れるいい機会になっていました

今の僕の情報源は散歩です

だいたい1日 一万歩を目標に歩いています
時間にして1時間ちょっとです

歩きながら
店舗や空き家、マンションの広告に
潰れた店、新しく出来た店などや
野良猫などをチラチラと観察しています
(泥棒に間違えられませんように💦)

立ち飲み屋や
独り鍋、独り焼肉の店が増えました

今は死語になっているらしい
「飲みニケーション」は何処へいったやら

人はアフター5に
偶発的な出会いや出来事を
求めなくなっているようです

同じ穴のムジナ という言葉があります
似た者同士が集まっている様を表す言葉かと
思いますが

この同じ穴のムジナの集い方が
変化しているように感じます

以前までは
馴染みの店での飲み仲間や
同じ趣味で顔をよく合わせる同士 などが
ムジナとして括られてきた気がしますが

そこでの「合わなさ」が
生きづらさに繋がっているように思います

要は
仲が良さそうに思える人たちで
揉めだしている気がするんです

もう「同じ穴のムジナ」という
繋がりは持てないものかと考えてみました

僕は
コレクトの量が一緒で
セレクトの質が似てる人

が、これからの「ムジナ」のキーワードに
なるような気がしています

30年以上前の「オタク」のようなものです

度合いによってコミニティーが分かれていて
それぞれが相手の量と質を鑑みて
その集団に馴染もうとする

これが現在も
やんわりと求められている気がします

YouTuberの人がサロンを開いたりするのも
気持ちの量とやれることの質で
サロン内でもコミニティーが細分化されることが
ようあるそうです

さて、

ここまで私感を書きましたが
僕はこの現象に対しての
対応策が見出せていません

過去の歴史には
大政奉還やら文明開花やら
大震災やらリーマンショックやら

いろんな外的な変化がありました

僕は思うんです
ほとんどの人は
対応しきれなかったのではないかと

対応した人や組織の枠に収まっただけで
個人的な了見で「凌いだ」人は
殆ど居ないような気がしています

僕がいまいる落語界でも
辞める人がいたり
亡くなる人がいたり
組織から出る人がいたり
襲名されたり受賞されたり
常に変化をしています

世の中の常識が覆っていく中で

残すべき常識と
変わらざる得ない常識を
上手く判別出来るのか

神様みたいな
俯瞰的思考がないと
無理なような気がしてなりません

僕は大勢の人がそうであるように
誰かが再構築した枠や概念に
交ぜてもらうしか術がありません

どうかその新しいものと
古くからあるものが
擦れあう時に
優しさが想いが潤滑油になりますようにと

切に願いながら
少しずつ変わる日常をやり過ごしています

雑文にお付き合いいただき
恐縮です
書いてると気持ちが落ち着くんです
お付き合いありがとうございます







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