一億総ツッコミ時代


オリンピックを見てはツッコミ
M-1を見てはツッコミ
ラーメン食べてはツッコミ
朝ドラ見てはツッコミ
意に沿わん奴を見つけてはツッコミ

SNSを見てると
程度はそれぞれだとしても
ようはやりたい事は
ツッコミなのね

と気付かされる

僕も例に漏れずツッコむタイプだ

僕はそれを長い間
コンプレックスにしている

劇団にいたり
歌をうたったり
落語家として活動したり

要は舞台の上に上がって
見てもらう仕事をしてきた

そこで毎度思うのは

ツッコミをする人は
大したことがない 

ということだ

異論あるだろうけど
(それもツッコミね)

漫才師がピンになった時をみても
ビードたけし師匠や
島田紳助師匠など

漫才をしている時は
皆さんボケを担当している

世の中を斬るような
ご意見番な立ち位置をとられるので
ツッコミが上手い と感じてしまうが

もはやそのツッコミをボケに昇華させて
周りの人達にツッコミをさせる領域まで
達している

最近のたけし師匠が歯切れが悪く感じるのは
ボケにいくグラデーションがあまくなって
しまっていてツッコミになりがちなので
ご意見番や知識人みたいな扱いで
止まってしまっているからだと思う

周りに
バカバカしい
そんなはずない
いい加減にしなさい

と、思われる人ほど
舞台人として長持ちする
これが僕の経験からくる持論である

それをわかっていても
それがなかなかできない

ならばツッコミをすることで
ボケるという手法しかない気がしている

オタクとかその部類で
何かに対して常に熱量高くツッコむことが
側からみたら「ボケ」に見えるというやつである

僕は岡田斗司夫さんの持論
オタク•イズ•デットから考察すると
オタクになれない「擬き」なんだけれど
好きなことをしている最中だけ
少しだけ「ボケ」になれている気がする

これをいまやっている
落語という職業にどう落とし込むのか
考えれば考えるほど「ツッコミ」に陥って
しまう悪循環が待っている

なのでここは一つ
好きなこと、
夢中になっていることを舞台で言う
という予防策を試してみようと思っている

皆さんに

バカバカしい
そんなはずない
いい加減にしなさい

と、思われる日が来ますように

いま少しワクワクしてる



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