感覚統合をしてると言うなら抑えたい言葉「前庭覚」

療育に入ると、ついやってあげたぞ感を出そうとするのはまだ2流だから。けど情熱がそれだけあるので「まあ、いっか」と思う最近です。

今日は感覚統合について少し話をしてきます。児童発達支援、放課後等デイサービスは年々増えている中で、よく出てくる言葉「感覚統合」。別に使うのは勝手だが、ネットには感覚統合にチェックされてて中身を確認すると
「?」
そんな要素1ミリもありませんけど、ということがあるので多少知っている僕が「感覚統合っていう言葉使うならこれ知ってたらそれっぽいよ」っていうこと綴っていきます。

前庭覚は知らないともぐり
感覚統合してます→前庭覚知らない→逮捕
にはなりませんが、まあそんな事業所は大した所ではないです。感覚統合を学ぶ上でキーになる言葉で知らないはずありません。

前庭覚=揺れや傾きに気づく力
感覚って、視覚とか聴覚とかいわゆる五感を想像する人が多いですが、感覚統合ではそれ以外にも気にする感覚があります。それが前庭覚。ジェットコースターで落下直前に「めっちゃ登ってる。ヤバい、ヤバい、体ひっくり返りそう」ていうのを気づく感覚。触覚と一緒で自分の体で感じる系の1つですが学校教育ではなかなか触れないところなんで、これ知ってると「あー賢そう」となります。

平衡覚=前庭覚?
子どもの分野以外のリハビリ系の人は「平衡覚」って言ったほうが分かりやすいかもしれません。要は一緒です。言い方統一してくれたほうが分かりやすいんですが、まあそんな呼び方もあります。

前庭覚は三半規管
視覚は目、聴覚は耳、前庭覚は三半規管。感じる所は三半規管です。車酔いとかで「三半規管弱いから…」とか言う所です。子どもによっては前庭覚が人より感じやすくて揺れる遊具で酔う子がいますが車も駄目なパターンはよくあります。飛行機や新幹線はOKとかそれも駄目とかは本当に多様にあり、個別に聞き取りや評価が必要です。視力や聴力が人によって違うのと一緒ですね。

ブランコのない施設は感覚統合は出来ない
揺れる遊具は基本的にリスクを伴う、コストがかかるので預かり型での導入ではないパターンも多いです。運動療育の施設でもないことはよくあります。前庭覚を感じやすい遊具はブランコが代表的ですが、ブランコにも種類はありいわゆる利益主義に走るとこの辺の視点がかけています。熟練度を上げれば、遊具なしで前庭覚へのアプローチも不可能ではないですが、かなり難しいです。

皆が感覚統合の考えを知るような、世の中になればいいですね(適当)

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