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血を分けたきょうだいをいやらしく追い詰め、私を必死で育ててくれた実の両親を冷酷に切り捨てた話(令和の姥捨実践記・オイパラ家編)

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親を捨ててきた。

仕方ないことではあったが、良い思い出だってたくさんあるし、必死で育ててくれた恩だって全て忘れられる筈もなく、そう簡単に割り切れたりはしない。

遡って時系列順に記すならば、まず親父は有名国立大から大手商社勤務というインテリエリート道の真ん中を歩んでいたのに、脱サラを敢行し二回ほど商売を潰してめでたく自己破産となった。

お袋はその余波を受けてやはりほぼ文無しとなり、そんな状況で我々三兄弟(年齢順に私/弟/妹)は育てられた。物心ついた頃から親父は酒に溺れてお袋を殴り、責任転嫁と金の無心しか出来ない中年に成り下がっていた。

学はあれど人の上に立てるだけの才は無く、誰かの風下で踏ん張れるだけの我慢強さも無い男の末路とはそうしたものなのだろう。いっぽう当時の私は私でさしたる取り柄もない小僧でしかなかった。

中学まではそこそこ勉強もできたが、やがてドロップアウトして身体も弱く成績も悪いまま

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