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それはなんの役に立つのか

宇宙の本に続いて「重力とは何か」というオーディオブックを聴き始めてみたんやわ。それによると「重力の研究ってなんの役に立つの?」と訊かれた場合、学者でも相手の納得する答えをすぐに用意することは難しいらしいんだな。

それでも好奇心や探究心というものはそれだけで人の精神を豊かにするものであるし、抽象的な研究がこの世の成り立ちを紐解くような大発見をすることは珍しくないわけで。

さらにいうならば、そのような基礎研究は長期的に見れば一般社会に果実を落とすこともままあって、たとえば「アインシュタインが居なければGPSも発明されなかった」みたいな話も紹介されておる。

ここからはおれの考えなんだけど「なんの役に立つの?」という発想がすでに貧しいのかも知れんね。

それに対して「面白いと感じることはそれだけで豊かであり素晴らしいことなのだ」と胸を張って言えるくらいの志は持っておきたいなあと思う。

あえてネガティブに語るならば、そもそも人間ひとりひとりなんて大して役になってないからね。空気や地面を汚しているだけの一生と言えなくもないわな。

まあそんなことは気にせずに「自分から熱を持って何かを知ろうとしたり、やろうとすることそのものが人のいのちの意義なんだよ」という確信を持てる日までなにかを書き連ねていきたいなと。なんせおれは書くことが好きなので。

(了)

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