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富山が大好き(でぇすき)2日目

富山1人旅2日目

普段は朝ごはんを食べない私だが、宿泊プランの中に朝食ビュッフェが付いていたので食べに行く。
前日フロントに「登山客が多いので遅めの時間がおすすめです」とあったので時間ギリギリくらいに行ったが普通に混んでいた。
とはいえストレートに席に着くことが出来て、いざ富山の朝食。
ビジネスホテルではあったが、名物の鱒ずしやイカの黒作りなどもあり、満足いくラインナップだった。

2日目は富山に住んでいる友人に車を出してもらい、富山ファミリーパークという動物園に行く予定だ。
コロナが始まる前に来たときは雨で断念したので、念願の、といったところ。

合流するまでにチェックアウトを済ませて、ホテル周りを軽く散策した。
出てすぐ左側には電鉄富山駅があり、そこからアルペンルートや宇奈月温泉方面へと行ける。
一度母と旅行に来た時にはここから宇奈月温泉駅まで時間をかけてゆっくりと進んだ。
車両も少なくガタンゴトンという音がとてもうるさかったが、窓から見える景色は最高だった思い出。
(そういえばその時電車に乗っていたら職場から連絡が入って「電鉄富山駅から職場に電話がかかってきて、社員証の入った定期入れが落ちていたとのことだけど…」と言われた。とてもやらかした。)
(戻るのには時間がなさすぎたので駅に連絡をして家に送ってもらうよう頼んだ。)
(その節は大変お世話になりました。)

富山にきたのはこれが3度目だったが、富山駅周辺はまだまだ未開拓。
今度来た時は少し散歩でもしてみたいところ。
居酒屋さんとかお城とかね。

無事に友達と合流ができて、地鉄ホテルの駐車場からいざ動物園へ!
友達は射水市という、富山県のほぼ中央に位置する場所に住んでいる。その名の通り水が美味しいらしく会う都度おみやげに「いいみず いみず」という飲料水をくれる。
私はこれが大好きでいつも大喜びする。
それと白えび紀行というお煎餅もいただいた。これは現在私の職場でのおやつになっている。とても美味しい。

ファミリーパークに到着。
入り口を探して歩く。日曜なのに車がほぼいなくて、快適に過ごせそうな予感がした。
入園料を支払い(大人ひとり500円。やすい!)、いざ念願の動物たちへ!!
いちばんの目的はシンリンオオカミに会うことだった。
私は犬好きだが、関東圏の動物園で生きたオオカミに会えたことがなく剥製や漫画でしか見たことがなかった。
とはいえメインゲートからオオカミまでは遠く、遠慮する友人を無理やり顔はめパネルに押し込んだりしつつ、道中たくさんの動物たちを見て回った。

まず初めに見たのはアミメキリン🦒
3頭いた。恐らく親子だろう。1頭だけあからさまにわかるくらい小さい子がいて、一生草を食べていた。大きくなれよ…。

モリモリと草を食べていた とても可愛い


藤の花が所々で咲いており、写真を撮っていたらペンギンを発見。行こう行こう!となり「あのペンギンすごいこっち見てるね!うちらのこと好きなのかな?」とキャッキャしながら駆け寄って行ったら

石化したペンギンだった

いや石化したペンギンか〜い。
近付く途中「あれ?まさか…」って思ってたよ。なんなら友人も「ん…?」って言ってた。でも2人とも本物の可能性に賭けてたんだよね。
認識した瞬間崩れ落ちて笑っちゃった。
ふーん、おもしれー動物園。もうだいすき。

そのあとも鳥がたくさんいる所(めちゃくちゃ湿度高くて暑かった)に入ってカラフルな鳥を見たり

1匹すごい威嚇してた

「ほら撮りなさい」と言わんばかりにポーズを向けていたミーアキャットを見たり

ポートレートモードでいい感じに撮れた

夜行性動物がいる施設の途中に「日本の妖怪」について書かれたパネルがあったのでそっちをメインに見ていたり

このほかにも一反木綿みたいな有名どころから
はじめて聞くマイナーな妖怪までたくさんあった

たぬきの説明を書いてある飼育員さんからのひとことがめちゃくちゃ面白かったりした。

言葉のチョイスがとてもいい
めげずに頑張って欲しい
あと絵がめちゃくちゃかわいい
ちらかすたぬき見たかった

特に印象に残ったのはこのたぬきのものだったが、ほぼ全部の動物に担当飼育員さんのメッセージが書いてあった。
どれも動物たちと向き合い、その子の特徴や習性、この時期ならではの行動が手書きで書かれていて、動物への愛情や客を楽しませようとする心を感じることができた気がする。
飽きないからこういうのいいよね。しかもたぶん季節ごとに変わるんだろうな。
これを見るためだけにまた通いたい、と言ったら年パスがあることを友人から教えられた。
もしほんとに移住したらアリだなと思った。


そして遂に念願だったシンリンオオカミの元についた。
結構奥まった場所にあって、途中何度か道に迷いかけた。
ただ、実物を見る前に目に入ったものがあった。
シートンという雄のオオカミの写真と、献花台。その上にはたくさんの花や手紙。
私が訪れる10日ほど前に、亡くなってしまっていたらしい。
HPで見ていたので知ってはいたが、ちゃんとお供えができるスペースがあるのには驚いた。
来園客からの手紙や花束が思いの外多く、愛されていたんだなと分かった。
ふと、檻の中に目を向けると真ん中の小屋の屋根に1頭のオオカミが立ってこちら側を向いていた。
ノンノという雌のオオカミで、シートンと一緒に飼育されていた子だった。

立っている所は、地下から潜ってオオカミと同じ目線で
見ることができる小部屋
じっと一点を見つめている

目当てだった子に会えてテンションが上がったが、その子は私たちを見ているわけではなく、私たちの近くにあった献花台の方を見ていた。(気がした)
ずっとその場所から動かずに、立ったり座ったり。でも目線は変わらず一点を見ていた。
オオカミは群れで暮らす動物だ。
説明にはシートンの方が警戒心が強く、ノンノの後ろから外に出ることが多かったと書かれていたが、それが彼女にとっても心強い行動だったのかもしれない。
HPには2頭が一緒に写っていて、片方(たぶんノンノ?)がひっくり返りお腹を出してる写真もあった。きっととても仲が良かったんだろう。
まだ亡くなって日も浅い中、彼女は何を考えて過ごしているのか。
人間のエゴなんだろうけども、それを考えた時泣きそうになってしまった。
きっと新しい子を迎え入れるのは種族的に難しいだろうし、ノンノは1頭で暮らしていくことになるんだろうな。
せめて少しでも寂しさを感じないよう、幸せに愛されて過ごしてほしいと願った。

オオカミを見たあとは高山動物のライチョウに会えたり、ヤマネコにも会えた。
冬のライチョウは真っ白だが、これから夏に向けて羽の色がかわる。いまはちょうど移り変わりの時期で、まだらなライチョウを見ることができた。

半分ちゃいろ
フンの形状がモルカーのうんちみたく
コロコロとしていてかわいい
あと脚が太くてもふもふ

一般的な鳥とはいろいろと違う部分があるんだなと発見できた。
ライチョウ保護の募金箱が設置されていたので、少額だが募金させてもらった。


書ききれなかったが、ほかにも可愛い動物に会えて満足した私たちは、お昼をだいぶ過ぎてから退園した。
お腹が減ったと騒ぐ私を連れて、友人が「きときと寿司」に向かってくれる。
富山駅近くにもあるし、ネットでもよく見かける名前だったが一度も行ったことがなかった。
お昼のピークは過ぎていたので、すんなりと席に着くことができ私たちは美味しい海鮮でお腹を満たす。

ネタが大きくて最高
サーモンがびっくりするくらい美味しかった
友人は3皿おかわりしてた


帰りの新幹線の時間が近づいて来たので、富山駅に戻ってもらう。
お土産として鱒寿司(手割りができるタイプのやつ)(これがとてつもなくおいしくて、後日また買いに行った)を購入し、友人と別れて帰路に着いた。

これがうめ〜〜〜んだ


大好きな富山で初めてのひとり旅。
現地の人でも月に一度見れるかどうかのレベルの立山連峰が見れたことと、美味しい海鮮にありつけたこと、富山の地酒を楽しむことができたこと、希少な動物たちに会えたこと。
全部が良い経験になって、来る前よりも富山が好きになった。

やっぱりこの自然の近くで暮らしたいなと思ったし、ここで自分にでも出来ることがあるかと調べながら帰った。
移住体験ツアーが7月の土日であったので、申し込みをさせてもらって、合否の連絡待ちの状態だ。

今日も雨晴のライブカメラを見て「前行った時よりは見えないな〜」なんてニヤニヤしつつ富山に思いを馳せながら、私は関東にいる。
また今年のうちに、絶対旅行に行く。
その日まで頑張って稼ぎます。

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