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ショートストーリー 優しさ:不登校はこうして生まれるかも?:絶対読んで。

お暇をいただく前ラストの記事です。どうぞ。
※こちらはわたくしの想像です。
どなたかのことやどちらかの学校のことを書いているものではありません。


ある日の学校。
「え、あのクラス人少なくない?」
「それな。」
行事の練習中。
全クラス並んだ状態で、今は次の指示を待っているところだ。
教師陣は前で何やら話をしている。
そんな中、後ろの方からクスクス、笑い声が聞こえてきた。
「女子少な!てか、俺らのクラス人数で勝ち組じゃね?」
「やばw」
「そんなこと言ったら可哀想じゃんw」
きっと俺のクラスのことを言っているのだろう。
でも、自分のクラスでも弁上する人はいる。
「もう、最悪。不利すぎじゃない?」
「何で来ないの?」
「行事くらい来いよ。」
そういうことで、俺のクラスの空気は最悪だった。

ー練習後
「みんな、頑張ってたね〜。この調子で本番も頑張ってください!」
担任の話。
「は〜い。」
やる気のない返事。
全てが通常運転。
でも今日は特にみんな不機嫌だ。
「こんなのやる前から結果わかってるじゃん。」
「うちらが人数で最下位。」
「マジで意味わかんない。何で休むの?」
女性陣の小言。
「女子終わりだな。」
「俺らで点数稼ぐなんて無理ゲー。」
「うわ、このクラス、オワッタ。」
男性陣の大きなため息。
このクラスに
「そんなこと言うのはやめなよ。」
と言える人はいない。

数ヶ月前。
まだ1学期だった頃。
突然その人は来なくなった。
それもそのはず。
はっきりとしたものではなかったものの
裏でコソコソ言われたり、
授業中、当たったら冷笑され、
担任は気づかない。
そればかりか、ある時。
「先生、〇〇さんが掃除中ふざけるので何とかしてください。
何なら、班かえてください。」
とその人が先生に進言した。
すると
「違うんです〜、先生。私たちは今後の未来について考えていたんです〜。
今から進路のこと考えるのって大切じゃないですか〜。」
この双方の主張に担任は
「ホントか?まあ、未来のことを話すのもいいけど、
ちゃんと掃除しろよ〜。」
とだけ言ってスタスタと去っていってしまった。
進言された女子生徒たちは掃除中、他クラスの男子とネタを言い合って
大きな声で爆笑していた。
そういう小さいような大きいストレスが積み重なり、
ついに彼女は学校に来なくなった。
俺たちは今、中3。
中3二学期いまだに登校して来ない彼女の進学が他人ながら心配だ。
そして掃除中お喋りを楽しんでいた女子生徒はぬくぬくと登校し
今日も元気にお喋りをしたり、TikTokのダンスを大声で歌いながら踊っている。
彼女が受けてないテストを受け、出れない面談を受け
「え〜、あそこにしようかな?制服可愛いし!」
と言っている。

もし、彼女が今こんな無責任な人たちのせいで学校に来れていないとしたら
この人たちに責任が取れるのだろうか。
想像もしていないだろう。
自分の行動のせいで誰かが人生の設計を変更しようとしているなんて。
ちっぽけだと思うことが、自分の自己満足が誰かの
親を悲しませているなんて。
誰かの一生を変えているなんて。

おしまい。

どうかこのショートストーリを読んだ方は
相手のことを本当に考えてあげてください。
道徳の感想文じゃなくて、
素直に正直にそして暖かく接してください。
空気を読むとかじゃなく。
もし不満に思ったら家の中で言ってください。
お願いします。

バイバイ👋

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