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建築学科で評価されるにはまず真似をするところから始める

読んでいただきありがとうございます。

この記事は建築学科1・2年生向けに

『評価を受けたいなら真似することから始めるといい』

と言うテーマでお話ししています。

私自身も大学院まで含めて合計6年間建築を学んできましたが
授業やコンペを通して評価されずに苦しんでいました。

今回紹介する「真似することから始める」を実践したことで

・赤レンガ卒業設計展 10選
・せんだいデザインリーグ 50選(35位)

という結果を出すことができたので
具体的なことも含めて説明していきたいと思います。

まずはいいと思うものを真似をすることから始めよう

学校やコンペで

一番早く評価されるようになるためのコツ

それはいいと思うものを真似ることです。

同じ学年や先輩で

「あの人の作品って建築家の作品に似てない?」

って人いますよね。

しかもそういう人に限って賞をもらっていたり
評価されたりします。

真似することは悪いことだ!

と思い込んでいる人が多いですが
これは間違った考えです。

真似することは評価に繋がるのです。

「学ぶ」の語源は「まねぶ」からきている

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真似することは評価に繋がると言っても
まだ抵抗あるひとがいると思います。

ここで一つ有名な話をお話しします。

「学ぶ」という言葉の語源は、古語の「まねぶ(真似をする)」から来ています。
「真似る」「真似て言う」「そのまま伝える」「勉強する」「教えてもらい、身につける」など、「まねぶ(真似をする)」は枕草子や源氏物語にも多々登場しています。

はるか昔から学ぶ事は真似することから始まっていたんですね。

私たちの親世代や今の社会人世代でもいろんな場所で

・先輩の背中を見て学べ
・職人になりたいなら師匠から技術を盗め
・最初は先輩の業務を真似して覚えなさい

と言ったように当たり前のように真似することを推奨してきます。

真似してなんか言われないかな?

など心配せずに、まずはいいものを真似することから始めましょう。

必ず成功しているヒトやモノを真似するのを意識する

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では実際に真似をしてみようとなったとき

1.有名建築家の作った名建築
2.1個上の先輩の作った評価の悪かった建築

どれを真似したらいいでしょうか?

ほとんどの人が1を選んだはずです。

極端な例を出しましたが次の場合はどうでしょうか

1.有名建築家の作った名建築
2.去年の学内講評会の最優秀作品

どれを真似すべきか少し迷った人もいると思います。

ここではどちらも真似するが正解です。

少しひねくれたように聞こえるかもしれませんが
真似するのは一つじゃなくていいんです。

いいですか?

真似するのは必ずしも一つじゃなくていいんです。

大事なので2回いいました。

先ほどの2つの質問に共通する答えは

成功しているヒトやモノを真似すること
真似する数は何個でもいいです。

ただし必ず成功しているヒトやモノを真似しましょう

成功しているもの=評価されているもの

わざわざ評価されないものも試す必要はないんです。

評価されるための近道をしましょう。

自分のものにする意識のない真似はただのパクリ商品にすぎない

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この章からは実際に意識したらいいことやポイントをお話しします。

ここまでの記事を読んで
「よし、私も真似してみるぞ!!」
となっていない場合は読んでもあまり身になりません。

ここまで来て真似する行動を取れないなら
正直成長できません人生損します。

私自身教授に言われて行動を変えるまでは評価されなくて苦しみました。

一度騙されたと思って行動することが大事です。

では、具体的なポイントについて解説します。

難しい内容ではないので実際に行動できる人だけ読んでくださいね。

まず真似する時に意識してほしいのはこの4つです。

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それぞれ解説していきます。

1.どこをいいと思ったのかメモしたうえで真似する

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真似をすることで色々なものを知ることになります。

いろんな事例や作品・デザインを見て

・あなた自身がどこをいいと思ったから真似したのか

をメモすることが大事です。

何回もくりかえしてメモと真似を繰り返していくと

自分のいいと思えるもの=自分のデザインの軸

が出来上がります。

しかもその軸は評価されていて成功する確率が圧倒的に高いものなんです。

・成功したものを真似しているから評価される可能性が高い
・評価されるポイントもわかっている

こんな状況ができれば自身を持って課題に取り組めるはずです。

2.真似したもののどこが評価されたのか復習する

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ここまで成功者の真似をしましょうとお伝えしてきました。

しかし、

成功者の真似をする=評価されるための近道

であって確実に評価される訳ではありません。

なぜなら建築学科での評価は建築家の好みが大きいからです。

公共との繋がりを大事にしている建築家に
外部との関係を遮断した中庭で安全に遊べる家を提案したら
評価されづらいですよね。

その人から賞をもらえる可能性は低いかもしれません。

しかしあなたの作品の全てを否定している訳ではないのです。

例えばこんな意見をもらったとします。

子供が中庭であそべたら安全で母親が安心して暮らせるところは
いいと思ったんだけど、周りとの関係を完全に遮断するんじゃなくて
目の前の公園と視線が繋がるように大きな窓を開けたら、
街との繋がりもみえたんじゃないかな?

この場合は、

【評価されたポイント】
・家の中でも子供が遊べる空間
・親が安心して家事ができる
【評価されなかったポイント】
・公園という恵まれた立地を生かせなかった
・外部との関係性を遮断してしまった

とメモをとります。

【同じ設計をするなら】
・中庭という形態をまもりながら地域と繋がれるようにする
→大きな窓を眺めの良い方に取ってみる

・街に対して開いたり閉じたりできる建築を考えれば両方対応できる
→窓じゃなくて大きな扉にして公園と繋がったりできたら面白そう

評価されたポイントと評価されなかったポイントを
掛け合わせて何が改善できたかを復習します。

この作業をするだけで次の機会には必ず評価されるようになります。

ちなみに講評会だけでなく普段のエスキスの中でもこの方法は使えます。

普段から改善意識を持っておくと成長速度がすごいのでやらないと損です。

3.自分の武器にできそうなものを探して真似をする

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次にお話しするのは自分の武器になるものを探すということです。

例えば同じパースを真似するという行為でも

・手塚貴晴さんの手書きを真似する
・隈研吾さんの3Dパースを真似する

となると必要なスキルが違います。

もともと絵を描くのが得意な人
→手塚さんの真似をする方が早く効率的に評価が得られる
ライノセラスやPhotoshopなどパソコン操作に慣れている人
→隈さんの3Dパースを真似る方が評価されやすい

といった具合です。

最初に取り組むのは自分の武器になりそうなものから始めましょう。

・自分の慣れていること
・自分の得意なこと
・自分の好きなこと

ならば学習するためのハードルも低く早く上達できます。

これを続けていくと

武器にできそうなものを真似する→得意分野を作る・見つける

ということになります。

自分の武器を見極められたらあとはそれを磨くだけです。

4.複数のいいものを真似して組み合わせる

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冒頭でも説明したコンペや学校の講評会で

「あの人の作品って建築家の作品に似てない?」

って感じたひとたちがいましたよね。

この人たちはまだ真似することの本当の意味をわかっていないので
ただ真似をして二番煎じ・パクリといった評価を受けます。

真似をする過程で1〜3でご紹介したように

・自分のいいと思えるものをメモ→自分のデザインの軸を見つける
・何が評価されたかメモ→評価されない部分を改善をする
・武器にできそうなものを真似する→得意分野を作る

いろんな形で真似をして来ました。

あとはこれを組み合わせてみてください。

ここまであなたの積み重ねて来た真似という努力が

アイデンティティー=個性となります。

一つの作品を

・同じデザイン
・同じ説明
・同じパースの書き方

ではただのパクリです。

・自分のデザイン軸
・課題や敷地によって評価されるように改善した説明
・自分の得意分野となる表現

を使って一つの作品を作れば部分的には真似していても

あなたのオリジナリティーとして受け入れられ評価されます。

いろんなものを真似して自分の必勝パターンを見つける

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ここまで真似をする上でのポイントとして

・自分のいいと思えるものをメモ=自分のデザインの軸を見つける
・何が評価されたかメモ=評価されない部分を改善をする
・武器にできそうなものを真似する=自分の得意分野となる表現
・複数を組み合わせる=オリジナリティーとして受け入れられる

を紹介しました。

ここまで実際に行動できたなら
自分の必勝パターンを見つけられた
といっていいでしょう。

普通はここまでくるのに多くの時間がかかってしまいます。

実際に私は4年間かけて自分の必勝パターンを見つけました。

必勝パターンを早めに見つけられたなら
その技を磨き続けてください。

磨く時間が長いほど評価や実力が面白いほどについて来ます。

最初はまねをすることから始めましょう。

そこで得た知識や経験が人生の大きな武器になります。

ではまた次の記事でお会いしましょう。

つる

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