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2023年の24時間テレビの話

ほりすた

　今年も『24時間テレビ』が8月26日と27日の2日間で放送された。ネット上では“偽善番組”などと揶揄されがちの大型特番ではあるが、これを見なければ夏が終われないということで、基本的に最初から最後まで見ていた。楽しかった点、気になった点をタイムテーブルを見ながら振り返っていく。

  • メインパーソナリティー：なにわ男子

  • チャリティーパーソナリティー：芦田愛菜、小泉孝太郎、有働由美子

  • マラソンランナー：ヒロミ

  • 視聴率：11.3%

全然歌わなくない？

　『24時間テレビ』のオープニングといえば、その年のメインパーソナリティが代表曲を披露するのが通例だが、番組冒頭からなにわ男子がウォーターショーの企画に挑戦するため会場には不在という事態になった。会場でオープニングを迎えてから現場に向かってほしかったが、スケジュール的に難しかったのだろう。ここは正直、盛り上がりに欠けた部分があった。

　番組が始まって1時間、2時間が経過しても企画ばかりで歌を歌うことがなく、マラソンランナーの発表（ヒロミ応援団多すぎ…）、ドラマパートへと進んでいった。

　ドラマ『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ」は戸塚純貴演じるカッチャンがモーヲタ役（好きなメンバー：保田圭）ということで、放送前から注目していた。事あるごとに「保田圭やさしい❗️保田圭やさしい❗️」を連呼していたのが面白すぎた。きっとモーニング娘。を知らない視聴者にも保田さんは優しいというのが伝わったであろう。

　知的障がい者が暮らす寮にはモーニング娘。のグッズが置いてあるため見切れることが多く、「ふるさと」や「恋のダンスサイト」のポスターがやたら目に入った。関係者の私物なのか事務所が提供したのか分からないが、普通にほしいのでちょうだい！

大昔のドラマは内容が重めで見るのも辛い部分があったが、近年は内容がソフトでコメディ要素もあって気楽に見ることができた。とにかく保田圭はやさしいのだ（強引な締め）。

睡魔と戦ったヒッパレ

　ドラマ終了後は20年以上前に人気を誇っていた伝説の（？）「THE夜もヒッパレ』の復活版として『24時間もヒッパレ!』が放送された。知念里奈にMAXのライジング枠、後藤真希のエイベックス枠と90年代を彩るメンツが大集合していて非常に楽しかった。グッチ裕三にモト冬樹、DJ赤坂もお元気そうで00年代初頭に一気に戻った。

　ごっちんは柏木由紀とWhiteberryの「夏祭り」を披露し、「ごまコンに行ってたヲタクが本人とコラボなんてすげー❗️」なんて思いながら見てた。夢のある話。

　ただ、2時間弱で終わると思ったら3時間近く放送され、睡魔と戦う時間が続いた。最後まで見たかったが、あまりにも長すぎたため26時前には寝てしまった。ラストは出演者全員で「LOVEマシーン」を歌ったが、思うように時間を巻けなかったのか歌唱途中に次の企画『上田と女が朝まで吠える夜!』に切り替わってしまう大失態を起こしてしまった。グダグダ感は当時を思い出させてくれて良かったかもしれないが。

4年ぶりの「でっかい宇宙に愛がある」

　2日目の13時台は6月に亡くなられた夏まゆみ先生の追悼企画が放送され、OGの保田圭・矢口真里・辻希美・紺野あさ美が登場した。テレビ東京の『ASAYAN』の資料映像、ドリームモーニング娘。のメイキング映像が使われていたり、圭ちゃんややぐっつあんがVTRを見て涙を流していたりとファンとしては何ともいえない気分になった。

　今回は現役メンバーが夏先生が振り付けを手がけたヒット曲の数々をメドレー形式で披露したが、最後の「でっかい宇宙に愛がある」でOGの4人となにわ男子が加わるサプライズがあった。これには筆者大歓喜。きっとハロプロとジャニーズの両方を応援しているファンも大興奮だったと思う。

フィナーレ

　今回のヒロミのマラソンにはとても感心させられた。80km過ぎから息子2人が併走している様子が生中継で映し出されたが、芸能活動に伸び悩む長男を併走させることで視聴者にアピールしていたのではないかと推測してしまった（ド失礼）。また、数ヶ月前のバラエティ番組収録中での大怪我で活動を余儀なくされていた妻・松本伊代の復活も全面的アピールしたかったのだろう。現にゴールデン帯に「センチメンタル・ジャーニー」を披露することができたし、こうなることも全て計算済みだったのであろう。彼のプロデュース力を感じられた24時間マラソンだった。

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