見出し画像

番外編#3 オスカープロモーション所属のアイドル

 1970年に設立された芸能事務所「オスカープロモーション」は俳優・タレント・モデルなど数千人が所属しており、容姿端麗のタレントが多く在籍していることから“美の総合商社”と呼ばれている。

 1987年からは第2の後藤久美子を探すことを目的とした「全日本国民的美少女コンテスト」を定期的に開催し、米倉涼子・上戸彩・武井咲などを発掘した。他にも新春晴れ着撮影会や女優宣言お披露目会といった若手タレントを紹介する事務所名物の会見を毎年のように行なっている。

 2020年には小田茜・米倉涼子・剛力彩芽・福田沙紀・忽那汐里・堀田茜・岡田結実といった人気タレントが次々と退社したことで大きな話題になった。

BABY’S

 第3回 全日本国民的美少女コンテストの受賞者で結成された3人組アイドルグループ。元ZIGGYの戸城憲夫やユニコーンの阿部義晴から楽曲提供を受けたが、アイドル冬の時代で音楽番組が軒並み終了していたこともあり、わずか2年で解散した。

C.Cガールズ

 青田典子が在籍していたことで知られる4人組セクシー系アイドルグループ。グループ名はB.B.クイーンズに倣って名付けられ、コンセプトはクールで高貴(Cool&Classy)だった。歌手活動のみならずグラビアやバラエティ番組でも活躍していたが、青田典子のソロ活動が多忙になり、メンバーチェンジが相次いだ。新体制移行後はデビュー直後のような活躍が見受けられず、メンバーの結婚・芸能界引退に伴って解散した。

小田茜

 第2のゴクミ。第4回 全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞し、小学6年生で芸能界入り。女優として数々のドラマや映画で主演を務め、ソロアイドルとしてもシングル2枚、アルバム2枚をリリースした。

シェイプUPガールズ

 C.C.ガールズの妹分グループ。C.C.ガールズがセクシー路線だったのに対して健康と美をコンセプトとしていた。主にグラビア・バラエティ番組を中心に活動し、『NHK紅白歌合戦』では10年ぶりの出場となった西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」でバックダンサーを務めた。グループ名義の写真集を4冊リリースした後にフェードアウトする形で活動を終えた。

Z-1

 ブレイク前の上戸彩が在籍していた4人組アイドルグループ。第7回 全日本国民的美少女コンテストの受賞者を中心に結成された。ポストSPEEDとして3~5ヶ月のペースでシングル5枚がリリースされ、東芝やチロルチョコなどのタイアップにも恵まれていたが、モーニング娘。のブレイクが重なったことや上戸彩の女優業が本格化したことで結成から4年で解散した。

上戸彩

 言わずと知れた国民的女優。第7回 全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞し、Z-1の一員として歌手デビュー。グループ在籍時から女優としても活動し、国民的ドラマ『3年B組金八先生』でブレイクを果たした。ソロアイドル歌手としては松浦亜弥やSAYAKA(神田沙也加)と比較されることもあったが、3~4ヶ月のペースでシングルを次々とリリースし、『第55回 NHK紅白歌合戦』では紅組トップバッターを務めるなど活躍を見せていた。

美少女クラブ31

 全日本国民的美少女コンテストの第8回〜第10回の受賞者を中心に構成される31人組の大所帯アイドルグループ。安良城紅をはじめ中村静香・原幹恵・福田沙紀など後に女優・グラビアなどそれぞれの分野で活躍するメンバーが在籍していた。デビュー直後は『ミュージックステーション』やモーニング娘。に代わって家庭用カラオケ機「e-kara」のCMに出演していたが、十分な人気を獲得することができず、フェードアウトする形で活動停止となった。

安良城紅(現・BENI)

 美少女クラブ31の絶対的エース。デビューのきっかけとなった第8回 全日本国民的美少女コンテストでは受賞を逃したものの、美少女クラブ31のデビュー曲ではメインボーカルを務め、中心メンバーとして活躍した。グループ在籍時からソロ歌手として活動し、3rdシングル「Here Alone」は米倉涼子が主演を務めるドラマ『黒革の手帖』の主題歌に抜擢された。オスカープロモーションを退社およびレコード会社移籍後はアーティスト名をBENIに変更した。

森田クラブ

 美少女クラブ31の森田彩華を中心とした7人組アイドルグループ。デビュー曲はタカラ「ジャンピンポピラ」のCMソングに抜擢されたが、結成から1年経たずして事実上の活動停止となった。

ティーンエイジクラブ

 原幹恵や中村静香などが在籍していた5人組アイドルグループ。CDリリース等は行わず、グラビアを中心に活動していた。

福田沙紀

 美少女クラブ31の2期メンバー。第10回 全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞。グループ在籍時には高見沢俊彦プロデュースでソロデビューを果たし、上戸彩が主演を務めたドラマ『アタックNo.1』の主題歌に抜擢された。2ndシングル以降のセールスは振るわなかったものの、ポスト上戸彩として数多くの作品に出演していた。

D.D.D.

 美少女クラブ31の後藤みゆう・坂本真理亜を中心に結成された4人組ダンス&ボーカルグループ。ドラマ『着信アリ』の主題歌でデビュー。ドラマやバラエティ番組のタイアップに恵まれていたが、結成からわずか1年で事実上の活動停止となった。

モデルガールズ

 オスカープロモーションに所属するトップモデルを中心に結成された8人組ガールズグループ。結成時は抜群のプロポーションとメンバー全員が9頭身であることが話題になり、デビュー曲がアメリカやイギリスなど世界20ヶ国で同時配信されるなど大々的に売り出されたが、わずか2年で事実上の活動停止となった。

X21

 吉本実憂・川口ゆりなが在籍していた21人組アイドルグループ。全日本国民的美少女コンテストの第13回〜第14回の受賞者を中心に結成された。AKB48と同様に選抜メンバー制度を設け、毎回12人が選抜されていた。小室哲哉が楽曲提供を行ったり、同じ事務所の藤田ニコルが衣装をプロデュースするなどして話題を作っていたが、ヒットに恵まれることなく5年で解散した。

赤マルダッシュ☆

 東洋水産「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」のCMから誕生した4人組アイドルグループ。総合プロデューサーに武田鉄矢を迎え、初のオリジナル楽曲「赤マル 急上昇ダッシュ!!!!」はサウンドプロデューサーに前山田健一、振付にパパイヤ鈴木という豪華な顔ぶれが揃った。CMタイアップ終了後はメンバーの卒業が相次ぎ、“完食”という形で解散した。

elfin’

 オスカープロモーションと青二プロダクションがタッグを組んで開催された第1回 全日本美声女コンテストの受賞者で結成されたアイドルグループ。グループ名は「妖精・おちゃめな・繊細な」を意味する「elfin」とムーブメントや奇跡を起こすという願いが込められてアポストロフィーをつけて名付けられた。現在は4人体制で歌手業のみならず舞台・ミュージカルでも活動している。

C.C.ガールズ3

 1990年代に活躍したC.C.ガールズの系譜を継ぐ5人組アイドルグループ。読み方は「シー・シー・ガールズ」。伝説のグループがメンバーを一新して16年ぶりに復活することもあって結成時は話題になったが、わずか1ヶ月で体調不良を理由にメンバー2人が脱退した。その後は新メンバーを加えて起死回生を図ったが、コロナ禍に突入したこともあり、グループとしての活動が不明瞭のままフェードアウトするように自然消滅していった。

この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございます。スキとフォローをしていただけると励みになるのでよろしくお願いします。