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『ドラゴン桜2』はヒットするのか

 4月25日から日曜劇場枠でドラマ『ドラゴン桜2』が放送される。2005年7月期に放送され、最終回は視聴率20%を超えた。元々は2020年7月期に放送される予定だったが、新型コロナウィルスの影響で延期が余儀なくされ、今回のタイミングとなった。待望の新シリーズということで期待していたが、思っていたよりもキャストが微妙なのが引っかかる(ド失礼)。

 阿部寛長澤まさみといったお馴染みのメンバーが出演する一方で、生徒役は意外なキャスティングとなった。準主役はジャニーズ枠からキンプリの髙橋海人と元欅坂46の平手友梨奈。平手はグループ脱退後に映画に出演していた記憶があるが、連続ドラマは初になるのだろうか。その辺りの話題性はあるとしても、個人的には意外なキャスティングだった。

 他の生徒役はファッション誌「ニコラ」の専属モデル出身の南沙良(レプロ)、元子役で“こども店長”としてお馴染みの加藤清史郎(研音)、「MEN’S NON-NO」の専属モデルとしても活動している鈴鹿央士(フォスター)、志田彩良(テンカラット)、細田佳央太(アミューズ)といったラインナップ。南はレプロ所属で、前作の主要キャストだった新垣結衣と同じ事務所で元モデルという共通点がある。加藤は子役として人気を集め、一時期はフェードアウトしていたが、海外留学を経て、本格的に始動するといったところか。鈴鹿・志田は次世代の俳優として注目されているらしいが、初めて名前を聞いた。細田も名前を知らなかったが、メットライフ生命保険のCMに出演していたため顔は認知していた。

 このように新シリーズは次世代の俳優で固められているが、前作もそうだった。今となってみれば、山下智久・長澤まさみ・小池徹平・サエコ(現在は紗栄子)・新垣結衣・中尾明慶と豪華なキャストだが、当時は人気急上昇中の俳優で揃えていた。活動状況は以下の通り。

  • 山下智久
     →NEWSの中心メンバーとして活躍し、俳優としても『池袋ウエストゲートパーク』や『ランチの女王』など人気ドラマに出演していた。

  • 長澤まさみ
     →前年に公開された映画『世界の中心で、愛をさけぶ』でヒロイン役を演じ、ブレイク真っ只中だった。

  • 小池徹平
     →WaTとしてメジャーデビューする前で、『ごくせん2』に出演して間もない頃だった。

  • サエコ
     →バラエティ番組『学校へ行こう!』のレギュラーが終了し、女優として本格的に始動する頃だった。

  • 新垣結衣
     →ファッション誌「ニコラ」の専属モデルから女優に転身したばかりで世間的に認知度が低かった。

  • 中尾明慶
     →『3年B組金八先生』や『GOOD LUCK!!』、『WATER BOYS2』といった話題作に出演していた。

 16年ぶりの復活ということもあって心配されるのが視聴率。前作と比べられる上に大きな結果を残すことはなかなか難しい。これまで『花ざかりの君たちへ 〜イケメン♂パラダイス〜』や『結婚できない男』といったドラマを見てきたが、いずれにしても第1シリーズを上回ることはなかった。ただ、『ごくせん2』のように前作を超えることもあるため『ドラゴン桜2』には期待したいところだ。

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