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【#9】Turingum Weekly Newsletter

1週間のWeb3業界 注目ニュースをピックアップし、Turingumコンサルメンバーが、独自の視点でコメント&解説付きでお届けする
“Turingum Weekly Newsletter”  #9 
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Macで秘密鍵が抜き取られるかもしれないバグが発見される

Apple社が独自で開発し、最新型のMacに配備されているM型チップ(M1 MacとかのM)に秘密鍵を奪う可能性のあるバグが発見された。
M型チップにはデータメモリ依存プリフェッチャー(DMP)と呼ばれる、使用される可能性のあるデータをあらかじめ確保する処理性能向上用の機能があり、これに対して何度も実行することでキャッシュされた秘密鍵の情報が徐々にわかるというもの。ハードウェアに起因するため、ソフトウェアの修正では修正できないとされている。
ただし、攻撃は10時間以上かかるなど攻撃を成功させるには様々な条件が必要となることから大きな問題になる可能性は少ないと見られる。

Ethereum FoundationがSECの調査を受ける

EthereumがSECからの調査を受けているという報道がなされた。 財団はGithubから「Warrant Canary」を削除し、何らかの政府機関からの問い合わせを受けていることが明らかになった。(「Warrant Canary」とは、何らかの機関から開示を要求されたことがないことを示すカナリアの画像と文言) フォーチュン誌はPoS(プルーフオブステーク)に移行したことにより、証券として分類できないかSECが調査していると述べており、Ethereum Foundationと取引のあった企業に対して召喚状を発行したと見られている。
著者の肌感としては、証券として分類される可能性やそもそも訴訟される可能性は低いと考えている。SECが過去敗訴したRipple社の訴訟の例や、過去に商品であるという立場をとってきたものがPoSに移行したところでどこまで証券として分類可能かは議論の余地があるためである。

OP Sepoliaテストネットで「Fault Proof」機能実装

Optimismがテストネット上でFault Proofの実装を完了した。Fault Proofとは、バリデーターが作成したブロックに不正なトランザクションが含まれていることを指摘し異議申し立てする機能のことであり、これまではそれが導入されておらず中央集権的だとされてきたが、今回の実装によって分散化へ一歩進んだことになる。

Base TVLが1ヶ月で2倍に

昨今のミームコインブームはSolanaを中心に起きていたが、現在はBaseチェーンに移りつつあり、BaseチェーンのTVLはここ1ヶ月で2倍となった。Baseチェーン上にはFarcasterというSNSアプリが存在し、そこがミームコインが生まれる中心地になっているように見える。また、Coinbaseが展開するチェーンということで、これまでよりもライトなユーザが今後流入してくることも予想されるため、Baseチェーン上には多様なアプリと多様なトークンが増えていくことが考えられる。

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今週のNewsは以上です!

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