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【釣り情報】アカササノハベラの釣り方・生態を詳しく解説!!

アカササノハベラは、その名のとおり、体色が鮮やかな赤やオレンジ色の魚です。カワハギ釣りなどの外道として釣れますが、ほとんどリリースされてしまいます。関東では、あまり馴染みはありませんが、関西方面では塩焼きや煮つけで食べられることがある魚です。今回のコラムでは、アカササノハベラの基本情報や分布、釣り方などを紹介します!!

アカササノハベラの基本情報

■名前:アカササノハベラ(別名:イソベラ、アカベラ、ヒョウタンギザミなど)

■由来:アカササノハベラは、漢字で「赤笹之葉倍良」や「赤笹葉遍羅」、「赤細小の歯遍羅」と書くことからわかるように笹の葉や小さく細い歯の意味があると思われます。
ヘラは、「平たい」を意味するので、「平たい魚」の意味でベラになり、小さく笹のような歯を持つ平たく赤い魚と言う意味で「アカササノハベラ」と呼ばれるようになったと言われています。

■分類:スズキ目スズキ亜目ベラ科ササノハベラ属

■旬:旬は産卵前の春から夏となります。狙って釣る魚ではありませんが、4~12月頃によく釣れます。

■大きさ:ホシササノハベラよりも大型で30cm近くまで成長します。

■種類:ササノハベラ属は、アカササノハベラとホシササノハベラの2種に分けられます。目の下あたりから始まる暗色の縦線が、下にカーブして胸びれの基部にまで達し、体側に明瞭な白斑がないのがアカササノハベラです。

■繁殖期:産卵期は、縄張りを持ったオスがハーレムを形成して夏から秋に産卵します。

アカササノハベラが釣れる生息地


福井県や京都府や九州、八丈島、小笠原諸島などの千葉県館山湾から九州南岸の太平洋沿岸、屋久島、沖縄島の外洋に分布しています。海外では、済州島や台湾、福建省、香港の海域に分布します。

生息場所
岩礁域の水深50m以浅に生息していますが、ホシササノハベラよりも深いところにいます。伊豆半島では、深めに狙うと釣れる魚です。

アカササノハベラの特徴

幼少期のアカササノハベラは、全てメスで体色は赤っぽく成長すると、オスを中心としたハーレムを形成します。オスが死ぬとメスの中で一番大きく優位なものが性転換してオスになります。
メスからオスに変化する間の中間個体も存在しますが、オスになる時は、尾びれから少しずつ黄色に変色していき、最終的には、全体的に黄色っぽくなり鱗周辺部に赤い斑点が出てきます。
アカササノハベラは、肉食性で小型の甲殻類や貝類、多毛類など海底にいる動物を捕食しています。昼に活動し、夜は休む習性があり、海水温が低くなると砂に潜って冬眠する特徴があります。

アカササノハベラの釣り方

アカササノハベラを狙って釣ることはありませんが、防波堤や磯、沖釣り、ボート釣りでカワハギ、シロギスなどの小物を狙う時によく釣れる定番の外道です。そのため、ちょい投げやウキ釣りで釣り上げることができますが、棚を海底近くに絞ることがポイントになります。

●ちょい投げ
ちょい投げは、大掛かりなタックルを必要とせず、近場に仕掛けを投げて釣る釣法なので、初心者やファミリーでも楽しめます。岩場に仕掛けを落とすと根がかりしやすくなるので、砂地でところどころに岩があるようなポイントを探すことが大切です。

・竿
ちょい投げでは、特に決まった竿はありませんが、長ければ仕掛けをより遠くに投げることができ、短ければ軽くて取り回しが良いので、女性や子供でも使いやすいでしょう。また、堤防の縁や岩の隙間を探りやすいメリットもあります。

・リール
小型のスピニングリールが適しています。ナイロン3号が100~150m巻けるものが良いでしょう。

・仕掛け
ちょい投げの場合は、仕掛けが絡みにくく水中で引っ張ると浮きやすい形状のジェット天秤がおすすめです。

・エサ
エサは、オキアミ、アオイソメ、アサリなどです。

●ウキ釣り
ウキ釣りは、ポイントに投げてしっかりとウキが沈んでから、しゃくる釣り方で、ちょい投げと同じように初心者やファミリーで楽しめます。コマセを巻くと魚が集まりやすくなります。

・竿
ウキ釣りでは、リールがいらないのべ竿や磯竿とスピニングリールが付いたものもおすすめです。

・リール
ウキ釣りも、小型のスピニングリールが適しています。

・仕掛け
ウキ釣りの場合は、市販のカワハギ仕掛け針サイズ3~5号、ナス型オモリ2~3号程度です。

・エサ
エサは同じく、オキアミ、アオイソメ、アサリなどです。

初心者の場合は、ちょい投げ、ウキ釣りとも、お手軽なセットが販売されているので、それを購入してみても良いでしょう。また、手持ちのタックルを流用することもできます。

アカササノハベラを釣る時の注意点

アカササノハベラは、カワハギなどの外道として釣ってもリリースされてしまう魚ですが、透明感のある白身魚で、煮つけのほか塩焼きや素揚げなどで食べると美味しくいただけます。初心者やお子さん、女性でも楽しめる釣りなので、入門編としてアタックしてみると良いでしょう。綺麗な体色も楽しみな魚です。

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