【釣り情報】ウスバハギの釣り方・生態を詳しく解説!!

ウスバハギは、グレなどを狙う時によく釣れる外道です。釣り魚としてはあまり人気がありませんが、ウスバハギの肝は、カワハギと同様に絶品と言われているほどです。今回のコラムでは、ウスバハギの基本情報や釣り方などを紹介します。

ウスバハギの基本情報

■名前:ウスバハギ(別名:ハゴイタ、ウチワハゲ、アンカン、サラサスッペなど)

■由来
ウスバハギは、漢字で「薄葉剥」と書きます。その名のとおり、薄い葉のように見えたことから名付けられました。ハギは、皮が丈夫で剥ぎやすいことから名付けられカワハギ類に付けられています。
元々、ウスバハギは、「ナガサキイッカクハギ」と名付けられていましたが、「ウスバハギ」になりました。

■分類:スズキ系フグ目カワハギ科ウスバハギ属

■旬:ウスバハギの美味しい時期は、「肝が美味しい秋から冬」と「身が美味しい夏」になります。釣りの時期は広く、4月~12月頃まで狙えますが、真冬は釣りにくくなるので、産卵前の春ごろか肝を狙って秋から冬にかけてがおすすめです。

■大きさ:成魚は75㎝程度になり、カワハギ科の中では大型種です。

■種類:フグ目カワハギ科に属する海水魚でウスバハギ属には、ウスバハギとソウシハギがいます。

■繁殖期:ウスバハギの産卵期は春の終わりから夏の5月~7月頃とされています。粘着性卵を産み、孵化した稚魚は藻に紛れて大きくなります。成長すると浅い海域を群れで行動し、甲殻類や貝、多毛類、クラゲなどを捕食します。

ウスバハギの釣れる生息地

ウスバハギは、北海道以南の熱帯、亜熱帯の海域に広く分布しています。暖かい海域を好むので、南の方に行くほど多く生息しています。

生息場所
沿岸の水深200mまでの岩礁域や砂底が生息域と言われていますが、水深20m程度の浅い場所にも多く生息しています。群れで生活しているので、1匹釣れると続けて釣れます。

ウスバハギの特徴

ウスバハギは、左右に平たい体型と頭の上にアンテナのような長い背びれがあります。一度見ると忘れられないウスバハギは、カワハギ科の中でも大型種です。
体に目立った模様はなく全体的に灰褐色ですが、薄い斑紋や縞模様があるように見える個体もあります。
体が大きいので食べるところが多く、ちり鍋や刺身、ソテーなどさまざまな調理法で楽しめる美味しい魚ですが、シガテラ毒を有する個体もあるので、大型になるほど注意が必要です。

ウスバハギの釣り方

ウスバハギは、防波堤から遠投かご釣りをするのが一般的です。

・遠投かご釣り
遠投かご釣りをする場合は、プランクトンが貯まりやすい潮目を探すことが大切です。ポイントを見つけたら、ハリスを長めに取り棚を合わせていきます。通常のかご釣りの場合は、5mから下になります。
ウスバハギの遠投かご釣りで知っておきたいのは、特徴的なアタリです。ウスバハギ釣りでは、ウキがあまり沈まないので、微妙な変化を感じたら合わせてみることが大切です。
ここでうまく合えば、いきなり強い引きが来るので油断しないようにしましょう。ウスバハギは口が小さく硬いので上手くハリが掛からずに釣れたと思ってもばれてしまうことがあります。アタリが来たら素早く寄せて釣り上げましょう。

・ロッド
遠投用の3号ロッドが良いでしょう。

・リール
3000番台のスピニングリールを用意します。

・仕掛け
ナイロン5号、オモリ10号程度、チヌバリがおすすめです。

・エサ
肉食のウスバハギは、団子エサや鶏肉を細かく切ったもの、オキアミで狙えます。撒き餌は、アミエビと魚粉の入った集魚剤やパン粉を混ぜて使うのも良いでしょう。


ウスバハギは、フカセ釣りをしていると撒き餌によって来ることも多く、鋭い歯でラインをかみ切ってしまうこともあるので、釣り人に嫌われてしまう魚です。しかし、その大きさから強い引きを楽しむこともできます。秋から冬にかけてとても美味しくなるウスバハギを狙ってみてはいかがでしょうか。

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