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【釣り情報】アオリイカの釣り方・生態を詳しく解説!!

刺身や天ぷら、フライ、煮つけなどに人気のアオリイカは、日本国内での漁獲高が少なく高級品として寿司店や料理店に並びます。

比較的どんな場所でも狙えるので釣り人からも人気です。
今回は、アオリイカの基本情報や分布、生息場所、釣り方などを紹介します!!

アオリイカの基本情報

■名前:アオリイカ

■由来:アオリイカの由来は、馬具の「アオリ」に形が似ているからだと言われています。また、アオリイカは、地方によって呼び名が変わります。例えば、九州地方では、透明に見えることから「ミズイカ」と呼ばれています。他にも、「モイカ」「バショウイカ」「秋イカ」などと呼ぶ地域もあります。海外では、「green eyes squid」や「oval squid」、「big fin reef squid」などと呼ばれています。

■分類:ツツイカ目開目亜目ヤリイカ科アオリイカ属

■旬:アオリイカの旬は夏と言われていますが、大型の個体を狙うのであれば、産卵で沿岸に近づく3~7月ごろ、数釣りを楽しみたい場合は、春に生まれた小さい個体がたくさんいる9~12月ごろがベストシーズンです。しかし、場所によっては季節を問わず狙うことができます。

■大きさ:胴長は40~45㎝程度。大きいものでは60㎝以上重さ6kg以上に達します。

■種類:イカは、世界で500種以上、日本近海では130種類ほどが生息していますが、大きく「ツツイカ目」と「コウイカ目」に分けることができます。アオリイカは、「ツツイカ目」に分類されイカの中で最も美味しいと言われています。

■繁殖期:アオリイカの産卵期は、4月から9月ごろと言われていますが、水温が大きく影響します。水温が高く黒潮の影響を受ける場所では産卵期が早く2月ごろから産卵し6月ごろには新子のアオリイカが釣れ始めます。アオリイカは、一回の産卵で60個ほどの卵を沿岸の海藻に産み付けます。

アオリイカの釣れる生息地

暖かい水域を好むアオリイカは、オーストラリアからマレーシア、日本沿岸まで幅広く分布しています。

生息場所
水温が15度以上になると産卵のため、海岸付近に接岸しますが、普段は比較的深い水域に生息しています。
アオリイカの寿命は1年で、ある研究によると400日を超える年齢の個体はいなかったとのこと。通常、夏になるとほとんど死滅してしまいますが産卵期がずれ込んで生存していることもあり、その場合は外洋に面した磯場や沖磯など水温があまり高くない場所に生息しています。冬は、寒さを避けるため沖で越冬します。

アオリイカの特徴

日本沿岸に生息するイカの中では大型に分類されます。幅広の胴と半円形のヒレが特徴で、このヒレを波打つように動かして泳ぎます。目が非常に良く真後ろ以外はすべて見ることができ好奇心が強いと言われています。
オスは白色の短い横縞模様ですが、メスははっきりしておらず不明瞭です。生きている時は半透明ですが、釣り上げると白濁します。
また、アオリイカは、頭が良く学習能力が高いので、大型になればなるほど危機回避能力が優れ、釣るのが難しくなると言われています。

アオリイカの釣り方

アオリイカの釣り方は、「餌木」を用いたエギングや古くから親しまれているヤエン釣り、ウキ釣りがあります。

●エギング
古くからの漁法「餌木」を用いた釣法でルアーゲームとして初心者から上級者まで人気があります。エギングのポイントは、ラインを張ったままアオリイカを誘うシャクリです。
基本の2段シャクリや1段シャクリ、水深の深いエリアで使える多段シャクリを上手に使い分けてみましょう。シャクリ以外のフォール、ステイ、シェイクなどのアクションも重要になります。

・ロッド
エギングでアオリイカを釣る場合は、8.6フィートのミディアムパワーのロッドがおすすめです。

・リール
リールは、シャクリ動作を行った後に糸ふけの回収を早く行うため2500番台のハイギアモデルが良いでしょう。

・餌木
餌木は、3.5号を基本としてアオリイカのサイズに応じて2.5や3.0号と幅広く用意しておくと安心です。特にアオリイカが小さい秋口は2.5号や3.0号を使うとよいでしょう。

・ライン
ラインはPEの0.8号を150mほど用意しておくと良いでしょう。

●ヤエン釣り
道糸に活アジをつけてアオリイカが抱きついたところへ「ヤエン」と呼ばれる針を下ろし引っ掛けて釣り上げるシンプルな釣法で、アオリイカとのやり取りがスリリングで楽しいと人気です。
アオリイカがしっかりアジを食べ始めたら、竿の弾力を使って引き寄せていきますが、アオリイカが引けば糸を送り、止まれば引き寄せる動作を繰り返して、だましながら引き寄せていく駆け引きは、ヤエン釣りの醍醐味と言えます。

・竿
ヤエン釣りには、専用の竿も販売されていますが、さまざまな釣りに使いたいと考えているのであれば、磯竿の2~3号、長さ5m程度を用意すると良いでしょう。

・リール
リールも専用のものが販売されています。

・道糸
しなやかで結びやすいナイロンラインや動きが伝わりやすいフロロラインの道糸がおすすめです。強度は2.5程度が基本ですが、大型狙いの場合は、3.0や4.0の太いものが良いでしょう。

・ヤエン
ヤエンは、二股のものや角度付きなどメーカーによってさまざまな種類のものが販売されています。ヤエン釣りは、竿を置くことが多いので竿受けがあると便利です。

●ウキ釣り
ヤエン釣りと同様に活アジを使いますが、ウキ釣りにはアオリイカをかける「イカ針」がついています。
道糸に仕掛けた餌にアオリイカが食いついたら先端の針で引っ掛けて釣り上げる「泳がせ釣り」の一種でエギングやヤエン釣りよりも簡単にアオリイカ釣りが楽しめると初心者にも人気の釣法です。
生のエサを使用しているので、エギングでは難しい状況でも釣果が高いと言われています。

・竿
2~3号、5.3m前後の磯竿を使用します。

・リール
リールは海水対応でナイロンライン3号が150m巻き取れるスプールを擁しているもので2500~3000番台であれば十分対応できます。

・ウキ
ウキは、浮力が高すぎるとアジの動きを妨げるので注意が必要です。電気ウキの2号を基準とすると良いでしょう。

・仕掛け
仕掛けは、各メーカーからさまざまな種類が出ていますが自作することも可能です。

アオリイカを釣る時の注意点

アオリイカは、マズメ時が最も狙い目の時間帯と言われていますが、夜間や日中でも楽しめます。また、釣り方もスリリングでゲーム性の高いエギングやヤエン釣りなどで釣りの奥深さを感じることもできます。イカの王様と言われていますが、意外と身近なターゲットのアオリイカ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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