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【釣り情報】アオハタの釣り方・生態を詳しく解説!!

小型のハタ類で最も漁獲量が多いため、比較的手ごろな価格で手に入る魚ですが、しっかりとした食感と癖のない上品な味わいで人気の白身魚です。よく知られている食べ方は薄造りやちり鍋ですが、他にも煮つけやムニエル、中華料理でもおすすめです。

アオハタは、漁師にも人気の魚で主に定置網や底引き網で漁獲されますが、釣りでは、引きがとても強く人気があります。今回のコラムでは、そんな人気のアオハタについて紹介します。

アオハタの基本情報

■名前:アオハタ

■由来:アオハタは漢字で「青羽太」と書きます。その名のとおり青い見た目が関係しているのかと思われますが、アオハタの体は青くないので、体色とは関係ないようです。
他には、「キジハタ」を「アコウ」と呼ぶので、対照的に「アオハタ」と呼ぶようになったとも言われていますが、名前の由来は不明です。アオハタが良く取れる日本海側では、「アオナ」、「アオガナ」、「アオバ」、「キカナ」などの呼び方があります。

■分類:スズキ目ハタ科マハタ属

■旬:旬は、秋から初夏ですが、4月~11月の間はサイズに関係なくよく釣れます。アオハタの産卵期は夏なので、体力をつけるために5月~7月ごろが食欲旺盛になります。良いサイズのアオハタを狙いたいのであれば、この時期がおすすめです。

■大きさ:ハタには巨大なものもいますが、アオハタは比較的小さく30cm~40cm程度です。

■種類:ハタは、マハタ属やスジアラ属、ユカタハタ属、オオメハタ属、サラサハタ属などの魚のことで190種類ほど存在します。関東では「ハタ」ですが、中部・紀伊半島では「マス」、九州では「アラ」と呼ばれることもあります。
クエやマハタなどの大きな種類が人気ですが、マハタ属の魚は、小型でも高級魚として人気があります。

■繁殖期:産卵期は夏になります。そのため、5月~7月ごろがアオハタ釣りのベストシーズンです。また、産卵後は味が落ちると言われています。

アオハタが釣れる生息地

山形県から鹿児島県の日本海沿岸や長崎県佐世保、相模湾、宿毛湾、屋久島、朝鮮半島、済州島、台湾、中国、南シナ海、フィリピンなどの温暖な海域を好みます。日本海側にも多く生息しています。

生息場所
沿岸付近の浅い岩礁や岩混じりの砂底に生息しています。幼魚は、タイドプールなどの浅い場所にいますが、成長するとやや深い水域(10~50mの水深)に移動します。
また、産卵前から産卵後までは、水深の浅いところにいるので、陸から狙えます。水温が下がる12月ごろからは温度が安定している深い水域に移動します。

アオハタの特徴

アオハタは、体側に緑褐色の横縞が薄く帯状に5本入り全体に黄色い斑点が散っているのが特徴です。また、ヒレの先端も黄色になっているので、全体的に黄色いイメージのある魚です。体型は、ずんぐりしているのでチャイロマルハタと似ていますが、斑点の色で区別できます。
このように個体差はありますが、全体的に黄色っぽいのが特徴です。アオハタは、鮮度が落ちるのが速い魚なので、釣り上げたらすぐに処置をして新鮮なうちに食べるのがおすすめです。

アオハタの釣り方

ハタの中では比較的小柄のアオハタですが、引きが強く根魚特有のパワーが楽しめる魚ですが、水深の深いところにいるため、水圧の変化を受けて水面近くになると引きが弱くなります。そのため、浅瀬でのソフトルアーがおすすめです。
また、海中の根回り付近で小魚などを待ち伏せしていることも多いので隠れ場所が多いゴロタやテトラポット、荒磯、沖磯などの根回りは絶好のポイントです。

●ソフトルアー釣り
ハタは、目の前にいるエサには何でも食いつくようなフィッシュイーターなので、磯で釣る場合は、一般的なロックフィッシュと同じような釣り方になります。ルアーも根魚や青物狙いのルアーで十分です。
低中深にいることが多いアオハタなので、岩礁帯から釣る場合は、根ギリギリを狙う必要があります。根がかりしにくいオフセットリグなどのルアーがおすすめです。
また、アオハタは、昼でも釣れますが夜の方が活発に活動するため、深夜に大型サイズが釣れることもあります。暗ければ暗いほど活動的になるので、アオハタなどのハタの仲間を狙う場合は新月の深夜などが狙い目です。
アオハタは、真鯛釣りの外道として釣れることも多いので、タイ釣り専用に開発されたルアー「タイラバ」でも釣ることができます。タイラバでの釣り方は、海底まで着底させた後はしゃくったり一定のスピードで巻き上げたりして釣る方法です。

・竿
6~8フィートのシーバスロッドがおすすめです。リールは2500番台のスピニングリールが良いでしょう。

・ライン
道糸はPEラインの0.6号、ハリスは、フロロカーボンの根ズレに強い12ポンドを1m程度、使用しましょう。

・疑似餌
メタルジグやスプーン、ミノーやバイブレーションでも問題なく釣れます。ワームの場合は、クラブ系ワームやザリガニに模したクロー系がおすすめです。

アオハタを釣る時の注意点

アオハタは刺身や鍋、ソテーなどで食べられる高級魚ですが、専門で狙う人は少なく外道として釣られています。しかし、引きが強く貪欲な魚なので、ゲームフィッシュとして専門に狙ってみるのもおすすめです。夜釣りの方が良く釣れると人気ですが、夜間の釣りは危険が伴うので、必ずライフジャケットを着用してアオハタ釣りを楽しみましょう。

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