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【釣り情報】アカエイの釣り方・生態を詳しく解説!!

クセもなく適度に繊維のある白身魚で鮮度が良ければ刺身でも食べることができますが、時間が経つとアンモニア臭がするため、食用として積極的に釣り上げられることが少ない魚です。しかし、煮凝りやソテーは美味しく、エイヒレも酒のつまみとして人気があります。

アカエイは、釣りのターゲットとしての人気もありませんが、専門に狙ってみると独特の魅力があります。今回のコラムでは、アカエイの基本情報や分布、特徴、釣り方などを紹介します。

アカエイの基本情報

■名前:アカエイ

■由来:エイの語源は、アイヌ語でトゲや針を意味する「アイ」からきているとする説や尾の長さからエンビやエビ(燕尾)と呼ばれていたものが変化してエイになったとする説などがあります。体が赤色に見えるためアカエイと呼ばれるようなりました。
アカエイは、英名で「Red stingray」と言い、そのまま「赤いエイ」と言う意味です。

■分類:トビエイ目アカエイ科アカエイ属

■旬:1年を通じて釣れますが、水温が上昇して活動が活発になる夏から秋です。

■大きさ:尾を除いた体長は約1mです。尾を入れると2m近くになり、体重は数十キロになる事もあります。

■種類:軟骨魚類の中でエラが体の下面にある生物群の総称を「エイ」と呼びます。現在、約540種類が確認されており、アカエイはその中の一種です。

■繁殖期:アカエイは、卵胎生で2~5月に交尾して5~9月ごろの夜間に内湾の浅い場所や汽水域で5~10匹の稚魚を生みます。この時期は、干潟などでもアカエイの稚魚を見ることができるでしょう。

アカエイが釣れる生息地

北海道から九州南岸、瀬戸内海を含む沿岸域や日本海、東シナ海、太平洋、小笠原諸島、朝鮮半島西・南岸、台湾などに分布しています。

生息場所
水深300~700mの砂泥底や浅い干潟、汽水域など広い層で生息しています。稀に海水浴をするような浅瀬にも姿を現すことがあります。

アカエイの特徴

エイの中でもメジャーなアカエイの背面は、暗い赤褐色で腹面はクリーム色です。目の後ろにある噴水孔の後縁付近や腹面の縁が黄色いので、他のエイと見分けられます。
体表に鱗はなく粘液でおおわれているので、すべすべした感触です。また、尾は鞭のようにしなやかで毒針を持っています。この毒針には、返しが付いているので、一度刺さるとなかなか抜けません。
アカエイの毒は強力で、刺されると数週間程度、痛みが引かずアレルギー体質の人はアナフィラキシーショックで死亡することもあります。アカエイは、自ら襲ってくることはあまりありませんが、砂地に潜って動かないので誤って踏んで刺されてしまう事故が多発しています。

アカエイの釣り方

アカエイは、漁港や堤防、岸壁、河口域、湾内の砂地などあらゆるところで釣れます。砂泥底や船溜まりのエリア、上流からエサが流れてくるポイントなどが狙い目です。また、アカエイは、昼間でも釣れますが、夜間に捕食活動をして活発に動くので、夕まずめ以降の夜釣りがおすすめです。

●投げ釣り
アカエイの釣り方は、とても簡単です。ポイントを見極めて仕掛けを底に投入したら、鈴をつけてひたすら待つだけです。置き竿をするときは、ドラグを緩めに調整するか竿を柵などに縛っておかないとアカエイがかかると持っていかれるので注意しましょう。
アカエイがかかると強烈な引きを楽しめます。また、アカエイの釣果を上げるためには、撒き餌もおすすめです。魚の細切れやアラなどをポイント周辺に撒くことでアカエイを引き寄せることができます。

・竿
頑丈なものであればどんなものでも使えますが、磯竿5号や石鯛竿などしなやかで丈夫なものを選ぶとアカエイの強力な引きに対応できます。

・リール
引きが強いアカエイなので、巻き上げる力があるベイトリールがおすすめです。スピニングリールの場合は、ドラグ力が強いものが良いでしょう。

・道糸
4号以上のPEラインを100m以上巻いておくと良いでしょう。ただし、アカエイは、道糸を尾ではたき切ってしまうことがあるのでフロロカーボン15号以上を2~3mほどリーダーとしてつけておくと安心です。

・仕掛け
アカエイ用の仕掛けは、販売されていないため、太軸のチヌ針やムツ針、石鯛パイプ天秤、船釣り用のオモリ20~30号程度を使用して自作しても良いでしょう。

アカエイを釣る時の注意点

アカエイ釣りは、竿を投げてひたすら待つ簡単な釣りですが、引きが強いので、足場の良い場所で釣るようにしましょう。また、夜間の釣りは、昼間より危険を伴いますので、ヘッドライトやライフジャケットの装備を怠らないことが大切です。
大人しい性質のアカエイですが、毒針を持っているので、刺されないように注意しましょう。万が一、刺された場合は、応急処置をして速やかに病院に行くことをおすすめします。

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