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【釣り情報】クロダイの釣り方・生態を詳しく解説!!

クロダイは、出世魚としても知られ、関東では、チンチン~カイズ~クロダイと呼称が変わります。そんなクロダイは、タイにも似た上品な味が人気で、刺身や塩焼き、煮つけなどの他、ムニエルなど洋風の料理でも美味しく食べられます。今回のコラムでは、クロダイの基本情報や釣り方などを紹介します!!

クロダイの基本情報

■名前:クロダイ(別名:チヌ、カワダイ、カイズ、シノコダイなど)

■由来:体の色が黒いことから「クロダイ」と呼ばれています。

■分類:スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属

■旬:クロダイが美味しい時期は、産卵前の初夏から夏にかけてと言われていますが、11月下旬から3月初旬までが一番美味しいという説もあります。釣期は、ほぼ一年を通して釣れますが、ベストシーズンは、3月~6月と9月~11月です。真夏は、堤防の落とし込み釣りが最盛期となります。

■大きさ:20㎝~50㎝まで成長しますが、個体によっては70㎝程度になるものもあります。

■種類:クロダイが属するタイ科は、26属約125種が存在します。クロダイ属は、その中の一つです。

■繁殖期:クロダイの産卵期は、春~初夏にかけて内湾の浅場で分離浮遊性卵を産みます。5日ほどで孵化した稚魚は、秋までに手のひらサイズに育ちます。冬は水深5m~10m程度のところにいますが、春になると15㎝くらいに成長して浅場に戻ってきます。
クロダイは、雌雄同体で成長とともに性転換する魚で生後2年くらいまでは、オスとして機能し、2歳~3歳は雌雄同体となり、4年以降は殆どがメスになります。

クロダイが釣れる生息地

クロダイは、北海道~九州南岸の日本海・東シナ海、太平洋沿岸、瀬戸内海などの日本各地に分布していますが、奄美大島以南の南西諸島では、その姿を見ることはできません。代わりにミナミクロダイやナンヨウチヌ、ヘダイと言った近縁種が生息しています。海外では、朝鮮半島全沿岸、済州島、台湾、中国東シナ海・南シナ海沿岸、ベトナムなどです。

生息場所
水深約50m以浅の比較的浅い沿岸部の岩礁エリアや砂泥底に生息していますが、エサを求めて汽水域や河川内まで入り込む個体もいます。クロダイは、タイ科の中では珍しく浅い水域に生息しているので、磯や堤防、河口付近から狙うことができる魚として知られています。

クロダイの特徴

クロダイは、マダイとよく似た体高のある形ですが、マダイに比べると少し吻が尖っています。尻びれは、3本の硬いトゲと8本の柔らかいトゲがあり、2本目のトゲは太く長めで非常に強いのが特徴です。
幼魚の頃は、灰銀色に黒い縞が見られますが、成長するにつれて全体的に黒くなり縞は目立たなくなります。クロダイの寿命は10歳以上で、20歳以上の個体もいると言われおり、50㎝以上の個体は敬意をこめて「歳なし」と呼ばれることもあります。

クロダイの釣り方

クロダイは、磯や堤防からウキフカセ釣りや落とし込み釣り、ダンゴ釣りなどいろいろな釣り方が楽しめます。

●チニング
エサ釣りが基本のクロダイですが、ルアーにも積極的にアタックしてくるので、最近はチニングも人気です。クロダイは、捕食が下手なので、焦らずじっくりと食わせの時間を取るようにするため、アタリがあっても少し待ってからアワセを入れてしっかりフッキングしましょう。
ポッパーやペンシルベイトを使ったトップウォーターゲームや小型ミノーにオモリをセットして海底を引くボトムの釣り、岩などの障害物の周りをバイブレーションで攻める方法など、場所によってさまざまなテクニックを楽しめます。

・ロッド
エギングロッドやシーバスロッドを流用できますが、チニング専用ロッドも販売されています。クロダイは、エサを突くように捕食するので、先端の柔らかいロッドがおすすめです。

・リール
ノーマルギアの2500番リールが良いでしょう。

・ライン
クロダイ特有の小さなアタリを感じることができるPEラインを用意しましょう。0.8号であれば、クロダイの強い引きにも対応できます。

・ルアー
クロダイ釣りの場合は、棚によってルアーを変える必要があります。表層、ミドルレンジ、海底でルアーを分ける必要があります。

クロダイ釣る時の注意点

フカセ釣りを始め、いろいろな釣り方ができるクロダイ釣りは、自分なりの楽しみ方ができます。用心深いクロダイは、なかなか釣り上げることができないかもしれませんが、釣り上げた時の喜びはひとしおです。ぜひ、身近な場所にいるクロダイ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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