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【釣り情報】アイナメの釣り方・生態を詳しく解説!!

上品で淡泊な味を楽しめる白身魚のアイナメは、高級魚として知られています。刺身や煮つけ、ソテーにしても美味しいアイナメは、和食店やレストランでも見たことがあるでしょう。

そんなアイナメは、かかった瞬間から強い引きが楽しめるので、釣り魚としても人気があります。ロックフィッシュに分類されるアイナメは、テトラポットや沖根についているので、エサ釣りはもちろん、ゲーム性の高いルアーで釣ることもできます。
今回は、初心者でもいろいろな釣り方で楽しめるアイナメの基本情報などを紹介します!!

アイナメの基本情報

■名前:アイナメ

■由来:アユのように縄張りを持つことから「鮎並」と呼ばれていたのが「アイナメ」に変化していったと言われていますが、他にも「愛魚女」や「愛な女」と書く場合もあり、「美味しい魚」と言う意味から名づけられたとされています。

■分類:スズキ系カサゴ目アイナメ科アイナメ属

■旬:アイナメ釣りのベストシーズンは、海水温の低くなる10月~1月です。最盛期は11~12月ですが、北海道は、一年中、東北では夏以外、その他の地域では、11~4月頃までと地域や釣り方によって違いがあります。

■大きさ:平均は25~40cm、大きなものでは、60㎝程度まで成長します。ウサギアイナメは、なんと最大80㎝近くにもなります。

■種類:アイナメの種類には、アイナメ、ウサギアイナメ、エゾアイナメ、クジメ、スジアイナメがあります。また、カサゴやメバル、オニオコゼ、ホウボウ、コチなどの仲間です。

■繁殖期: 秋から冬がアイナメの産卵期になりますが、南に行くほど遅くなります。この時期、オスのアイナメは黄色の婚姻色になり、卵を守る習性があります。また、晩秋から冬にかけては、産卵のため接岸しますが、産卵後は適水温を求めて沖の深い場所に戻ります。

アイナメが釣れる生息地

アイナメは、日本全域でみられる魚ですが、低い水温を好むため、北海道全沿岸や青森県から九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、太平洋沿岸、瀬戸内海の比較的塩分濃度の低浅めの岩礁帯に生息しています。

■アイナメ:日本各地の岩礁域に生息しています。

■ウサギアイナメ:北海道や東北地方、オホーツク海、ベーリング海沿岸の岩礁域に生息していますが、アイナメよりも深い場所を好みます。

■エゾアイナメ:北海道、オホーツク海、ベーリング海、北米沿岸の岩礁域に生息しています。

■クジメ:北海道から九州まで日本各地の沿岸や中国、朝鮮半島の岩礁域や藻場に生息しています。

■スジアイナメ:北海道、東北地方、ベーリング海、オホーツク海、アラスカ沿岸の岩礁域に生息しています。

■ケルプグリーンリング:アリューシャン列島やアラスカ、カナダなどの北米から南カリフォルニア沿岸の岩礁域や藻場に生息しています。

アイナメの特徴

カサゴやメバルなどに似た魚ですが、ヒレのトゲは成長せず背びれは一つに繋がっています。浮袋を持たないアイナメは、水圧の変化に強く水温に応じて大きく生息場所を変えることができます。そのため、季節や産卵の時期などによって深場や浅場を行き来する個体が多くシーズンによって釣れる場所が変わります。
また、深場から釣り上げても、首を振る独特の引きで激しく引き続けるのが特徴です。アイナメは、産卵期や生息する場所で色が変わります。

アイナメの釣り方

アイナメ釣りで一番有名なのがブラクリ仕掛けですが、他にもルアーや投げ釣り、船釣りなどもあります。

●ブラクリ仕掛け
下部の面積が広いオモリを水中に落下させると、水の抵抗を受けてゆらゆらと時間をかけて落ちていくのがブラクリ仕掛けです。アイナメは、岩の陰や穴の中でエサが来るのを待ち伏せして捕獲できる距離に入ったら一気に捕食する習性があります。
時間をかけてオモリを落下させることで、アイナメにエサの存在を気付かせて食いつかせます。狙うポイントはテトラポットや岩の隙間です。アイナメは引きが強いので予備の仕掛けを多めに用意しましょう。

・竿
ブラクリ仕掛けの場合は、バス用ロッドや4.5m程度の磯竿がベストです。使用する竿で重さを感じるギリギリのオモリを選ぶことが大切です。

・リール
ブラクリ仕掛けでは、できるだけ軽量の小型スピニングリールに2号程度の道糸を巻くのがおすすめです。

●ルアー釣り
アイナメのルアー釣りは、シンプルなので初心者や女性、お子さんにも人気です。釣り方は、ブラクリ仕掛けと同様にテトラポットや岩の隙間にルアーを落とし込んで上下にフワフワと動かして誘う方法が主流です。
10m程度沖に投げてゆっくり巻き上げる時に小エビが跳ねるような動きをルアーで演出をすると、動く獲物に反応するアイナメは、思わず食いついてしまうでしょう。ただし、ルアー釣りの場合は、アタリが出たら鋭く合わせてフッキングすることが大切です。

・竿
ルアー釣りの場合は、バス用かシーバス用で、コントロールしやすい軽いものがおすすめです。長さは6~7フィートが良いでしょう。

・リール
ルアー釣りも、小型のスピニングリールがおすすめですが、バス釣り用のベイトリールを使用して探っていくのも楽しいでしょう。

アイナメを釣る時の注意点

アイナメは、動いているエサに飛びつくため、生きているエサを用意することが大切です。群れで行動しないアイナメは、アタリが多い魚ではありませんが、引きも強く大物が釣れる可能性もあります。磯釣りやルアー釣り、船釣りなどいろいろな釣り方が楽しめるアイナメ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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