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【釣り情報】シロギスの釣り方・生態を詳しく解説!!

シロギスは、白く美しいフォルムから「海の女王」や「海の貴公子」と呼ばれています。そんなシロギスは、てんぷら、刺身、から揚げ、骨せんべいなどにして食べることができます。

今回は、シロギスの基本情報や釣り方などを紹介します!!

シロギスの基本情報

■名前:シロギス(別名:キス、ヒジタタキ、アカギス、コズノなど)

■由来:自然のままで飾り気のないことを「生直(きす)」と呼び、魚の総称「ご」を付けて「キスゴ」と呼ばれてしましたが、「ご」を省略して「キス」と呼ばれるようになったと言われています。シロギスの大型は、ヒジタタキ、ウデタタキなどと呼ばれ小さなサイズのものはピンギスと呼ばれることもあります。シロギスは、漢字で「白鱚」と表記されます。

■分類:スズキ目スズキ亜目キス科キス属

■旬:産卵を控えたシロキスは脂が乗って身がしまり最も美味しくなります。シロギスの旬は、地域によって多少の違いはありますが、初夏から初冬にかけてです。釣期は、通年ですが、4月~11月がベストシーズンになります。

■大きさ:平均20cm~30cm程度ですが、最大35cm程度まで成長する個体もいます。

■種類:シロギスが属するキス科には、シロギスの他、ホシギス、アオギスなど沿岸の浅い海域に生息する種類を中心に5属約33種が確認されています。

■繁殖期:岩礁の間にある砂浜の浅い場所に生息し、6月~9月頃になると10万粒程度の浮遊卵を産卵します。
シロギスは、卵や稚魚が受けるリスクを分散するため、1シーズンの産卵期に数十回も産卵します。そのため、同じ年の稚魚でもシーズンの最初に生まれたものと秋に生まれたものでは成長に大きな差があります。
産卵した卵は約1日で孵化し、1年で5cm前後、2年で14cm程度まで成長します。水温が上がる時期は浅場に生息し、寒くなると水深30m以上の深みで、ほとんどエサを取らずに過ごす個体が多くなります。

シロギスが釣れる生息地

北海道積丹半島~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、襟裳岬~九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海などの全国の沿岸に広く分布しています。海外では、南アフリカから日本、オーストラリアにかけてのインド洋や西部太平洋、中国沿岸、台湾、フィリピン近海まで広く分布しています。

生息場所
内湾や沿岸部の砂地底や砂泥底の岩礁周辺、海底に変化のある場所に好んで生息し、低層を小さな群れで回遊しています。夏になり海水温が上がると産卵のために1m~15m程度の浅瀬に移動しますが、秋から冬になり水温が下がると水深30m~50mの深場へ移動します。シロギスは、きれいな水を好む魚です。

シロギスの特徴

シロギスは、紡鍾形の細長い体型で、長く小さな口を持っています。体色は淡黄白色で腹面は白く、ヒレは透明、体側は光を反射すると虹色に輝く美しい魚です。
見た目と違い、肉食性のシロギスは、海底に潜むゴカイやイソメ、スナモグリ、エビ、カニなどを小さな口先で吸い込んで首を振りながら捕食します。
また、陽が昇ると起きだし、陽が落ち暗くなると砂にもぐり眠りにつく規則正しい生活をしています。シロギスは、とても警戒心が強いため、危険を感じると砂底にもぐり、目だけを出した状態で身を隠します。船影も嫌い、オモリの着水音などにも敏感に反応するので、一般の市場には流通しにくい魚です。

シロギスの釣り方

シロギスは、投げ釣りや沖釣り、ボート釣りなどで人気の魚です。沖釣りでは、遠投する必要がないので、小物釣りなどで馴染みの胴付き仕掛けを使用できます。徐々に手前に仕掛けを引き寄せるようなイメージで、軽く前にキャストしてシャクリを入れながらアタリを待ちましょう。
竿をスーッと横または斜め上に3秒ほど動かして止める誘いを繰り返します。船上は狭いので、アンダースローで狙い着底後は、ゆっくりとリールを巻きながら誘いますが、アタリははっきりしているので確実にアワセていくようにします。

・竿
1.8m前後の7:3~8:2調子のシロギス専用ロッドがおすすめです。

・リール
小型スピニングリールが良いでしょう。

・ライン
PE0.8号~1号、先イトはフロロカーボン3号~4号を1.5m程度用意します。

・仕掛け
10cmほどの小型片テンビンにオモリ15号~20号、ハリスはフロロカーボン0.8号~1号を1m程、枝ス5cm~7cm、極小金ビーズ夜光玉、ハリはキスバリ6号~7号を使用します。

シロギス釣りの注意点

シロギスは、沖釣りのポピュラーなターゲットで、細身で可憐な姿からは想像できないほどのアタリとスピード感のある強烈なファイトを楽しませてくれます。手軽に釣れてアタリもあるシロギス釣りは、初心者や子供でも楽しめるので、ファミリーフィッシングにもピッタリでしょう。

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