【釣り情報】ウルメイワシの釣り方・生態を詳しく解説!!

ウルメイワシは、傷みが早いので鮮魚として市場に出回ることが少ない魚です。主に丸干しや煮干し、メザシとして知られていますが、刺身はイワシの中で一番美味しいと言われています。今回のコラムでは、ウルメイワシの基本情報や釣り方などを紹介します。

ウルメイワシの基本情報

■名前:ウルメイワシ(別名:ダルマイワシ、ドンボ、テッポウ、マナゴイワシなど)

■由来:目が大きく、うるんでいるように見えることから「ウルメイワシ」と名付けられました。

■分類:ニシン目ニシン亜目ニシン科ウルメイワシ亜科ウルメイワシ属

■旬:ウルメイワシが美味しい時期は、脂がのる冬から春先とされています。夏から秋にかけては、脂が落ちるので干物が適しています。
通年を通して釣れますが、4月頃~11月頃までがベストシーズンになります。しかし、ウルメイワシは回遊魚のためその年や地域によって違いが出ます。
鮮度が落ちやすい魚なので、釣れたらすぐに海水と氷を入れて活き締めにしておくと良いでしょう。

■大きさ:1年で10㎝ほど成長し、2年で17㎝程度、3年で20㎝程度になりますが、個体によっては30cm程度まで成長するものもいます。イワシの中でもかなり大型に成長する種類です。

■種類:イワシの種類は世界中で300種類以上生息していると言われていますが、日本では、「マイワシ」、「ウルメイワシ」、「カタクチイワシ」が良く知られています。ウルメイワシはニシン目ですが、ニシン科とする説とウルメイワシ亜科とする説があります。

■繁殖期:産卵期は、海域や個体によって違いますが、水温が低くなる10月~翌年6月頃までの日没から夜にかけての暗い時間に行われます。北に行くほど、産卵期が早くなり九州の方では遅くなる傾向で、最盛期は、冬から春という説と春ごろから初夏にかけてという説があります。

ウルメイワシは、直径1.1㎜~1.5㎜程度の分離浮性卵を3,000個~20,000個程度産み、複数回産卵します。稚魚は、水深40m~100m程度の水域に浮遊していますが、成長するにつれて表層に移動し30m程度の浅瀬で多く見られるようになります。

ウルメイワシの釣れる生息地

本州以南の暖流に面した比較的暖かい水域に広く分布しています。外国では、オーストラリア南岸、紅海、アメリカ東海岸、地中海東端、北米大西洋岸、南米ベネズエラ・ギニア岸、カリフォルニア沿岸、ペルー、ガラパゴス、ハワイなどの熱帯・温帯の暖かい水域に広く生息します。

生息場所
普段は、外洋を回遊していますが、産卵期は接岸します。季節回遊する魚なので、春から夏にかけては北上、秋以降は南下します。

ウルメイワシの特徴

ウルメイワシは、腹ビレが背ビレよりも後ろについています。体色は、腹側が銀白色で背は青みがかり綺麗なツートンカラーになっていますが、側線はありません。紡鍾形の体型に脂瞼に覆われた大きな目が特徴で視力は良いと言われています。海面近くで群れを成していますが、群れの規模はマイワシよりも小さく海面近くを遊泳してプランクトンを捕食しています。

ウルメイワシの釣り方

潮通しの良い堤防や漁港付近、海岸、水深のある海釣り公園などで釣ることができます。ウルメイワシ釣りは、特に初夏から秋にかけてのサビキ釣りがおすすめです。

・サビキ釣り
渓流竿や磯竿、延べ竿などで狙ってみましょう。他のイワシよりも少し深い場所を回遊するので、長めの竿を使って海底付近を釣っていくのがおすすめです。
群れで回遊する魚なので、回遊がなければ釣れませんが、定期的に同じルートを回遊するためコースが決まりやすい傾向にあります。一度釣れたポイントを重点的に釣ってみると良いでしょう。
カゴにエサを入れて寄せると集まってくるので、時々、竿を煽ってエサを振り出して誘う方法もあります。

・竿
渓流竿硬調4.5m、ミチイトは0.8号程度が良いでしょう。リール竿の場合、磯竿4.5m~5.3m、アウトガイド、インターラインのどちらでも問題ありません。

・リール
リール竿の場合スピニングリールは2500番代がおすすめです。

・糸
渓流竿の場合ミチイトは0.8号程度、リール竿の場合ミチイトは1.5号~2号がおすすめです。

・仕掛け
渓流竿の場合、市販のトリック仕掛けがおすすめです。リール竿はスナップサルカンにコマセ袋をつけてサビキ仕掛けをつけます。

・ハリ
ハゲやスキンの4号~6号がおすすめです。

・エサ
エサは、オキアミ、アミエビ、サビキなどを用意しましょう。


ウルメイワシは、群れで回遊しているのでうまくポイントをつかめば、数釣りを楽しむことができます。また、活きたウルメイワシをエサに泳がせ釣りをすると大物が釣れるかもしれません。栄養満点のウルメイワシを新鮮な刺身で食べてみるのもおすすめです。

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