小口現金の取扱い
小口現金制度とは、一定(5万円程度)の現金を担当者に預けておき、
切手代や雑費代など細かい出費はそこから支払ってもらい、月末にまとめて帳簿に反映させるための制度です。担当者にとっては、経費精算が不要になる一方で、会社としては現金横領のリスクが発生します。今回は会社としてやるべき、小口現金の手続について説明します。
1.毎日の現金実査
小口現金制度を導入する限り、毎日の現金実査が必要になります。
小口現金出納帳と現金実査表をDLし、毎日の現金実査を行ってください。ポイントは以下です。
1、小口現金出納帳の理論残高との一致を確認してください。
2、必ず確認者の印をもらってください。
3、実査が完了したら金庫に保管してください。
2.仕訳
仕訳については、以下のみ理解できていれば十分です。
1、(月初)小口現金を担当者に5万円支給した。
小口現金 50,000 / 現金 50,000
2、(月中-その1)小口現金から切手を200円購入した。
通信費 200 / 小口現金 200
3、(月中-その2)小口現金から消耗品費を300円購入した。
通信費 300 / 小口現金 300
4、(月末)小口現金の使用分を補充した。
小口現金 500 / 現金 500
3.現金過不足があったら
お釣りのやりとり、100円玉と50円玉を勘違いしたなどで差異が生じることはあります。その時は、必ず実際の現金を正としましょう。間違っても個人で補填することや、多かった分をちょろまかしてはいけません。差額については現金過不足として小口現金出納帳に記載します。
(現金残高が多かった場合)
小口現金 XXX / 雑収入 XXX
(現金残高が少なかった場合)
雑損 XXX / 小口現金 XXX
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