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【読書メモ】『もうひとつの最強馬伝説』(編著:マイクロマガジン名馬取材班)

今回は最近の本(2023年発行)からピックアップしてみます。

高校の途中くらいから結婚して引っ越すまで、東京・府中に住んでいたこともあってか、昔から競馬はなじみがあり、豆馬券ながらも、ほぼ毎週追いかけています。また、JRA職員の家内と縁がつながった要素の一つでもあるので、私としては競馬には感謝しかなかったりも(ギャンブル苦手の方はすいません、、でも、買わなくても楽しいですよ)。

ちなみに今年(2024年)は中央競馬会の70周年の年、成長推移などを見ると、売上ベースでは1997年がピーク、開催場入場数だと1996年がピークとなっていますが、雰囲気としては、今だにオグリキャップの時代(1990年頃)の第2次競馬ブームがピークともいわれることが多いような印象です。確かに競馬に興味を持つ前の私でも、オグリキャップの名前は聞いたことあったなぁ、、と、あと、ダイユウサク×メジロマックイーン×有馬記念あたりも。

ハルウララ(2004年頃)やディープインパクト(2006年頃)の時にに少し盛り返したような印象も持っていたのですが、数字へのインパクトはあまり無かったようですね。その後も売り上げは下がっていく一方でしたが、、2012年頃からまた上向きになって、その後は緩やかながらも成長曲線を描いているようです。2012年頃と言うと、オルフェーブルゴールドシップジェンティルドンナ辺りかな。あと、キタサンブラックドゥラメンテサトノダイヤモンドの2015年頃、アーモンドアイコントレイルデアリグタクトの2020年頃も堅調な感じです。ここ最近は某ゲームのおかげもあるのか、若い世代への認知度が大分上がっているのかなと思いつつ、このまま定着していくといいなぁ、とも(くどいようですが、買わなくても楽しめます)、、閑話休題。

名馬と直接触れ合ってきた近しい関係者に改めてその馬の話を聞き、それを記事にしていく

出典:『もうひとつの最強馬伝説』

さて、こちらの『もうひとつの最強馬伝説』との一冊は、そのオグリキャップにはじまり、トカイテイオーナリタブライアンエアグルーヴエルコンドルパサースティルインラブゴールドシップなどを経て、2023年最強を謳われたイクイノックスまで、計36頭のエピソードがまとめられています。

ちなみに私自身がいわゆる「脳を焼かれた一頭」はエアグルーヴ、1996年のオークス、1997年の天皇賞秋を勝った牝馬で、1997年の年度代表馬です。全レースが入ったDVDを手元に置いているくらいの今風でいう「推し」で、今でも目の前で見た1995年のいちょうステークスでの衝撃は忘れられません。

デビュー前からオークスまで、米粒大の骨が剝がれている状態、いわゆる剥離骨折を抱えたまま走っていた

出典:『もうひとつの最強馬伝説』

ギャルと呼ばれていたのは聞いたことありましたが、こちらは初耳でした。身近な人ならではのエピソードは初見のものも多く、他の馬のエピソードも楽しく、興味深く読めました。つい最近の馬まで収録されているので導入本としても面白いかと。すべて現役は引退している馬たちですが、レースを走るのにどれだけの人々がかかわっているのかとの事を知るだけでも、一つ深く、楽しめるようになるかと思います。そういった意味では、こちらのJRAのCMもいい感じで好きです。

なお、ここ最近での推しは、コントレイルデアリングタクトタイトルホルダースターズオンアースドウデュースドゥラエレーデドゥレッツァ辺りなんですが、、このうちの、タイトルホルダースターズオンアースドゥラエレーデドゥレッツァは、その血統を遡るとエアグルーヴの名前が出てきます(いわゆる曾孫にあたります)。

これは競馬の醍醐味の一つかなぁ、と。若い頃に好きだった馬の子どもたちが世代を越えて元気に走っている、彼らがレースをやめて種牡馬や繫殖牝馬になってもまた、その子孫たちが走っているのを楽しみにすることができる、親心、とは少し違うのかもしれませんが、息の長い楽しみ方ができるコンテンツだと思います。

ちなみに、こちらの Youtube 動画はたまにBGM代わりに流しっぱなしにしています。個人的には秋天バージョンも希望したいところ、、

なおエアグルーヴですが、2013年に旅立っています。繁殖牝馬としても成果を残し、あとは血統表ではいつまで名前を見れるのかなぁ、なんて、亡くなったとのニュースを見た当時は思っていたのですが、今の時代にこのような形で、再びその名前を聞くことになるとは、予想だにしませんでした。

(出典:ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」より)

当初、何でも女の子にすればいいってものでも無いよなぁ、、な感じでサービス開始直後は様子見だったのですが、大学時代からの競馬仲間の「ウマ娘はいいぞ?」や(JRA職員の)家内からの「ウマ娘はやらないの?」といった言葉に後押しされ、始めてからが今現在に至るまでどっぷりと沼に(家内からは今では「やりすぎじゃない?」と呆れられてます)。

沈黙の日曜日を栄光の日曜日にできる、サイレンススズカが大欅を先頭で越えて走りきる、なんてシチュエーションにロマンを感じる方は是非一度、お試しください。

ちなみに、今回使用した見出し写真は、2013年のダービー、息子と一緒に内馬場で芝生に転がりながら観戦した時の1枚、なんとも芝生が気持ちよかったなぁ、、息子は覚えてないでしょうけども(家内は同じ場所で仕事していたはず、です)。

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