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【やさしい】検査を受けるときに考えておくべきこと【不妊症ガイド】

たなかゆうすけです。

不妊症のやさしいガイダンスです。


今日は検査を受けるときの心構えをお話します。

こちらも併せてどうぞ。


検査を何のためにするのか?

検査でわかることは、現状がどうなっているのか、ということです。

不妊の原因として何が考えられるのか。
その原因がどのくらいの重症度なのか。
そのくらいの卵子が残っているのか。

こういったことがわかります。

ではこれらを知って次にどうしますか?


検査は『次にどうするか』を決めるために行う

この『次にどうしますか』を決めることが、検査を受けた後に行わなければならないことになります。

検査を受ける前にはそれこそ無限に感じるほど多くある選択肢が、検査を受けたことで絞り込まれて行きます。

この検査の結果であればこういった状態だから、選択肢Aと選択肢Bになりますよ、といったようにです。

例えば、子宮卵管造影検査を行って両方の卵管が塞がってた場合には、卵管を再開通させるか、卵管の外側を迂回させるかどちらかをしましょうという話になります。
卵管鏡下卵管形成術(FT)を行うか、体外受精・胚移植を行うかという選択です。

もう一つの選択肢としては、妊娠の可能性は低いかもしれませんがどちらも行わずに経過を見てみるというのもありますね。

さらに、FTを行った場合にはどのくらいの期間妊娠しなかったら体外受精・胚移植に移行するのかを決めなければいけませんし、自然経過をみた場合にはそのくらい妊娠しなかったら他の選択肢に移行するのかといったことも決めなくてはいけません。

卵管が両方詰まっているなんてこと、予想していましたか?

選択肢を提示され、しっかり選ぶことのできる心の強い方は、検査を受けてください。

しかし人によっては、何も考えることができずに、選択を放棄することもあるかもしれません。
予想していなかった結果が返ってきて、選択肢を提示され、どちらか選んでくださいというのはなかなか選びにくいものです。

選択を行わない(行えない)のに検査を受ける意味とは何でしょうか?

時間とお金をかけて、合併症のリスクを負ってまで検査をする意味とは?

そんな難しいことを聞かないでくれ、と思うかもしれません。

しかし、検査を実施した以上は聞かなくてはいけないのです。
ですから、検査を受ける前に考えておいてほしいのです。

検査を受ける前にはまだ、『検査を受けない』という選択肢が残っているのです。
受けてしまった後には、その選択肢はなくなってしまいます。


検査を受ける前に

検査を受ける前には、予想される結果を提示します。
その結果に応じた選択肢も提示します。

これは、検査を受けてしまったがために困ってしまうことがあるからです。

決して検査を受けるなという話ではありません。
せっかく受けるんですから、しっかり次につなげていただきたいのです。

検査を受けると、現状を突き付けられてしまうことがあります。
かなり厳しい選択を迫られることがあります。

その時に困らないように。
その時にしっかり受け入れができるように。
そのときにしっかり選択ができるように。

検査の前にお話をさせてもらいます。
そこにはしっかり時間をかけさせてもらいます。

これは、検査を受けてもらう側の誠意です。


次回予告

検査を受けたあとには治療方針を決めましょう。

次は治療方針の決め方についてお話する予定です。


妊娠を希望される皆様が、幸せな結末へたどり着けますように…

たなかゆうすけでした。

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