見出し画像

Mr.Childrenのメジャーではない名曲

いきなりですが、私はミスチルが大好きです。

最近はKing Gnuにもはまっていて聴くことも多いんだけど、それでもミスチルがいるという安心感が常にある。(ちょっと気持ち悪い言い方かもですが笑)

決して一般的に広く知られているのではなく、いわゆるカップリング曲(って現代も言いますか?)だったりアルバムのリード曲でもない曲、そんな曲の中にも名曲がたくさんある。


ってことで、特に好きなB面曲を記していこうと。

1. あんまり覚えてないや

アルバム「HOME」に入ってます。
このアルバムでシングルだと「箒星」「フェイク」「しるし」。特に「しるし」が広く知られている曲かね。

この「あんまり覚えてないや」は、とってもエモい(初めて使ってみた現代語)んです。

“好きだった女性と寝たこと、ふと思いついた良いメロディー、そんな覚えていたいことは忘れちゃうけど、家族とのこと日々はいつまででも何年経っても覚えてるんだ” という詞です。

朝 目を覚ますと
焦茶色のフローリングに君の抜け殻が落ちていて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の出来事
あぁ なんてもったいない

あんなに欲しがっていた 君を丸ごと
この手は抱きしめてたはずなのに
あんまり覚えてないや あんまり覚えてないや
あんまり覚えてないや あんまり
夕べギターを弾いて
ウトウトしかけた瞬間に奇跡のメロディーが降ってきて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の魔法を
あぁ なんてもったいない

世界中を幸せにするようなメロディー
確かに口ずさんでたはずなのに
あんまり覚えてないや あんまり覚えてないや
あんまり覚えてないや あんまり

自分にとって大イベントだとしても、
覚えていたかったとしても、
多くのことは忘れちゃうんだよな。

じいちゃんになったお父さん
ばあちゃんになったお母さん
歩くスピードはトボトボと
だけど覚えてるんだ 若かった日の二人を
あぁ きっと忘れない

キャッチボールをしたり 海を泳いだり
アルバムにだって貼り付けてあるんだもの
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
ドライブに出かけたり お小遣いをくれたり
たまに口喧嘩したり すぐに仲直りしたり
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
世界中を幸せに出来はしなくたって
このメロディーをもう一度繰り返す

普段の日々の小さな幸せは、
覚えていようとしなくても、忘れられないんだな。


“アルバムに貼り付けてあるんだもの”

このフレーズ、時代感があって好き。
今じゃアプリだったりPCやスマホに保存されることの多い写真も、幼少期の写真は実家に今もアルバムとして残ってるなぁ...と。

本当にアルバムで見た写真って記憶に残ってたりするんだよね。

歌詞全体を“自分” の若いときと今、という捉え方もあるようですが、私は今の自分と今の両親を想像していつも聴いてる。

で、たまにウルっとくる。

2. Heavenly Kiss

アルバムは「B-SIDE」に入ってます。
シングルだと確か、「口笛」のカップリング。

このB-SIDE、まさに“B面” の曲を集めたアルバムで最高なんです。

Heavenly Kiss は一言でいうと、カップルの倦怠期をとてもリアルに男性目線で描写した曲。

誰にでも思い当たる節があるんではないかな。

先週から続いてる妙に すれ違ってる
鈍感な俺にだってわかるさ
オープンテラスのテーブル食事中の会話もはずんでない

こんがらがった知恵の輪誰のせいでもありゃ しない
このまま錆びついていっちゃうのかなあ
でも こんな時だって常に 君は綺麗だ無気味なくらい

あるある、
喧嘩したわけでもないのに、何となく気持ちが離れているような、前とは違うような、そんな空気感。

油断した隙にI'll get heavenly
kissそれで みな上手くいくはずなんだ
なのに つい虚勢をはって つい
裏腹の態度危ういムード
出合いの日の二人のような
優しさ 無邪気さ素直さが 恨めしい
例えるならなんだろう?
信号機ならどうだろう?
俺らって 今何色なんだろう?
Blue Red Yellow考えりゃ考える程ぞっとしてしまう

この信号機の色で表すところ、オシャレすぎるんだよな。
私は若いとき初めてこの部分を聴いたとき、シビレたぞ。

俺が傲慢になったか?君が怠慢になったか?
そんな事 もうどうだっていいや
答えは ただ ひとつ君を失いたくはないただ それだけ

“男性が傲慢になること、女性が怠慢になること。”
これって往々にして言えることかも。

誰より愛しく誰より憎い
こんな気持ちは知らなかった
けれど YOU君に会って以来
全てが 少しずつ変わっちゃってんだ
盲目ゆえに見えるものもある
手探りの ドタバタ劇そう いつだってI lost in you
もう一杯ビール飲むか?
赤くなったっていいじゃない
たまにゃ 理性をすてんのも いいぞ
化けの皮を 剥いだ君を愛せるのは
そう俺ぐらいなもんさ

そう、ここの
“誰より愛しく誰より憎い”
“化けの皮を剥いだ君を愛せるのは俺ぐらい”
がもう、とにかく最高。

それだけ二人だけの関係性があって、いくら倦怠期だからって、もしかして別れるような雰囲気だったとしても、もう離れられない感じ。

Shall we heavenly kiss
言葉を超えて Kiss
腑に落ちなくたっていいじゃないか
長過ぎず優しすぎぬ Kiss
ちょっと 幻想に漂って
出合いの日の二人以上に強い
想いが 煌めきがこの一瞬で 甦る…
Heavenly Kiss
Heavenly Kiss
Heavenly Kiss

ここまで来ると、そのキスで“煌めき”が蘇るわけですね。
素敵すぎるな。

3. ゆりかごのある丘から

アルバム「深海」から。

深海は以前紹介した、桜井さんとKing Gnu常田さんを取り上げた記事の中でもありましたが、ミスチル現象の真っ只中で発売されたアルバムですね。

あまりメジャーでない曲も入ってるSpotifyの「This is Mr.Children」にもこの曲は入ってません。
深海から、ぜひ聴いて頂きたい。

“僕” と “君” のものすごく切ない恋愛模様を書いたこの曲。
完全なバラード。バラードなのかな。
とにかく切ない。

草原には優しい風が吹いていて
草花達が一日中ワルツを舞ってた
鳥達の賛美歌をミツバチが運んできて
それが僕らの耳元で飛び交ってた

ゆりかごがそこにはいつも置いて有り
腰掛けた君の揺れる髪を撫でる度
柔らかな香りが僕を包み込み
思わず僕はその髪にキスをする

穏やかで幸せな情景すぎて、
言葉がものすごく綺麗で好き。

いつもここで待ち合わせて
君の作ったランチを食べてたっけ…
Uh…
でも僕が戦場に行っているその間
君は大人になってしまっていて
あの約束を頼りに 生き延びて戻ったのに
君はもう違う誰かの腕の中
そして僕は一人

ここがサビなんですが、
最初の幸せな時間が過去のことだと分かる。
え、僕...
戦場を文字通りに解釈し過去の人を想ふ、というのも一つ。
でもやっぱり現代だと、“仕事に忙殺される” ということかな。

草原はあの日のままの優しさで
くたびれて戸惑う僕をそっと包み込む
争いには勝ったけど大事な物を失くして
一体僕は何をしていたのだろう

戦場で勝利を手にしても、何か仕事で成果を出したとしても、“君” がいない切なさよ...
あんなに幸せな日々が...

ぼくの肩に頭のせた
君の写真ゆりかごに置いて見て
Uh…
一度だけ君がくれた 手紙を読み返したら
気付けなかった寂しさが降ってきて
ごめんねとつぶやいても もうどうなる訳でもなく
切なさがギュッと胸をしめつける
Ah 僕が戦場に行っているその間
君はもう違う誰かの腕の中
そして僕は一人

“君” もどんなに寂しく苦しい思いをしていたのか、が分かる。やっぱり待ってるほうが辛いこと多い気がする。
しかも仕事でって考えると、近くにいるのに会えなかったり。
他にも転職とか転勤とか、留学とかも。新しい環境に飛び込む方は必死に毎日を過ごすけど、相手は変わらない毎日を“彼” なしで過ごすことに寂しさを感じやすいよね。


どうかこの“君” がいま幸せでいてほしい、
って元恋人を思うのでした。
もちろん、“僕” も幸せになって。

(これって、忙しすぎた桜井さん本人と重ねずにはいられないんだけど、実際は分かんないですね。)

長くなったので、まだまだ書きたい曲があるけど次回に持ち越そう★

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?