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エシカルを考えた

この間初めて、銀座のUNIQLO TOKYOに行った。
行こう行こうと思いながら、もう4ヶ月も経っていたじゃないか…。

国内最大規模の店内、
おぉー今っぽいぞ。

キッズスペースがあって、吹き抜けで、Life Wearと銘打ったフロアがある。

もちろん全体はウッディ感満載で、海外っぽい。(ざっくり笑)

デザインはスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンさんだそうな。

(この御方は知らなかったのですが、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞とかを受賞した、すごい方だそうな。)


これぞ、いま皆がやりたいやつです。

仕事の関係で見ることも多いんですが、最近のオープンする商業施設はウッド、緑が際立ってますね。

SDGs感ですね。

UNIQLOはRe:UNIQLOという、エコでリサイクルなことを最近やっている。

さすが、グリーンの洋服の回収BOXが設置。

”OUR MISSION(服のチカラを社会のチカラに)”
”環境に余計な負担をかけない服、従業員の健康・安全・人権を守ること” を明示しています。
”服が服になる、服が燃料や素材になる、服が支援となる。” と。

こういう大きい企業、みんなの生活に密着している企業がこういうことをやると、影響ありますよね。

それで、最近よく聞くエシカルを想ったんです。

エシカルとは

「人や地球環境、社会、地域などに配慮した製品やサービスを選んで消費する」 

“「環境」への配慮にはオーガニックな野菜や加工品を買うことや「海のエコラベル」と言われるMSCやASC認証が付いた魚を買うこと(MSCは天然魚に、ASCは養殖魚に与えられる認証)、FSCという森林の認証が付いたトイレットペーパーやティッシュペーパー、コピー用紙などを買うことが該当します。エネルギーを再生可能自然エネルギーに変えることも環境への配慮なので、身近なところだとエコカーに乗るのもエシカル消費だと言えるでしょう。”
“2つ目の「社会」への配慮なら、フェアトレード商品の購入です。フェアトレード商品はコーヒーや紅茶、チョコレートといった食品やオーガニックコットンを使った衣類などが有名です。年々増えていますから、皆さんも目にする機会が増えたのではないでしょうか。”

なるほど。

“そして3つ目の「地域」への配慮だと、私たちの地元で採れた農産物や水産物などを日々の生活の中で消費する「地産地消」が代表的ですよね。皆さんのなかには東日本大震災後に「応援消費」として、被災地から農産物や水産物を買われた方も多いと思います。これも「地域」への配慮です。”


納得、納得。

ナイロンとレーヨンの服をすすんで買って、
がんがんガソリン吹かして車を飛ばし、
使い捨てプラスチックのお弁当ばかり買って食べてたら、

これはエシカル消費とは遠いということですね。

でも現代、100%完璧にはこなせない。
それはそういうものだと、選択できるときに意識するだけでも変化のひとつではないか。

これ関連で面白かった本があります。


三浦しをん さんの「きみはポラリス」。

「きみはポラリス」は短編集で、
その中の一つ、「優雅な生活」という作品です。

同棲しながらも結婚は目の前にないカップルの話。

まず彼女、普段はあまり寄らない社内の食堂で、
玄米を炊き野菜中心で、コットン100%の服を着て、社内ではぺたんこの靴を履く、同僚の女子達に囲まれる。

彼は、そんな“エシカル消費”を一蹴する。

「聞こえてくるんだよ。白いご飯を食べたいと言いながら、戦時中に死んでいった人々の嘆きが。玄米、雑穀、麦飯?ハッ、そういうのはなあ、『健康のために』なんて軽い動機で食うもんじゃないんだよ。白米を食いたいなあと泣く涙の塩味をおかずに食うもんなんだよ」

ぷっ笑

でも、彼女は玄米を炊き始めエシカル消費を続ける。

「結婚も家も子どもも遠いけど、それでもなにか共同作業しなきゃと思って、一緒に健康的な生活に邁進しようと思って頑張ってるんじゃない」

そして彼も、

「きみの気持ちはわかった。本気だと言うなら、俺が本物のロハスを見せてやる!」

で、エアコン、朝シャン、動物性たんぱく質、コンドーム(ゴム製品)等々を排除し、ヨガを始める。

無添加無農薬肉断ちニコチン断ちの、本気だ。本気のエシカルや。

でもその後ふたりは気づくんです、普段どおりの生活で良いということに。

“ふだんの生活でも充分、地球と生きている” と。

丁寧な暮らしっていうのは、突き詰めすぎると時に窮屈で視野が狭くなり、地球と共存できなくなる逆説が生まれるのかもしれない、と思った次第です。

参考記事

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