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マレーシアのシリコンバレー!?サイバージャヤでの海外暮らし

マレーシアのシリコンバレー

2012年末、マレーシアに進出するために、10日間ほどの視察旅行に行き、新しいオフィス候補地と住居となるコンドミニアムの下見を行いました。

マレーシアのシリコンバレーと言われていたサイバージャヤという場所です。

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マレーシアは産油国であり観光資源のある国ですが、1996年に当時の首相であったマハティール氏の指導の元、MSC計画という国家プロジェクトが始まりました。

ITという新しい産業を国の柱とするべく、政府主導で進められた、このMSC計画の中核をなす拠点。それがサイバージャヤです。

私たちが進出の準備を始めた2012年当時、マレーシアのみならず、ベトナムなどの東南アジアは急速な成長を遂げており、このタイミングは東南アジアのどの国にも大きなチャンスがありました。

サイバージャヤも当時は非常に活気に溢れていました。

残念ながら2019年の現在、サイバージャヤは殆ど過疎地となり至るところが閑散としています。これには様々な理由が考えられますが、規制緩和によってサイバージャヤ以外の場所でもMSCステータスという税制面の優遇が受けられるようになり、場所を選ばなくなったこともあるかと思います。バングサ(日本の青山とも言われる)などで再開発された新興のオフィス群には今も活気が溢れています。

意外に都会

私にとってマレーシアはまったく知見のない国でしたが、都市部の発展ぶりには驚きました。東南アジアもこんなに豊かになっていたのかぁ。今でこそ、テレビメディアでも取り上げられる事の多いマレーシアですが、当時はそこまでの情報も無く、実際にマレーシアを視察して、肌で実感したアジアの活気は本当に刺激になりました。

住環境について

2012年当時、職場であるサイバージャヤは都市部から車で30分ほどの距離にあり、物件も当時はそれほどのバリエーションもなく限られた中から選ぶしかありませんでした。選択肢は豊富ではなかったんです。

ただ、部屋の間取りはとても広くて、部屋数も多く、広々してて良いなと思いました。

今でこそ、マレーシアの物件は需要と供給のバランスが取れて、広くて綺麗で値段も安い物件がたくさんあります。ベッドや洗濯機などの家具も最初から全て揃っているので、引っ越しも簡単です。個人向けのコンパクトな物件もたくさんあります

どの物件を選ぶかは、会社と相談しながら検討しましたが、なにせ勝手の分からない海外。

安全面を考えると部屋は3人部屋をメンバーでシェアした方が良いだろうという事になりました。

まぁ正直、一人暮らしの方が良いのですが、そこは言葉の通じない海外。何かあったときは不安です。シェアハウスは良い選択だったと思います。

今は当時とは環境が違うので、最初から一人暮らしでも、なんの問題もないと思います。

食事面について

いまでこそ、マレーシアの食生活は本当に豊かです。日本食のレベルも年々上がっており、かなり高いレベルだと言えると思います。

ただ、2012年当時、サイバージャヤは結構厳しい環境ではあったんですよ。食料品を扱うマーケットが非常に限られており、車を使って近隣のマーケットに買い出しにいく必要がありました。進出当時、車を所有しておらず、これは非常に苦労しました。

また、勤務中のランチは特に困りました。当時は参入規制があったのでしょうか、政府のお膝元であるサイバージャヤには中華料理店が一件しかなく、そこも日常で利用するような場所ではなく比較的高級なため、毎日、インド系の料理を食べていました。もちろん旨いんですけど、さすがに毎日食べ続けると飽きてきますし、辛かったですね。

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実際、旨いんですけどね。

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個人的に、このトセイ・トゥロ(卵入りのトセイ)はお気に入りでした。

2014年頃から中華レストランも増え始めて、徐々にバリエーションが増えてきたときは、本当にありがたかったです。

心の支えはTOKIO CAFE(TOKYOはマレー語でTOKIO)というカフェで、ここの食事は救いでした。スタッフも超フレンドリー。居心地最高でしたね。

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この日本風サンドイッチは神だった

今でも店舗は残っていますが、当時とはまったく別のお店になっています。2012年当時のTOKIO CAFEは神でした。

後日談~コンドミニアムの愉快な隣人達

こうして視察を終え、2013年の年明けから私のマレーシア赴任が決まったのでした。

後日談と言いますか・・・実際、マレーシアに住み始めてみると、私たちが暮らしているエリアは海外から留学にきた学生が多く、非常にフランクでした。

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なので、家の近くでも知らない住人とも気楽に挨拶することが多いです。ある時、部屋に戻ろうとしたら知らない人から話しかけられました。

「学校の課題でインターネットに接続する必要があるんだが、俺の家のネットが使えない。お前の部屋のネットを使わせてくれないか?」

お、おぅ・・・

そのまま、スルスルと私の部屋まで一緒に(笑)

取りあえず丁重にお帰り頂き、静かにドアの鍵を閉めました(笑)

元々マレーシアは多民族国家な上、さらに海外からの留学生も多く、様々な国籍の人がいて、本当に多くの刺激を受けました。

Twitter:
https://twitter.com/turbomaru_hiro

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