見出し画像

ここが墓場かどうか、寝心地を試したい。

えー、ruggirlの木之元です。私情で申し訳ない、
最愛の、最最愛の、最最最愛の、言い出すときりのないほど愛している彼女とお別れをしてしまった。彼女に言えなかったことを綴ろうと思う。

ちなみにサムネイルは、僕と彼女が2人で回したガチャガチャやUFOキャッチャーの景品。ウルトラマンやマリオや僕が好きなもので溢れている。

情けないけど許してください。

原因は僕の子供っぽくて天邪鬼な性格と、
気分の浮き沈み、将来への不安。

僕は、彼女と一緒に生活をするために、幸せにするために今音楽を必死にやっている。好きな事であるという前提はもちろんあるし、仕事になんなくてもどうせ続けていると思う。でも就職は到底無理なほど何もできないのでね。ひとつ残った音楽で幸せにしてあげたかった。

同期も売れていく、彼女は就職すると言った具合でどんどんいろんな不安が押し寄せて、

「彼女を幸せにしたい」という目標と「音楽をする」という過程が混ぜこぜになって間違えてしまったりすることが何度かあってしまった。

これは活休した理由の一つでもあるのだが、
僕のあまりの天邪鬼さのせいで「慰めやお褒めの言葉を素直に受け取れない」という状況にも陥ってしまい、優しく手を差し伸べてくれた彼女に対して塞いでしまったこともあった。全部僕が悪い。

そんなことわかってたのに、愛してるのに。

今でも、ずっと考えるのはたらればばっかりだ。
彼女と行った店や、調べて保存しておいた行きたい店、理想の2人の生活や、プロポーズの言葉、結婚式、2人の子供の顔、老後のこと。

ずっと考えていると、なんだかとても幸せで実際にそれを行っているような錯覚にも陥る。
愛していること自体が幸せだ。

2人でよく行くバーのマスターとの会話も、
2人でよく行ったご飯屋さんの味も、
彼女とドライブするときのお決まりのコースも、
彼女の前で歌ってた歌も、僕を叱るときの顔も、
彼女の家までの道も、僕を犬のように撫でる手つきも、彼女のうなじの匂いも。全部覚えている。

深夜にアイスを買いに行って、一緒にお風呂に入って、タバコ吸いながら早朝まで過ごしたりもしたなあ。上京したいという話もしていて、きっとそれが叶っていたとしても、同じような生活をしていたんだろう。

彼女はドアを開けたら閉めない癖があって、
きっと一緒に暮らすと「開けたら閉める」って喧嘩をしてたんだろう。そういう喧嘩も幸せだ。
きっと、僕の鬱がひどいときは僕の頭を何も言わずに眠るまで撫でてくれて、眠ったあとに彼女はきっと寝顔を写真に撮って保存していただろう。そのうち彼女の化粧をした顔よりも、すっぴんの方が見慣れる日が来る。

彼女が仕事に行っている間に僕は2人の夕飯の支度をして、そうだなあ。きっとメニューは特製の安上がりのうどんか、楽な煮物と具の少ないお味噌汁、お金に余裕がある日や、特別な日は彼女が好きだったハニーマスタードベーコンか、ガーリックシュリンプなど少し小難しい名前の物を用意しよう。

僕はお酒があまり強くないのでお茶を飲んでいて、
きっと彼女は常備してあるウイスキーを飲む。

少し酔っ払いながら、彼女が今日職場であったことを僕に愚痴なのに楽しそうに話して、僕はそれにタイミングよく相槌を打つ。

しばらくして、沸かし忘れてシャワーで済ませることもあるだろう、お風呂に入ってから、映画を観たり、じゃれあって2人で狭い部屋で寝るんだと思う。
少しエロい事する日もきっとある。

次の日、彼女はアラームに設定した好きな曲で目を覚ます。僕を起こして、少しグダグダとしたあとに彼女は手短な準備を済ませて仕事に出掛ける。
僕は1人で起きて、しばらくしてのんびり洗濯物を干してから時間を見て、バイトに急いで行く。

きっと、12時ごろから19時くらいまで怒られっぱなしでバイトの時間をすり減らす。帰り道にゴミを出し忘れたことを思い出したり。

きっと喧嘩した日は、次の日も仕事だってのに夜中に仲直りの印にアイスを買いに行って、それを食べた後に2人で抱き合ったり、ここには書かない野暮なことしたりする。

ライブがある日はいってらっしゃいのときにきっと彼女は「頑張ってね。」と声を掛けてくれる。
打ち上げで帰りが遅くなって、不機嫌な彼女が作った粗雑な白米と炒め物を僕は多分次の朝に食べるだろう。「ごめんね。」もきっとちゃんと言う。

そうして何年も過ごして僕が大器晩成した暁には、
きっと幸せな結婚生活が待っていると思う。

ツアーや遠征で家にいない日は寂しくさせてしまうかもしれないが、それでもいつも彼女が喜ぶようなお土産やご当地のおつまみなんかを買って機嫌を取るんだと思う。結婚式はあまり盛大にせずに、
身内や少ない友達を呼んでささやかに祝福する。

きっと、しばらくすると子供が、女の子ができると思う。きっと輪郭は彼女に、パーツは僕に似た子供だと思う。名前はきっと彼女の名前から少し取ったような物がいい。考えていない。一緒に考えよう。
どこで言っても恥ずかしくない名前がいいな。

お金に余裕があればピアノを習わせてあげたい。
その子がしたいと思うことを全てさせてあげたい。
2、3年後に男の子ができて、僕の名前から少し取ったような名前を付ける。一緒に考えよう。

男の子にもピアノを習わせたいし、なんだってさせてあげたい。けど、僕が運動音痴で損してきたから運動はさせたいな。

クソガキに育つだろうなあ。そのときには前よりも少し大きな家に住んでいて、部屋も散らかっていくだろう。僕がツアーでいない日が嬉しい日も来ると思う。ほんのたまに家族で旅行に行ったりしよう。ずっとずっとそういう時間が続けばいい。

そして子供も大きくなって(娘に彼氏ができたら座布団ひっくり返してしまうかもしれない。)、また再び2人で過ごそう。喧嘩もしよう。昔の話や、
僕がダメ人間だった頃の話も孫にしよう。

きっと僕が先に死ぬだろう。そして、葬式で親族と僕の悪口でも言うといい。一緒の墓に入って、きっと来世でも僕らは周りが見えなくなるくらいの恋愛をするだろう。2人とも馬鹿だから繰り返すと思う。

なんて幸せな毎日だろうか。

そんな約束されたと思っていた日々のことを考えながら、彼女の写真を見返している。僕は写真が好きだ。彼女は今もカメラの方を、いや、僕の方を見て愛情に溢れんばかりの顔で笑っている。写真が好きな理由はそれが何年経とうが変わらないからだ。

いつまでも相思相愛でいられるからだ。

別れ際、僕はこういうラインを送った。

彼女の方はきっと本心だろう。僕は1ミリもそうは思っていない、思えない。僕が世界一彼女を愛しているから。彼女も僕のことを愛しているだろうし。
誰か他の男が出てきたとして、もっと素敵だとして、僕は絶対に認めないし、この世界のモストストロングオブ素敵はこの僕であると今でも信じて疑っていない。

僕は、今彼女の為にならなんだって変えられるし、変わろうと思っている。こんなつもりじゃなかったけど。相変わらず世界一愛している。実感はまだ湧いていない。最後までいつも通りのデートをして、いつも通りハグをして、愛の言葉をかけて帰った。

だからきっと、きっとこれからも彼女と一緒に過ごすような妄想に耽っては幸せな気分になるだろうし、きっとこれからも過ごすだろう。

愛してるよ。ロジカルヒストリーツアーは彼女の為に書いたんだ。その他の曲だって全部そうさ。一番近くで聴いてくれなきゃ困る。
彼女を思うと活動休止するのに、ポンポコポンポコ曲が浮かぶ。どれも2人の生活や未来について書いた幸せな曲ばかりだ。もし、気が向いたら活動再会後の1発目のライブを観てほしいと思う。きっと来てくれるに違いない。愛しているし、きっと愛されているから。飼い犬みたいに過ごしていた時間も、2人で大人気なくいがみ合った時間も、全部幸せだ。

今でも思っている。

ただただ、愛している。死にたいくらい。

また会おうね。君に言ってるんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?