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勉強ができる人とできない人の差を東大生が考えてみた

僕はYouTubeで勉強について発信しており、コメントやDM等で勉強の悩みをいただく。
僕自身は勉強ができた方なので、悩みにうまく答えられないことも多かった。
そうやってギャップを考えているうちに、私は両者の「意識の違い」について気づいた。今回はそのことについて書いていこうと思う。

結論から言うと、インプットとアウトプットが鍵になる。
あなたが小学生の時を思い出して欲しい。覚えるスピードは人によって差があるけれど、全員にとってインプットとアウトプットが勝手にセットとなっていた。
例えば、漢字ドリルで「五」を練習するとする。そして「五」を覚えた後には、基本的に「五」を書けという問題で習得度を確認する。インプットとアウトプットで差がない。
しかし年齢が上がってくると、インプットとアウトプットの間に差が生まれてくる。
例えば、高校生が加法定理の式を丸暗記したとする。しかし、テストで加法定理を書けという問題はほとんど出てこない。大抵は加法定理を「利用して」解く問題がほとんどだ。どの問題で、そしてどのタイミングで使うのか、それがわかって初めて式を丸暗記したことが活きてくる。

要するに「いつ、どこで、どうやって」この知識を使うのか。ここがインプットとアウトプットの「差」だ。

さて、ではこの「差」はどうして、どのようにして生まれたのか。
僕は原因の1つとして、想像力があると思っている。

なんで東大生は無意識のうちに「差」をクリアできているのか。それは、さっきの加法定理の話を借りると、加法定理を覚える目的をしっかり考えているからだ。例えば、どうやってこれを使うのだろうか。今までの知識と組み合わせると何がわかるのか。といったことを無意識のうちに考えている。想像している。

よく知識は武器だ、なんて言ったりする。でも、例えば猿に銃を与えても武器になり得ないだろう。それは、武器の使い方がわかっていないから。
それと同じで、加法定理の使い方や使う場面がわかってなかったら役に立たない。

じゃあどうするべきなのか。答えは簡単。
インプットするときにアウトプットすることまでも意識してインプットすることだ。
アウトプットの仕方までもインプットする、みたいな。

具体例を出した方が早いかもしれない。

解の公式を覚えることは中学生なら一度は通る道だと思う。
これはじゃあ何に使える公式なのか。
二次方程式を解くために使う公式だ。
もうちょっと具体的にいうと、aとbとcさえ当てはめてしまえば、方程式が成り立つようなxが求められるという魔法の公式だ。
よしじゃあこれはどこで使うんだろう。
基本的には因数分解できない式で使うのが定石だ。
なんでだっけ。
それは因数分解した方が早いから。
なるほど、じゃあ解の公式でも求められるけど因数分解した方が早いのか。
じゃあ、因数分解できるか5秒くらい考えて無理そうだったら初めて使うのが解の公式ってことね!
ここから、じゃあ判別式ってb^2-4acだけど、なんでこんな式なんだろう、いつ使うんだろう、などどんどんインプットされる幅が広がっていく。

とりあえず、常にこの勉強はどこに繋がっているのかを意識して欲しい。
今この問題のポイントはどこなのか。次に似た問題が出てきた時、どこに気をつけて解けばいいのか。
復習をするときも、なぜ前回自分はこの問題が解けなかったのか。今回も解けなかったならなぜこのポイントが苦手なのか。そのあたりを考えるべきだ。
大事なのは常に「Why」を抱えること。
その「Why」に貪欲になること。

それが、勉強ができる人とできない人の差だと思う。

100円で救える命があります。