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   塾での面白エピソード


 ぼくは、塾に行くのが大嫌いだった。
 時々、ツボにはまって笑いが止まらなくなるこ
 とがある。

 たとえば、塾のすぐ真横に先生の自宅がある。
 塾は小さなプレハブだった為、室内にはトイレ
 がありませんでした。

 トイレに行きたい時は、先生に言って、真横に
 ある家に行って、トイレを貸りるシステムでし
 た。

 ある時、友達が「お腹が痛いからトイレ貸して
 ください」と申し出て、先生から許可を得て行 
 きました。

 友達は、ぼくの隣の席でした。
 友達が帰って来た瞬間やばいと思いました。
 
 それは、友達からタバコの臭いがプンプンした
 から。

 友達に小声で言いました。
 「お前馬鹿やろ?相当タバコ臭いと」。

 友達はかなり焦った顔をしてました。

 先生が僕たちの席に、来ない事だけを願って
 いました。

 そこから20分経った後ぐらいに、先生もトイレ
 に行ってくると言って、自宅に行きました。

 その間、友達はガムを食べて、臭いを消そうと
 していました。

 先生が自宅から帰ってきた瞬間に、
 「おい、誰か俺んちのトイレでタバ
 コ吸っただろ?」と怒りだしました
 た。

 先生の家族は、誰もタバコを吸わないので、す 
 ぐにバレてしまったみたいです。

 ぼくたちに言いました。
 「誰が吸ったんや?いい根性してるなと」。

 ぼくは友達が外で吸って来たと思っ
 ていたので、びっくりしました。
 先生の自宅のトイレで吸った来たと      
 は思いもしませんでした。

 どんだけ馬鹿なんと思いました。

 そして犯人は、ぼくと友達しか居ません。

 友達の前に、ぼくもトイレに行ったからです。

 先生は、ぼくたちの方に来て「息をはぁーとし
 てみろ」と言いました。

 ぼくは、タバコを吸っていないので、お前じゃ
 ないと言われました。

 友達も、先生がトイレに行った瞬間、ガムを食
 べたので、自信満々に、先生に息を吹きかけて
 いました。

 先生も、こいつでもないみたいな顔をしてまし
 た。

 でも犯人はぼくら2人のどちらかです。

 友達も、俺らじゃないと先生に訴えかけていま
 した。

 先生は、ぼくらに手を出せと言ってきました。

 ぼくは、手をだして先生が、指を嗅いできまし
 た。もちろんタバコ吸ってないので、ぼくでは
 ありません。

 次に、友達の指を嗅いだ瞬間に、先
 生は友達の頭をおもいっきりゲンコ
 ツしました。笑

 あのゲンコツの音はすごかったです。

 その瞬間、ぼくと他の生徒は爆笑しました。

 ガムだけ食べて、手を洗ってないん
 かいと思い、面白くなったから。

 友達は、ゲンコツをくらい「いてぇーと」と半
 べそかいていました。

 どんだけ馬鹿なんと、友達に言いました。

 先生も、昔は悪さをしてたみたいなので、親と
 かには言わず、ゲンコツで許してくれました。

 今までそんな奴おらんと言って、最後は笑い話
 しで終わりました。


 続く。

 

 


 

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